★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK78 > 515.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
「虚偽記載、メリットない」小沢氏、会見で強気崩さず
2010年1月24日5時4分
不正な金は一切受け取っていない――。23日夜の記者会見で小沢一郎・民主党幹事長は、「説明責任」を果たす姿を強調して幕引きを図った。会見は、入念な準備で臨んだ事情聴取の直後、急きょ設定された。慎重に言葉を選びつつ、小沢氏は強気の姿勢を崩さなかった。
東京都千代田区のホテル1階の宴会場。300人以上の報道陣が集まった。会見を開くと小沢氏の弁護士から報道各社に連絡があったのは、聴取が終わった同日午後7時前だった。
予定より15分遅れの同8時15分、小沢氏が濃紺のスーツにブルーのストライプのネクタイ姿で会場に入った。
ひな壇に登ると、会場に響く大きな声で「よしっ」と言い、弁護士2人に挟まれる形で座った。おしぼりで口をぬぐい、マイクの位置をなおした。口を真一文字に結ぶと、軽くせき払いをして切り出した。「何も隠しだてすることはない。事実をそのまま申し上げた」
世田谷区の土地を購入した時期と、政治資金収支報告書に記載された時期が異なっていたことについて、「事務は当然のことながら担当の者が行った」。質問した記者に目を向け、言葉を一つずつ選びながら語った。
「実際の売買の翌年の日付を報告書に記載しても、政治家としてメリットは何もない」。意図的な不正はないと繰り返し、約8分間にわたって一気に説明すると、コップの水を口に含んだ。
質疑に移っても、丁寧な言い回しに努めながら、強気の姿勢は崩さない。幹事長職の進退を聞かれると「与えられた職責を全うしていきたい」。最も強い口調になったのは、建設会社からのヤミ献金疑惑に質問が及んだ時だった。「そのような不正な金は一切、受け取っていない」。一方で、秘書や元秘書については「受け取っていないと確信している」。断定的な表現を避けた。
「今日は事情を説明した」。聴取という言葉を使わず、自ら説明したという姿勢を何度も強調した。国民への説明不足を問われているが、「今日は捜査の担当にすべて申し上げた。国民には必要に応じて説明したい」と語るにとどまった。
約20分の質疑応答。司会者が会見終了を告げると、小沢氏はうなずき、表情をやや緩めて言った。「ありがとあんした」。足早に会場を後にした。
http://www.asahi.com/national/update/0124/TKY201001230393_01.html