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小沢・民主党幹事長の任意聴取開始 土地取引、関与焦点
2010年1月23日14時33分
小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反容疑事件で、東京地検特捜部は23日午後、東京都内のホテルで、小沢氏本人に対する任意の事情聴取を始めた。土地取引や購入原資4億円などに小沢氏がどのように関与していたかの解明が焦点だ。事件捜査は大きな山場を迎えた。
特捜部は今後、小沢氏の供述内容について、近く最高検など上級庁にも報告する予定で、捜査方針を検討するとみられる。
今月5日に特捜部が、解明のためには小沢氏の任意の事情聴取が不可欠として要請したが、小沢氏側に拒否され、17日に再要請。最初の要請から18日後にようやく事情聴取が実現した。
陸山会の会計責任者だった公設第1秘書・大久保隆規(たかのり)(48)、いずれも元秘書で事務担当者だった衆院議員・石川知裕(ともひろ)(36)、池田光智(32)の3容疑者は、2004年10月に東京都世田谷区の宅地を約3億5千万円で購入した際の原資4億円などを政治資金収支報告書に記載せず、同法違反(虚偽記載)の疑いが持たれている。
石川議員は原資4億円について、「小沢氏の個人資産」などと供述。また、陸山会が土地代金を支払った直後、関連団体から集めるなどした4億円を定期預金にし、それを担保に小沢氏個人が融資を受けるなどの取引をしていたが、小沢氏が融資書類に署名していたことも判明している。特捜部は、陸山会代表の小沢氏に(1)土地取引への関与度(2)虚偽記載の認識の有無(3)購入原資4億円へのかかわり――などについて詳しく説明を求める見通しだ。
これに対し、小沢氏は、父親の遺産を妻と息子3人の各名義で預けていた信託銀行口座から98年と01年に引き出して自宅と事務所に保管していた計約3億6千万円、93年に出版し72万部を超えた著書「日本改造計画」(講談社)の印税収入の残り約9千万円などにより、04年の土地購入時には4億数千万円と十分な資金があったと主張する見通しだ。
一方、特捜部は、土地購入と同じ04年10月に本体工事の入札があった「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)の受注をめぐり、小沢氏側に裏金を提供したとする中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)元役員らの供述を得ており、裏金が4億円の一部に含まれている疑いがあるとみている。このため、小沢氏の説明に矛盾がないか詳しく調べるとみられる。
特捜部の調べに、石川議員と池田元秘書は容疑を認め、大久保秘書は否認。小沢氏からの指示については3人とも否定しているという。さらに、石川議員は、収支報告書は小沢氏の了解も得て提出したとしながら、虚偽の内容が含まれることも伝えたとは話していないという。
◇
逮捕され勾留(こうりゅう)中の石川議員に23日朝、接見した関係者によると、小沢氏が任意聴取を受けるとの報道内容を知らされ、石川議員は「ああ、そうですか」と答えたという。小沢氏の虚偽記載への関与については「自分はともかく、こんなので小沢先生が虚偽記載になるんですかね」とも話していたという。
http://www.asahi.com/national/update/0123/TKY201001230185.html