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http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=447
官僚は国民の敵
日時： 2010/01/22 18:42
名前： 天橋立の愚痴人間
もはや、官僚の腐敗などと言ってはいられない。
はっきりと血祭りに挙げなくてはならない敵である。
天下りなどで国民の税金を食い潰している程度の腐敗が陰薄くなってしまうような検察の陰謀には我慢がならない。
検察とはなんぞや、司法とはなんぞや。
国民の無知をよい事に、それを利用して小沢を追い込んでいる目的は、はっきりと己の利権を守る為であることははっきりとしているのである。
近頃はヤクザでも正業と裏家業を使い分けている。
検察も、全く同じで、国民は正業だけをやっているように騙されているが、そうではないのである。
己の利権を確保するためには、冤罪をデッチ挙げる。
殺人さえもやる集団である。
今回の小沢に対するやり口を見ていると、戦前のと特高警察そのものである。
ターゲットを絞ると、ある事ないことデッチ挙げて追い込んで行く。
違うのは、共産主義者の命を絶つのではなく、小沢の政治生命を絶とうとしていることである。
そのために毎日のように出されるリークの内容は、考え方を変えれば、何の意味もないことを、さも犯罪行為のように思わせる。
第一、捜査の為に、こんなに毎日リークする必要などないはずである。
それに疑問を抱かず、我、遅れじと、目の色変えてデッチ挙げのスクープにたかる蛆虫のようなの低劣さは何たることか。
何時になったら、誰がこの異常を問題とするのか。
こんなことなら指揮権発動などではなく、検察から調査権、逮捕権をすべて剥奪すべし。
奴等を裸にしておいて、思う存分叩きのめしてやらねばならない。
検察の問題だけではない。
裁判官も国家賠償訴訟で、下手に国家に非があるような判決を出せば、即刻その裁判官は地方に飛ばされるそうである。
検察と吊るんで冤罪を作っているのも裁判官自身であるのだ。
警察、検察を含む司法の腐敗こそ、国家の一大事であることを認識しなければならない。
北の将軍様の国をはじめ、独裁者が先ず握るのは軍事、警察権なのである。
ところが我が国は、おそらく世界に例を見ないであろうが、検察、裁判官が独裁者になってしまったのである。
奴等は法の名の基に、選挙で多くの国民の支持を受けた政権を叩き潰そうとしているのである。
彼らが主張している違法性の問題は、こんな大騒動をしなければならないほどのものではないのである。
小沢や鳩山のスキを見つけて「してやったり」と本性をむき出しにしてきた野獣の姿、独裁の姿なのである。
国民は小沢自身の問題を、少しの間、脇へおいておいて検察のやっている事のみを検証するべきである。
マスコミについては、かつてナチスの手先となった人たちが戦後どのように思われたかを、いづれ思い知ることになるであろう。
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Re: 官僚は国民の敵 ( No.1 )
日時： 2010/01/22 23:00
名前： 反戦主義者
検察がその腐敗保身の為に、これまた腐敗自民とグルになって、民主党潰しに取り掛かっているのは、夙に言われてきた事です。
その尻馬に乗って何や彼やと啼き騒いでいるマスコミが、最も低俗で気概の無い輩の集団です。既に“日本に真の報道は無くなった”と言われて久しいのですが、彼等マスコミは“記者会見”と言う大本営発表の官製情報のみにより、お仕着せの“記事やニュース番組”を流してきた安易な活動が忘れられず、元の自公体制に戻りたいようです。
そのウラで糸を引くのは誰であるか？言わずと知れた“霞ヶ関”のムジナ共です。
捏造的司法権力と世論操作が組めば大概の事は強引に押し通せます。我等庶民はその様なネットワークに捕捉されると為す術も有りませんが、立法府に身を置く面々ならば、又別に対処の仕様も有る筈です。
（正直、今まで散々自民党の金権汚染を見てきた民主も、脇が甘過ぎたではないかと思いますが）
この際は、司法の悪企みを何とか跳ね返してもらいたい物です。
Re: 官僚は国民の敵 ( No.2 )
日時： 2010/01/23 04:42
名前： 天橋立の愚痴人間
「官僚は国家の敵」の文章を他のサイトへも貼り付けておきました、すべてがそうではありませんが下記のように応じる人もあります。
レスするうちに、此処にも転載しておきたく持ってきました。
＞こんばんわ。天橋立の愚痴人間 さん。
＞大丈夫ですか？
・・・
と言う意味には2つある。
貴方のように、私の脳細胞を心配してくれる方と、
こんなことを公言（ネット上）して「その筋に睨まれないかと」と気遣ってくれる人である。
私等は市井の一人間なので、そんな対象にはならないと思っている。
対象になっても止めはしない覚悟である。
ただし、発言力が社会的に認められている人たちには、嫌がらせが行われているのも現実である。
時代が時代であれば、私も特高警察の対象となっているであろう。
それを押しての発言である。
それを、
＞同情しますね。こんな時代にストレートな欲望を正直に貫き通すドンキ・ホーテ。
とは、貴方自身の認識不足も甚だしい。
貴方は、自分の延長で社会を見ているだけのことであり、
本当の意味で、国民全体のことを考えて国家について語っているのではない。
社会のありようを語る信念、情熱などはないのである。
まあ、私も言葉に衣を着せぬ方だから、どんな誹謗中傷も気にならない性質である事を申し上げて置くと同時に、立場の違いをはっきりと言っておきます。
時代が時代であれば、貴方は革命の士に、正面切って悪態をつく勇気はおありでしょうか。
また「革命」と言う認識を見当違いのドンキホーテと笑われるのでしょうか。
今回の政権交代を「平成の無血革命」と感じている方も相当いる。
やはり、我が国は血を流す革命を体験しなければならなかったのではないかと思うこともある。
自分たちが、何を望んでいるか、血で確認しなければ何時までも、すき放題の雑音が横行することを言っている。
事実、雑音（世論）が改革の足を引っ張っているのである。
貴方も浮き草のような社会論を開陳することを止められて、地に根を張った国家論を話されるべきである。
一方で権力の事を言いながら、権力の実体に殆ど言及されていないばかりか、それを指摘するものを、ドンキホーテと、内容も確認せずに退けられている。
それとも、現体制から受ける果実が多く、革命が成就しては困る立場からの発言であるのか。
小沢排斥に関するの意見のみの執拗な展開は、単なる個人の小沢観を述べているとは思われない。
Re: 官僚は国民の敵 ( No.3 )
日時： 2010/01/23 09:23
名前： 天橋立の愚痴人間
同じく他のサイトでのやり取りを転載します。
○○さんのように温厚な方に、私のようなものが毒づくのは遠慮なりますが、
革命と言う認識がおありであれば、反革命と言う検察の動きがあると言うことも認識して欲しいものです。
＞大上段にこのような言説を振り回すことが危険ではないでしょうか。国民といったって、一枚岩ではなく、当然さまざまな利害関係にあるのです。
と言われていますが、本格的でなくても、革命を前提とすれば、其処には様々な利害を通り越した、一時期ではあっても大きな意志が存在するものと思います。
結局は、この前の衆院選挙も形だけは無血革命などと言っていますが、その実、人々は大きな変革を真剣で望んでいなかったのだと思います。
これに対して、権力を不正に使っている検察は、これが本物にならない前に芽を摘んでおこうと動いているのです。
革命と言う行動そのものは、決して民主主義の概念の中には入らないものと思います。
それであるのに革命的政権交代を選んだと言いながら、舌の根も乾かぬうちに多数の意見を尊重しろなどと、ノーテンキなことを言われます。
生半可な民意が、検察に翻弄されていることを考えて欲しいものです。
そうして、日本の検察が、そう言う体質を持っている存在である事が、国民にとって重大事ではありませんか。
ここで小沢を潰せば、一番喜ぶのは誰でしょう。
霞ヶ関ではありませんか。
民主党の面々が、勇躍して各省庁へ乗り込んでいますが、果たして我々が望むような改革が出来るか怪しいものです。
官僚組織は、それほど甘くはありません。
どの国でも、国家の運営の中枢に座るべき官僚の育成には特別の配慮をしています。
しかしながら、その結果、官僚国家と言われるようなものになることとは違います。
日本が、明らかに官僚国家である事は、日本よりも外国の方が認めているのではありませんか。
歴史的に見ても、官僚国家と言われるような状態に陥った国の衰退は多々認められます。
官僚の腐敗の内容は、仕分け作業などで表に出ているものだけではないのです。
皆さんの身の廻り、特に仕事の上で行政の許認可を必要とする業務についている方は見にしみて官僚の横暴を見ています。
日常生活におけるゴミ処理の問題でも、全国の皆様は大きな不便を感じておられるでしょう。
ゴミの分別処理そのものは正しいとしても、それを処理するインフラ整備を碌にしてないくせに、やる気もないくせに、規制、規制をやってきます。
家電製品など一部の不要物は捨てるところもないでしょう。
本当のところは、ゴミの分別処理の必要せいなど、30年前に打ち出して、20年かけてインフラを整備し、規制に乗り出すのが政治であり、行政ではありませんか。
行政は、それくらいのことは、ずっと以前に把握できる立場ではありませんか。
少子化の問題も、その典型です。
自民党も悪いのですが、奴等に何を言っても始りません。
官僚共を許せないのは、年金、医療の問題にしても、国民生活の根本のところを時代に合わせて改革する意志がなく、ひたすら省庁間の利権の確保に拘り、ゴミ処理の問題でもやるべき事をやらず（予算を確保してインフラを整備する）窮すれば国民に負担を押し付けているのです。
こんな官僚共を大切に思う、優秀と思う必要は全くなく、総入替えをすれば良いのです。
Re: 官僚は国民の敵 ( No.4 )
日時： 2010/01/23 11:18
名前： 反戦主義者
一部の日本人には、真剣に物事を考えストレートに発言する人を、“ドン・キホーテ”の如しと揶揄し軽蔑すらする傾向があります。
それは即ち声高に発言する人を、吠え立てるのみの“駄犬”と断じ、物言わぬ己を超然と構える“哲人”と見せ掛けているのですが、それは単に“長い物には巻かれろ”的な意識の為せる業で、己の眼力或いは洞察力の無さを隠蔽しているに過ぎません。 そして「何を言っても、どうせ変わりはしない！」と言う言葉で自分を埋没させてしまうのです。 もう一つの見方をすれば、“自分さえ良ければよい”と言う自己中心的な考えでもあります。
私が常々考えるのは、国民の１００％は無理としても、少なくとも半数以上の国民が、現実を直視し「世の中とは斯く在るべきだ！」と考え、様々な不条理に対して声を上げ行動を採れば、日本は今よりズット良くなっていく筈だ！ と言う事です。
何時までも無気力なままでは、子孫に住み良い日本は残せません！
（転載以上）
（新世紀人コメント）
戦前における特高と憲兵の権力による国民への暴虐的弾圧には下請け業としてのならず者が居た。
戦後においても形は変わったが、連携プレーのスタイルは変わらない。
戦後においては下請け業者のならず者達の姿が多彩となった特徴がある。
それは暴力団から始まり、犯罪者や転向右翼・転向左翼や偽装ジャーナリスト・偽装評論家や様々の者達が居る。
それは、戦後には日本国の国家権力自体は弱体化された事によるのではないのか。
その弱体化を補う分だけ下請け業者達が拡大化・強力化させられたのではないのか。
戦前弾圧の一典型例。
「山本宣治の暗殺」
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/yamamotosennji.htm
山本宣治(せんじ)は、１８８９（明治２２）年京都で洋物雑貨店を営む両親の元で産声を上げた。幼少のころ虚弱体質で、神戸中学１年（先輩に竹久夢二がおり、夢二は後に宣治の妻千代を描いている）のとき肺病を罹り中途退学を余儀なくされた宣治は、後に料理旅館「花やしき浮舟園」となる両親の宇治川畔の別荘で花いじりの時を過ごし、園芸家を志す。
１９０６（明治３９）年大隈重信邸へ園芸見習のために住み込みで働くと同時に、夜学に通学して『共産党宣言』や『種の起源』などを読破する。
１９０７（明治４０）年１８歳で園芸研究のためカナダのバンクーバーに渡り、５年間園芸、皿洗いや鮭（さけ）採り漁夫などのアルバイトをしながら、欧米の人道主義者や多くのキリスト教社会主義者と交流して、ダーウィンの「進化論」などを学ぶ。
１９１１（明治４４）年に帰国した宣治は、２４才で同志社普通学校に編入学、その後、三高（現京都大学）、東大へ進み、生物学者の道を歩み、東大卒業後、同志社大学講師に就任、「人生生物学」の講義を受け持つ。
１９２２（大正１１）年、アメリカの女性産児調節運動家サンガーの訪日に啓発された宣治は、労働者農民の中で性教育啓蒙化（正しい性知識）の普及と産児制限（避妊）の必要性を痛感して、サンガーの著書を『山峨女史家族制限法批判』のタイトルで小冊子に翻訳し発行、２３年には大著『性教育』を刊行、日本最初の性教育学者となる。
当時政府は、戦争に備えるための一つの政策として、「産めよ、増やせよ」をスローガンに、天皇の子を産むことが国民の義務とされていたため、産児制限は、当然国策に反し、産児制限を主張する宣治は、権力から反体制分子として、また、右翼からも命を狙われるようになった。
「いくら子どもを節約したところで、貧乏そのものがなくなるわけではない。一番大切なのは、安心して子どもを産める世の中にすること。働く人々の生活がもっと楽になるように社会のしくみを変えることが必要である」。
これが宣治の性教育学者としての原点であったが、産児制限運動を通じて、労働運動に関わるようになった宣治は、１９２４（大正１３）年に京都労働学校長に就任、労働者教育そのものに携わるようになる。同時に宣治は全国各地で講演を行なうが、講演は、立ち会い巡査の「弁士中止」命令の連発で、しばしば降壇させられた。
「大衆の中に根ざして、大衆とともに生き抜くこと」を己の信条とした宣治は、同志社大学を辞して、１９２８（昭和３）年、若干３８歳にして第１回（男子）普通選挙（日本最初の普選による衆議院議員選挙）に京都府第２区より無産政党（生産手段をもたず、自らの労働によって得た賃金で生活している階級無産階級の利益を代表する合法的な政党。特に、普通選挙法が成立して以後の日本では、非合法化された共産党を除く社会主義および社会民主主義政党を総称していう）の労働者農民党（１９２６年創立の無産政党。当初は左派を除外して結成、同年末に左派中心で再建。第１回普通選挙で２名の当選者を出したが、３・１５事件で弾圧を受け、解散させられた。労農党）代表として立候補、京大教授河上肇らの応援を得て予想に反して当選することになる。
（中略）
宣治が衆議院議員となった１９２８年は、普通選挙と引き換えに治安維持法を武器に反体制運動を徹底的に弾圧するといった政治状況（「飴〔普通選挙法〕と鞭〔治安維持法〕の政策）であった。弾圧は１９２８年３月１５日に全国で行なわれ、実に１，５６８人が検挙された（３・１５事件）が、田中義一（軍閥）内閣は、３・１５事件の報道が４月１０日に解禁され、権力のプロパガンダ（政治的宣伝）として意図的に「共産党の陰謀」が盛んに流布（なが）されていた最中の同年４月２７日、第５５帝国議会に治安維持法改正案を上程し、共産党を中心地する反体制勢力の壊滅を図ろうとした。
だが、死刑を含む刑罰の強化は、あまりにも弾圧的として、帝国議会で「この法案は民衆を弾圧し、支配者層のための戦争への道を開くことになる」と、宣治は命をかけて反対、また、少なくない議員と一定の世論がこれに批判的であったため、改正案は審議未了となった。
しかし１１月の新天皇（昭和天皇）の即位式を控えていた政府は、改正を強行した。それが、６月２９日の「伝家の宝刀」（いざという時以外は使わない思い切った手段。とっておきの切り札）を意味した緊急勅令（大日本帝国〔旧〕憲法第８条により、緊急事態に天皇が発する法律に代わる勅令）による改正法の公布であった。
さらに政府は、全国に特高警察を設置すると共に、特高警察と両輪的役割りを果たす思想検事（検察＝“倫理上の善悪の審判者”を自任し，治安諸法令の制定・運用を主導，保護観察・予防拘禁などの抑圧装置を次々と創出し、基本的人権の弾圧装置として機能した）を新たに設け、その上、憲兵（軍隊内の秩序維持を主任務とする兵隊）隊にも思想係を新設、さらには警察犯処罰令、違警罪即決令、行政執行法、出版法等にも治安維持法と結合させて天皇体制を擁護する治安立法の役割を担わせ、弾圧体制を一層強化したのである。
宣治は、緊急勅令として改正公布された治安維持法の事後承認審議が１９２９年２月からはじまった第５６帝国議会にも、当然のことながら、反対の強い意思で臨んでいた。その直前の１９２９年３月３日に大阪・天王寺公会堂で開かれた全国農民組合大会での（宣治の墓碑銘として刻まれている）「実に今や階級的立場を守るものはただ一人だ、山宣独り孤塁を守る！ だが僕は淋しくない、背後には多くの大衆が支持しているから・・・・」という有名なくだりは、帝国議会での治安維持法改悪反対の演説草稿の一節であった。その夜宣治は、宇治の自宅に立ちより妻子と最後の一夜を過ごした。
改正（悪）に真っ向から反対した宣治は、議会での質問で、３・１５事件の被疑者に対する警察の拷問を暴露するなど厳しく糾弾、１９２９（昭和４）年３月５日には治安維持法事後承諾反対の演説のため登院したが、発言が封じられた。
その夜の午後９時半のことである。宣治の止宿していた東京・神田の旅館「光栄（こうえい）館」に、芝浦の労働組合と偽って面会を求めてきた右翼・七生義団の黒田保久二（くろだほくじ。３７歳。戦後の１９５０年代に精神病院で死亡）が宣治に議員辞職勧告書を突きつけ、隙を狙っていたその鋭い刃先が宣治の頸動脈を突いた。宣治は血まみれで格闘したがついに息絶えた。
こうして山本宣治は暗黒の時代に抗し生命をかけて闘い、享年４０歳（満３９歳）で人生を終えることとなった。
犯人黒田は裁判では正当防衛を主張したが、殺人罪で懲役１２年の実刑判決を受けた。だが、６年の服役で、残余の保釈出所となる。これは殺人犯としては異例の措置で、権力の姿勢が問われたが、ここに当時の権力の本質が顕著に現れていた（なお、獄中で、「共産主義者を殺すのだから、もちろん無罪で、１０万円もらえるということだったのに、こんなところにぶちこまれてしまった」とこぼしていたという）。
命をかけた宣治の戦いの議会での最後の言葉は「我々はあくまでこの現代の社会における９７パーセントを占めるところの無産階級の、その政治的自由、これを獲得するために、こうした暗澹たるこの裏面には、犠牲と、血と、涙と、生命までを尽くしているということを申し述べて私の質問をうち切ります」であった。もとより、宣治の議会での質問は、報道管制によってメディアで報じられることはなかった。
宣治暗殺の１ヶ月後には治安維持法違反で共産党員の多くが逮捕され（いわゆる４・１６事件）、侵略戦争に反対した共産党は壊滅的打撃を蒙ることになる。そして、日本は、アジアの覇権を目指し中国大陸への侵略を強め、満州事変から上海事件、太平洋戦争へと無謀な侵略戦争へと突き進んでいくのであった。
その過程の１９３０（昭和５）年には、浜口首相が右翼に襲撃され、１９３２（昭和７）年には井上準之助蔵相や三井合名会社理事長で、財界の指導者であった団琢磨が右翼結社血盟団員に射殺され、また、５・１５（ごういちごう）事件で犬養首相が射殺されるのである。
そして、１９３３（昭和８）年２月２０日、作家小林多喜二が、スパイの手引きで街頭において治安維持法違反容疑で逮捕され、東京・築地警察署に留置されるが、転向（てんこう＝思想的政治的立場・信念を変えること。特に、社会主義者・共産主義者が弾圧によってその立場を放棄し、他の立場に転換すること）を拒否したため、特高警察の拷問でその日のうちに虐殺（ぎゃくさつ＝むごい方法で殺すこと）され、２９歳と４カ月という短い生涯を終えるのであった。
（後略）
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