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2010年01月23日00:00
検察の首に鈴をつけるか がんばれ東京新聞
足利事件の再審が進行中です。
あれれ、法廷では流されたけれど、地検・地裁の反対で公表されないことになった菅谷さん取り調べテープですが、その起こし全文が「47NEWS」(WEB版共同通信)に載っています(1月21日付)。起こし原稿も公開取りやめになったはずなのに。どうなっているのでしょう。消えるかも知れないので、保存しておいたほうがいいかも。
公表反対の理由は、「刑事訴訟法で禁止された『証拠の目的外使用』に当たる」からだそうです(東京新聞1月21日付)。過去、証拠品の映像を新聞テレビで見たことがあるような気がするのですが、わたしの勘違いでしょうか。
足利事件取り調べ録音テープ 1http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101000479.html 2http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101000855.html 3http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101000931.html 4http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101001029.html 5http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101001034.html 6http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101001024.html 7http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101001069.html 8http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101001074.html 9http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101001084.html 10http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101001089.html 11http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101001114.html 12http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101001119.html
しろうとにはわからないことだらけです。でも、きのう1月22日の東京新聞朝刊はわかりやすかった。紙面のつくりが面白かったのです。
まず一面。トップは「東京地検特捜部 小沢氏あす聴取」。そして「『否定すると殴られるかと』 テープ再生 菅谷さん『つらい』」という、足利事件再審公判のニュースです。
社会面も、トップは「土地購入代金『小沢先生に借りるか』 石川容疑者供述 大久保容疑者が相談」ですが、その隣には苦痛に満ちた菅谷さんの大きな写真と、「聴取テープ 検事 自白ありき 菅谷さん苦渋『気が小さかった』」の見出し。
ここまでは、どこの新聞も同じになるでしょう。しかし東京新聞の華、「こち特(こちら特報部)」の見開きが力作なのです。これがあるとないとでは、一面と社会面の意味が違ってきます。
「こち特」は、「検察抱く四つの危機感」として、「取り調べの全面可視化『贈収賄』自白頼り」「人事への介入「脱官僚」省庁改革」「指揮権発動『真相は闇』懸念」「裁判制度見直し やっとスタート、現場混乱」と、新政権の方針によって検察に走る激震を列挙し、解説します。
「こち特」には、右側に「ニュースの追跡」というサブの記事があって、こちらも見逃せないのですが、この日はとくに異彩を放っていました。検察の裏金作りを告発しようとしたその日に逮捕され、有罪判決を受けて服役していた三井環元大阪高検公安部長が18日出所したのを受けてのインタビューなのですから。検察のもっとも恐れる男が野に放たれ、満を持して第一声を発した、それを数日待って、この日検察を取り上げた紙面の隣にもってきたわけです。
三井さんは言います。「検察はまだ、前の政権与党だった自民党と一体」「検察内部には『風を吹かす』という言葉があり、情報をリークして世論を味方につける」
左ページの、外部筆者の寄稿も注目です。この日は佐藤優元外務相主任分析官。見出しは「石川議員取り調べ 特捜事件の可視化急げ」です。佐藤さんも、特捜と対決し、その息詰まるやりとりをつぶさに著作にぶちまけた人です。
このように、この日の東京新聞は複数のページに亘って、ということは、複数の部、具体的には政治部と社会部と特報部が競いつつ一体となって、小沢事件と足利事件、ふたつの重大事案にかかわる検察が、政権交代の今、どのような状況にある、どのような性格の組織なのかを、その影の部分に注意を十分に喚起しつつ、浮き彫りにしているのです。
新聞にはこういうことができるのだ、新聞だからできるのだ、と感じ入りました。足利事件と小沢事件を、あれはあれ、これはこれと並列させるのではなく、ふたつの事件を光源として検察の抱える問題を明るみに出そうとしていることが、読者に伝わってきます。
引用したい箇所は多すぎるほどありますが、「こち特」のほんの10数行の「デスクメモ」には、こうあります。
「……世論を推し量るのなら、小沢氏や民主党の支持率とともに、検察や特捜部の支持率も並べないと不公平では。(立)」
この日の「こち特」デスクは、あるいはこの日の東新は、これが言いたかったのですね。わたしも大賛成です。たぶん、中日新聞や北陸中日新聞も、同様の紙面ではないでしょうか。これらが手に入る地域のみなさん、もしもご覧になっていなかったら、一見の価値あります。さあ、販売店へGO! 1週間ぐらい前までの号なら、売っていますから。
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