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(回答先: 【どん詰まりになった河原乞食俳優 鳩山先生の想像力は終焉した】 首相の発言 右往左往 【赤旗】 投稿者 愚民党 日時 2010 年 1 月 23 日 12:17:18)
朝日新聞
社説
鳩山首相発言―あまりに軽率、思慮不足 また、鳩山由紀夫首相の口から、びっくりする発言が飛び出した。
政治資金規正法違反容疑で東京地検に逮捕された民主党の石川知裕衆院議員について、語った言葉だ。
民主党として石川議員を処分するのか、それは起訴前か、起訴後か。一昨日、そうただした記者団に対し、首相は「仮定の話に答える必要はないかもしれませんが、起訴されないことを望みたいとは思いますが、どういう状況になるかをもって判断をしたいと思います」と語った。
検察庁も行政の一機関である。その行政のトップに立つ首相が「起訴されないことを望む」と発言すれば、字義通りにとれば大変なことである。検察の捜査への干渉、圧力、事実上の指揮権発動……。大げさに言えば、そんな言葉が浮かんでくる。
ただ、首相自身にはまったくそうした意図はなかったようだ。その後「捜査によって無実が証明されればいいという思いで述べた。捜査に介入する意図は毛頭持っていない」と釈明し、一夜で発言を撤回した。
無実であってくれれば、そもそも処分などを考える必要もないのだが。首相はこう言いたかったのだろう。若手議員への、党代表としての親心でもあったかもしれない。
しかし、これは通用しない。行政権力全体に責任を負う首相の立場をわきまえない、きわめて軽率、無責任な発言だった。
このところ首相の口は滑りがちだ。石川議員ら側近3人を逮捕した検察と「断固戦う」と宣言した小沢一郎幹事長に対し、「信じています。どうぞ戦ってください」と語った。
同志として励ましただけ、と首相は抗弁している。ただの友人ならそれでも通ろうが、今や民主党は政権党となり、鳩山氏はその指導者なのだ。公正中立な捜査を促しこそすれ、予断を与えるような発言は控える責任がある。自らの立場を忘れ、まるで私人であるかのような発言を懲りずに繰り返す姿には首をかしげる。
首相はきのうの衆院予算委員会でも小沢氏を「同志」と呼び、「信じたい」と繰り返した。一方で、信じる根拠は何か、首相に説明責任があるのでは、と問われたのには「個人的な政治資金の問題をすべて存じているわけではない。説明責任が生じるとは思っていない」とかわした。いかにも軽い。
首相として語るべきことは何か。地検の捜査については中立の立場を明言する。幹事長続投を了承した小沢氏に、記者会見や国会で説明責任を果たすよう促す。企業・団体献金の全面禁止の法整備を指示する。
もうひとつある。政権への信頼は、首相自らの政治資金問題でも揺らいでいることを忘れてもらっては困る。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html