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http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012201000825.html
■核密約、国会対策でうその答弁 元次官証言テープ見つかる
米軍核搭載艦船の日本への通過・寄港を日米安全保障条約上の「事前協議」の対象外とした核密約に関連し、密約が交わされた1960年に外務事務次官だった山田久就氏が生前、野党の追及をかわす国会対策の必要上、「通過・寄港も事前協議の対象に含まれる」とうその答弁を当時からしていたと証言した録音テープの存在が22日、明らかになった。
核密約をめぐり、日米間の事前協議対象となる「核持ち込み」に、通過・寄港が含まれるか否かで日米間に「解釈のずれ」(元外務省幹部)があったとの見方もあるが、山田氏の証言は、そうした食い違いが存在せず、日本側に密約の認識があったことを明確に示している。同氏は密約を記した「秘密議事録」の作成にも関与しており、密約問題を検証する外務省有識者委員会の議論に大きな影響を与えそうだ。
証言テープは、山田氏にインタビューした原彬久・東京国際大大学院教授(国際政治学)が81年10月14日に収録した。
山田氏は50年前の60年1月19日署名の改定安保条約をめぐる交渉で、通過・寄港の扱いが「(日米間で)問題にもならなかった」とした上で、「核持ち込み」とは「(日本の)陸上に大きな核兵器を持ってくる」ことを意味し、通過・寄港は「入っていない」と説明。安保改定の時点で通過・寄港が事前協議の対象外だったと「はっきり言っていい」と断言した。(共同)
2010/01/22 18:53 【共同通信】
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http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012201000896.html
■元外務次官の証言テープ要旨 核密約問題
山田久就・元外務事務次官の証言テープ(1981年10月14日収録)の要旨は次の通り。
原彬久氏(質問者) (核搭載艦船の)通過は事前協議の対象にならないと?
山田氏 そういうことは(日米安全保障条約改定時の日米交渉で)問題にもならなかった。
原氏 イントロダクション(持ち込み)というのは、あくまで(核兵器を)陸に揚げるということですね。
山田氏 陸上に大きな核兵器をね、持ってくるということがイントロダクション。通過なんていうのは問題じゃない。
原氏 ところが(60年に)安保国会が始まって、4月に赤城宗徳防衛庁長官がトランジット(通過・寄港)もイントロダクションに入る、事前協議の対象になるということを言うんです。外務省で(国会対策用の)擬問擬答を作り、トランジットも入れているんです。だから取り繕ったわけですね。だけど日米間の問題意識としては、トランジットは全然問題としては入っていない?
山田氏 入っていない、そりゃもう。
原氏 (核艦船の通過・寄港は核持ち込みではないと81年に証言した)ライシャワー元駐日米大使の言っていることは正しいわけですね。
山田氏 まさにその通りですね。
原氏 (安保改定を日本側と交渉した)マッカーサー(元駐日大使)もトランジットを入れていないと言ってますね。
山田氏 そんなこと、問題にもならなかったですよ。だから少なくとも(改定安保条約を)作った時にはね、日米間の条約の対象じゃないですよ。これはもう、はっきり言っていいね。
原氏 (通過・寄港を「持ち込み」に入れたのは)対野党戦術ですね。
山田氏 野党戦術ですよ。
原氏 「トランジットは(事前協議の対象だと)考えてもいなかった」ということになると、国会で「ワアー」となるから、繕ったと言っては悪いが、そういうふうにしたんでしょうか?
山田氏 やっぱりね。どんなアレルギーが(日本国民に)あろうがなかろうが、つまり、こっちでね原則として(非核)三原則なんていうばかな話はね、(安保改定時には)そんなこと考えていないからね。(核持ち込みの事前協議をしたら)完全にイエスもあれば、ノーもあるということでね、その時の状況によってはね。それが両国間の了解ですよ。
(共同)
2010/01/22 20:08 【共同通信】