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2010/1/23 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/108517
どうして地検は、ここまで小沢一郎幹事長の追及に血道をあげるのか。いったい検察の目的はなんなのか。ジャーナリストの上杉隆氏が、検察捜査の真相と内幕を「週刊朝日」最新号で克明にリポートしている。これが衝撃的で、話題になっているのだ。
● 検察リークで世論を誘導
検察の異常な捜査について、上杉氏はこう結論づけている。
〈一連の出来事を「犯罪捜査」だと考えるから真実が見えにくくなる。これは、人事と既得権を死守しようとする検察=記者クラブメディア連合体と小沢の「権力闘争」なのである〉
要するに、「検察 VS。小沢」の権力闘争なのであり、そこに、検察リークをタレ流す大マスコミが一枚かむという構図だ。
たとえば、テレビニュースで繰り返されるガサ入れの光景も、検察とメディアによる「ヤラセ」の典型だという。NHK職員の解説をこう紹介している。
〈まず当局からおおよその捜査の時刻と場所の情報が記者クラブを通じて事前に局に上がる。現場にカメラを派遣し、撮影の準備をさせる。捜査官も、ちょっと離れた場所に2列隊列で待機する。ここで重要なのはガサ入れ先の建物に対して曲がり角にカメラを設置することだ。カーブを曲がって歩く捜査官の姿が“絵”になるからだ〉
まるでマンガのような話だが、たしかに、検察から事前に伝えられなければ、あれほどタイミングよくガサ入れのシーンが撮れるはずがない。
と同時に、大マスコミは検察のリークをそのまま流すことで、検察の都合の良いように世論を誘導していくという。
〈石川議員が逮捕されるとほぼ同時に供述内容がメディアに流れ始めた〉
〈密室であるはずの取調室の会話がなぜ、即時に漏れてくるのだろうか〉
〈それは検察のリーク情報に他ならない〉
大新聞・テレビが一斉に報じれば、国民は「ああ、検察の逮捕は正しいんだ」「やっぱり石川は悪いことをしたんだ」と思い込む。その後の小沢サイドの反論、釈明は耳に入らないという仕掛けだ。
●背景には「組織防衛」と「私怨」
外部からはうかがい知れない特捜検事の実態も詳細に伝えている。
特捜部長らのチームは、青年将校よろしく、庁内で毎晩のように会合を開き、小沢一郎を葬ることこそ日本社会に正義をもたらす道だと言い合っているという。法務省職員のインサイド証言をこう記している。
〈毎晩のようにひとつの部屋に集まっては酒を飲み交わし、団結を確認し合っています。酒の肴はもちろん、小沢がいかにけしからん人物であるか(笑い)。先日は“徹底抗戦”の姿勢を強めた小沢に対して、こちらもやってやろうと体育会のようなノリで盛り上がっていました〉
天下の特捜部が、体育会のノリで捜査しているなんて、ア然とするしかない。しかも、そこには「正義」もクソもない。あるのは「組織防衛」と「私怨」だという。
〈小沢は、検事総長の人事を、より民主的な国会同意人事の枠組みに入れようとする、検察にとっては危険きわまりない思想の持ち主〉であり、さらに〈検事は特捜部在任中に「バッジ」(議員)をあげるかあげないかで、その後の弁護士顧問料の桁が違ってくる〉という個人的な計算もあるらしい。〈よって、イチかバチかで政界の最高実力者の小沢を捕りにいき、結果として法律的な処罰が無理でも、政治的に小沢を葬れればいいというわけなのだ〉
「週刊朝日」の上杉氏のリポートを読めば、なぜ検察が暴走しているのか、その謎が氷解してくる。裏の腐敗が分かれば分かるほど、地検の小沢捜査こそ犯罪的ではないかと思えてくる。
(日刊ゲンダイ2010年1月20日掲載)
2010/1/23 10:00 更新