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2010/1/22 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/108389
●鳩山のカネもきっかけは一緒
ガムシャラに「疑惑の4億円」とやらを追いかけている東京地検特捜部に、18日、国民にとって重大な告発状が提出された。麻生前内閣の機密費持ち逃げ疑惑で、当時の官房長官だった自民党の河村建夫衆院議員が、機密費を目的外に使用し国に損害を与えた「背任」、あるいは「詐欺」の疑いがあるとして、告発されたのだ。
告発状を提出したのは、大阪の市民団体「公金の違法な使用をただす会」のメンバーら39人。河村は総選挙2日後の昨年9月1日に、内閣府に機密費2億5000万円を請求して受領。その後、使途については「政権にある立場でないから、答える立場にない」と説明を避け、スットボケ続けてきた。
告発した市民団体は、「遅くとも鳩山内閣発足までの半月の間に、自民党の国会議員に渡すなどして、国に損害を与えた」と主張。「政権交代が確実で、内閣による政策遂行などに機密費を使う必要性はなかった。誰の目から見ても目的外使用、私的流用だ」と訴えている。
言うまでもなく、機密費の原資は国民の血税、私的流用はもってのほか。背任や詐欺は特捜部が追及している政治資金規正法違反より、はるかに重罪だ。特捜部は小沢本人に求めたように、河村にも執拗に事情聴取を要請すべきだ。多忙を極める小沢より、野党議員の河村はよほどヒマだ。
もっと言えば、最近の特捜部は市民の告発に、過剰と言えるほど対応し、捜査を尽くしてきた。
小沢の土地取引疑惑で、特捜部が異例の現職議員逮捕に踏み切ったのは、本をただせば昨年11月に政治資金規正法違反容疑で「世論を正す会」を名乗る市民団体が石川議員らを刑事告発したのがきっかけ。鳩山首相の元秘書2人が起訴された偽装献金問題でも、特捜部が捜査に乗り出した契機は「鳩山由紀夫を告発する会」なる正体不明の市民団体の告発だった。
「自民党政権時代には、考えられなかったことです。当時は市民団体はおろか、野党議員が『政治とカネ』の問題で与党議員を刑事告発しても、検察はおざなりな捜査に終始。忘れた頃に『不起訴処分』の通知が来るのが、お決まりでした」(民主党関係者)
昨年5月には「かんぽの宿」問題で、民主、社民、国民新の3党の議員が日本郵政の西川善文社長(当時)を「特別背任未遂」の罪で刑事告発したが、捜査は棚上げされたままである。
数々の国会議員を「政治とカネ」の問題で刑事告発してきた「政治資金オンブズマン」共同代表で神戸学院大大学院教授の上脇博之氏は言う。
「検察が市民団体の告発への捜査方針を転換したのは明らかで、当然、今回の機密費持ち逃げ疑惑でも、捜査に動かなければ、おかしい。税金の使途に関わる問題だけに、特捜部の厳正な捜査を期待します」
血税2億5000万円はどこに消えたのか――。東京地検は死に物狂いで捜査を尽くせ。さもなければ、特捜部の小沢捜査は恣意的、差別的、民主党政権潰しのそしりは免れない。
(日刊ゲンダイ2010年1月19日掲載)
2010/1/22 10:00 更新