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上杉隆氏のコラムより
Aobadai Life
2010年01月21日(木) 08時37分24秒
テーマ:国策捜査、メディア操作の衝撃
【転載開始】
政治ジャーナリスト上杉隆氏の1/21付けのコラム
「小沢問題で検察リークに踊らされるメディアへの危惧」
が、検察権力とメディアの関係について、
興味深いエピソードを紹介しているので、
ぜひ、ご存知ない方は、こちらの記事を読んでいただきたい。
昨年三月の小沢事件の際、
フジテレビの新報道2001に出演した際のエピソードである。
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昨年3月、西松建設事件の発端となる大久保秘書の逮捕された直後、筆者はフジテレビの報道番組『新報道2001』に出演した。
当日のゲストは、宗像紀夫・元東京地検特捜部検事と、笹川尭自民党総務会長(当時)、小池晃共産党政審会長などであった。
大久保秘書の逮捕について発言を求められた筆者はこう語った。
「私自身、議員秘書経験がありますが、その立場からしても、政治資金収支報告書の記載漏れでいきなり身柄を取るのはあまりに乱暴すぎるように思う。少なくとも逮捕の翌日から、小沢一郎代表(当時)はフルオープンの記者会見で説明を果たそうとしているのだから、同じ権力である検察庁も国民に向けて逮捕用件を説明すべきだ。とくに記者クラブにリークを繰り返している樋渡検事総長と佐久間特捜部長は堂々と記者会見で名前を出して話したらどうか」
筆者は、当然のことを言ったつもりでいた。ところが、番組放送終了後、笹川総務会長が烈火のごとく怒っていた。私に対してではない。番組の幹部に対してである。
「あんなやつを使うな! あんなのとは一緒に出ない」
昼過ぎ、スタジオを出た筆者の元に検察庁担当の社会部記者から電話が入った。
「お前まずいぞ、(検察側の)実名を出しただろう。『調子に乗りやがって』と、検察は怒っていたぞ。心配して言ってんだ。本当に、気をつけた方がいいぞ」
彼の話によると、本気でやろうと思えば、痴漢だろうが、交通違反だろうが、あらゆる手段を使ってでも、狙われたら最後、捕ってくるというのだ。たとえば道を歩いていて、他人の敷地に間違えて足を踏み入れただけで不法侵入の疑いで持っていかれるかもしれないということだった。
検察の横暴については、いまさらだが、
このエピソードを読んで思い起こすのは、植草事件だ。
日本を代表するエコノミストだった植草一秀氏は、
小泉・竹中政権の経済政策を厳しく批判し、
りそな銀行の国有化をめぐる自民党のインサイダー取引を指摘した後、
横浜駅で、警察官(実は元首相のSP)に、エスカレーターに乗っているところを、
突然、手鏡で女性のスカートの下をのぞいたとして逮捕された。
その後、マスコミをつかって、チカンの常習犯であるという
デマ情報を流布されて、
一般国民から、完全に誤解されるようなイメージを、
マスコミによって仕立て上げられてしまった。
上杉隆氏のコラムを読んで、やはり恐怖を感じたのだが、
われわれ国民は、こういう状況に、今の既得権益構造があるということをよく認識し、
何が「小悪」で、何が「巨悪」かをよく認識しなければいけない。
戦後のうみを出さねばいけない時期に、今、ついにきている。
【転載終了】