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検察の暴走と民主主義の破壊を許さない!
http://www.jr-souren.com/statemnt/2010.1.18_01.pdf
東京地検特捜部は1月15日、政治資金規正法違反容疑で石川知裕衆議院議
員らを逮捕した。逮捕理由は「土地購入に充てた4億円を政治資金収支報告書
に記載しなかった」というものである。収支報告書への記載漏れは本来、訂正
・修正で事足りるものであるにもかかわらず、強制捜査・逮捕という経過をた
どった。事態は、民主党定期大会の前日であり、18日の第174通常国会を
ひかえたタイミングである。盤石な政権の確立をめざし夏の参議院議員選挙に
向けた意思統一の場となる民主党定期大会の破壊と分断、そして小沢一郎幹事
長の失脚を意図した政治弾圧であることは明確である。東京地検特捜部に「正
義」は見あたらない。
民主党定期大会の来賓で挨拶に立った新党大地・鈴木宗男代表は、「検察の
暴走を許してはいけない」とその本質を見抜き指摘した。小沢一郎幹事長も、
マスメディアでは不正に得たかのように言われている4億円について明確に否
定し、検察の「このようなやり方」について断固闘うことを表明した。日本の
民主主義を憂う思いからだ。
JR総連は、小沢一郎幹事長の決意に対して全面的に共鳴する。
これまでのJR総連と元顧問松崎明氏に対する一連の弾圧においても、警視
庁公安部がマスメディアを動員し世論操作をはかりながらの「事件でっち上げ」
だった。今回の一連の事態もまさに、「地検による情報リーク」をもとにマス
コミが情報を垂れ流し、小沢一郎幹事長を「悪者」としてつくりあげるもので
あり、同じ構図の攻撃である。
私たちは、昨夏の衆議院議員選挙をつうじて民主党を中心とする政権交代を
実現させた。経済不況が深刻化し、とりわけ福祉・医療・教育の切り捨てや不
安定な雇用、失業の増大、貧困社会になんとしても歯止めをかけなければなら
ないという思いからだった。民主党は、「国民生活が第1の政治」「官僚主導か
ら政治主導」をめざし奮闘中である。こうした状況を良しとしない輩からの攻
撃であることは明確である。私たちは、定着しつつある議会制民主主義と日本
の民主主義の破壊を許してはならない。
検察の暴走と「不正義」を許さず、ともに闘うことをここに明らかにする。
2010年1月18日
全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)
執行委員長 武井政治