10. 2010年1月21日 15:06:48 1・18緊急シンポ3:9分.mpg 青木氏: もう一つ言えば、99%検察が起訴したら有罪になるというのが、 今の日本の刑事時報の病気みたいなところがあってですね、 メディアの人間としては、逮捕して起訴した段階で、もうコイツはアウトと、 っていうのがあると思うんですけれども、 しかしそれにしても今回、検察のリークがいつもに比べて非常に露骨だという話をですね、あちこちで…… 田原氏: 今度の事件は、非常に筋の悪い事件だ、と私はとらえてます。 検察にとって、非常に有利じゃない、非常に難しい事件だ。 もし難しい事件じゃなければ、いきなりね、世田谷の深沢から入った、なぜ、この西松建設から入ったのか、あるいはいける、と思ったのか。 西松建設で、この時私は郷原さんを始め、色んな検事辞めた人や、弁護士に聞きた。 こんなもので大久保逮捕するのはいかがなものか。 (郷原氏を指して)とんでもない、と言いましたね。 これは郷原さんだけじゃなくて宗像さんも皆とんでも、 宗像さん、元リクルートやった件で昨日出てますから、 とんでもない、こんなもので逮捕するなんてありえない、 じゃなんで逮捕したんだ、郷原さんも含めて、 これはナンカ裏があると、郷原さんおっしゃらなかったけど、 他の人達は、これはきっと西松建設を追及すれば収賄、みたいな問題が出て来るんだと、そのための別件逮捕だと。 郷原さんも、ややそれに近いですよね。 郷原信郎氏(以下、郷原氏): 私は……
青木氏: どうぞ郷原さん、こちら(マイクを指して)
郷原氏: 私は、そうでなければいけないんだけれども、そうでないんじゃないかと……
田原氏: だから、そうじゃないといけないと。 ところが、西松建設は完全に空振りだった。 そこで、さっき宮崎さん言ったように、何とか、ここで空振りってことは検察の正義なんてない。ふっとんじゃう。 だから何としても小沢をやっつけなきゃ、そこで今度の深沢の話に入った。○○(聞き取れない単語あり)
青木氏: 若い検察担当の記者達に、まあもちろんオフレコですが聞くと、今まで検察リークといっても意外とマスコミの方が先回りして書いているので、 リークというよりはむしろマスコミが提灯持ちをしているというのが多かったんですけれども、今回は酷い、と。酷いというか非常に露骨だと。供述であるとか、押収物の内容であるとかも、どんどん流れている、ということを聞くとですね、検察も相当危機感を感じてマスコミを……
田原氏: (<フリ=不利>?……よく聞き取れず)
青木氏: (<フリ=不利>?……よく聞き取れず) 田原氏: もう一つ言います、余計なこと。 今後はね、いっくらね、水谷建設から5000万、5000万渡るっても、収賄にはなりません。なぜなら彼は職務権限ない、小沢さんは。 それからね、脱税にはなりません。脱税になるなら鳩山さん逮捕されなきゃいけないんで、あの人が何にも逮捕されない、あるいは無傷で、脱税はないですよね? (郷原氏の方を向く。郷原氏うなづく)
佐藤氏: 田原さん、リークのことで重要なこと思い出した。 僕に、石川さんが取調室の中でのことなんですけどね、15日の朝に言ったことなんです。 取調担当検事が「君、今回のリークは酷いなあ」と言ってたそうです。(会場から笑い)
青木氏: 昨日ですね、民主党大会で僕はビデオで見てたん、ビデオというか、ネットで見てたんですけれども、 非常に感動的というか、一番迫力のあった発言された鈴木宗男さんが今日、会場に来て頂けるって聞いてるんですけれど…… まだいらっしゃってないんですか?まだ来てないですか?解りました。 後で鈴木宗男先生にもちょっと発言をして頂きたいと思うんですが。
メディアの問題ですね、僕もそうなんですけれども、やっぱり現場にいらっしゃったのは、 もちろん田原さんもですけれども、やっぱり一番、末端というか、現場に近い警察・検察の取材をされていた、 まず大谷さんですね、取材者としての経験も踏まえてですね、 まあ、今回の事件、メディアとの関係も含めてちょっとお話頂ければな、と思います。 大谷昭宏氏(ジャーナリスト)<以下、大谷氏>: 先程からのリークの話なんですけど、今回はリークというよりも、今、田原さんがおっしゃったように一斉鑑査を境にしてですね、検察としてはマスコミを味方につけないと、この事件は筋が悪すぎて、小沢さんを強制捜査するか、在宅起訴するかは別にして、とにかく有罪に持っていくにはですね、リークよりもマスコミと一体化しなきゃいけないと、いうのが今の検察の基本的な考え方なんですね。
最大の味方は検察にとってはマスコミであって、マスコミとタッグを組んで国会なり、民主党なりと対峙していこうと。 大体ですね、これぐらい大きな事件になると、検察庁に余計なこと書いて、 皆各社、トウインテイシ(註1)になるんですね。ま、場外(?)処分みたいなもんですよ。 魚住さんなんか、年中それくらってたはずなんですけれども、 今回これだけの事件なのに、珍しいことにですね、トウインテイシ(註1)の記者が一社もないんですね。 あれだけ各社書きたい放題書いて。普通だったら、ちょろっとしたことでも書いたらですね、 もう、基本的にはレイク(註2)に入れない、というのが実情なんですが。 いかに今回、メディアと仲良しになってるか。 なんでか知らないけど、今、検察庁が一番怒ってるのは、郷原さんに対して怒ってる(会場から笑い) という話も漏れ聞こえてきて、 ウオ(註3)廻りすると、「なんだお前のところは、郷原を出演させるんだ」というような声も聞こえる…… 相当、ですから、向こうはメディアとタッグを組んで、我々の報道に対して過敏なほど神経質になってる。 で、それに対してメディアは、今、しきりに話があるように、一斉に、もう小沢は悪い、という形で持っていく。 今の流れですと強制捜査か在宅か、解りませんけれども、 少なくとも石川議員の供述に基いて虚偽記載、不記載に関して小沢さんの関与があった、 ということを認めさせて、それでもって政治資金規正法違反で起訴すると。 起訴するにあたって、なぜ不記載だったのかということに関して、 これが極めていかがわしい金である、ということを付けて、昨日も○○さん(註4)おっしゃってたように、 同じ政治資金規正法違反だけれども、極めて悪質性の高い、つまり、内容の濃い起訴なんだということで持っていって、小沢さんを追い込んでいく、というのが今のところの検察の筋書きで、そのためにはどうしても小沢さんの悪質性をメディアに書きたててもらわなければいけない、という状況に来ているわけで、検察の起訴内容よりも、悪質性の証明を今、必死になってマスコミが一生懸命やってると…… で、今、検察庁が非常に気にしてるのは、前回の大久保秘書の逮捕が、昨年の3月3日だったわけですね。 それで細々しい手続きがなんだかんだやってるうちに、その6月に公判になってしまった。 でそれが、8月の衆議院選の直近になってしまった。 で、これが検察が衆議院選に関して妨害してるんじゃないかと、意外なほど国民がそれに対して批判的だったと。 結果、検察が手をつけたばっかりに民主党を大勝ちさせると。 裏目に出てしまったと、いうことを非常に今、検察が気にしてるわけですね。 ですから先程、田原さんが言われたように、とにかく、7月の参議院選挙といかに離して、距離を置いて、小沢さんを○○(良く聞き取れず)というか、 そのためには、いかに早く石川をオトすかと。 あと時効の問題と選挙の、とにかく7月の直近に公判が来ることだけは、 去年の二の舞はするまいということで大慌てしてる。 大慌てしてて、小沢さんを在宅起訴あるいは強制捜査に持っていくためには、 いかにメディアを使って、小沢をやらざるをえないんだ、という状況を作り出すか、ということになってる訳で、いうなれば、その片棒を担がされているのは、今の我々の報道だったり、新聞の報道だったりするというのが…… =============== (註1)「トウインテイシ」と聞こえます。 ただ、登院停止という言葉は、基本的に国会議員に対する処分のことだと思うので、 漢字を当てず、カタカナにしました。 (註2)「レイク」と聞こえます。 悲しいことに、どのような漢字を当てるのが正しいのか、それとも私の聞き間違いなのか解らないので、カタカナにしました。 (註3)「ウオ」と聞こえます。これも註2と同様の意味でカタカナにしています。 (註4)具体的にどなたを指しておられるのか私には解らないので、○○という形での表記です。
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