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http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100118
Chikirinの日記
2010-01-18 “検察が逮捕したい人”一覧 196
検察が極めて恣意的に“逮捕したい人を逮捕する”ことに、多くの人が気づき始めている。
新聞やテレビなどのマスコミは“検察の広報部隊”と化しているので、この点についてネットメディアの意義は非常に大きい。だからこそ中国だって、どんなに批判を浴びようとネット規制をするわけだね。
小沢さんの件については、すでに多くの方が書かれているので、ちきりんはちょっと目線を変えて、
“検察が逮捕したがる人の類型”
をまとめておきます。
類型1:内部告発者
一時は自分達の仲間だったのに、内部告発しようなどという“ええ格好しい”はとりあえず逮捕する。特にマスコミの取材をうけようなんてありえないので、速攻逮捕。
例:三井環元大阪高等検察庁公安部長
平成14年に、検察内部での不正資金流用等について内部告発しようとし、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏とのインタビューが予定された。ところが、その予定時刻の数時間前に急遽逮捕されてしまう。これにはマスコミも皆震え上がり、その後の報道はぴたりと止まった。 (参考:三井環氏の著書)
類型2:成り上がり
日本で一番偉くて最も尊敬されるべきは、東大をでて司法試験や公務員試験に合格した自分達であって、たかが民間で働いているような者や、“起業家”などという試験も受けずになれる卑しい職業の者では決してない。彼等が経済的に成功したことでこの点を勘違いし、いい気になったり、目立ち始めた場合は逮捕をして、その辺についてきちんと教える。
例:ホリエモン、折口雅博
類型3:官僚組織の敵
政治家を官僚組織の上に位置づけようとするような輩は、逮捕に追い込むのが基本。上記同様、「司法試験も公務員試験も通ってない奴」が自分達の上に立とうと考えるなど言語道断。
外務省と対立した鈴木宗男も粛正。官僚組織に圧力をかけた政治家を野放しにしていたら、官僚組織の守護役である検察の沽券に関わる。
例:田中角栄、鈴木宗男、(小沢一郎)
類型4:反保守主義者
基本的に官僚、検察は“右”であり自民党支持なので、自民党の保守政策に反対する左の団体、市民団体などは、邪魔になった時点で逮捕する。主に公安部門が担当。
例:自民党の政策であるイラク派兵に関して、自衛隊の宿舎のポストに反戦ビラを配った“市民団体”の人を逮捕。(参考エントリ:法治国家。なのかの前半)
類型5:逮捕しやすい人
大きな事件で、責任が行政にある場合や、法の不備、捜査ミスで犯人が逮捕できない場合、とりあえず「その周辺にいる、逮捕しやすい人を逮捕する」のが基本中の基本。
同様に、殺人事件などで犯人が捕まらない場合、周囲の逮捕しやすい人を逮捕して検挙率をあげるのも流行っている。被差別地域の人や外国人、前科、微罪経験のある人、定職についていない人などは、“マスコミが煽りやすく民意が得やすい”ので特に逮捕されやすい。
例:
・モーグルの里谷氏のタレント生命を終焉させたバーを一年後に別件摘発
・中国で売春トラブルを起こしたリフォーム屋を一年後に別件摘発
・マンション耐震偽造問題で、テレビに顔が売れていた中小ゼネコンの経営者などを“不正経理処理で”逮捕
(以上について参考エントリ:法治国家。なのかの後半、不当逮捕)
・その他、冤罪事件多数
以上
該当する人は気をつけましょう。
特にビジネスが一定規模以上に成功した企業家の方は、検察や警察OBをコンプライアンス担当や法律顧問として年収3000万円くらいで雇用するのが得策です。この額は“恣意的逮捕特権・未然防止保険料”としてはごく平均的な料率となっています。
なお、民主党は“脱官僚”を掲げ続ける限り、鳩山氏の次の人も、その次の人も、ずうっとそのリーダーは狙われ続けるでしょう。
この国の“最高権力”は本当にヤバイです。
んじゃ。