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「小沢事件の問題点」 棒に怒る日本人
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投稿者 一鍼多助 日時 2010 年 1 月 20 日 20:21:18: Ini9COu.4I8AU
 

http://yahhoo.cocolog-tcom.com/goodwill/2010/01/post-1c10.html#more

一連の小沢騒動、一番の問題は、何を問題としているのかが不明という点だ。問題点不明なまま、ただ人の責任だけを追求しているところに壮大な論理矛盾があり、いかにも情緒的なところなんだが、全体を俯瞰してみると、付随した幾多のバカバカシイ問題点がてんこ盛り。それを整理してみようと思う。

Ozawa_2

「ozawa.gif」をダウンロード

問題点を整理する前に、こちらの図をご覧いただきたい。この事件に登場するプレーヤーは、「特捜」と「小沢」だ。で、これを世の中の人がどう見るかなんだが、実際のところ何が問題なのか分からずに騒いでいるから、にプレーヤーに対する好き嫌いということだろう。これで分類すれば、親小沢、反小沢、親特捜、反特捜の4グループとなる。

ここで、特捜と小沢の対決であるから、敵味方で考えれば敵の敵は味方となるので、その内容で分類すると、図の右側のようにA(親特捜+反小沢)、B(親小沢+反特捜)の2グループに整理される。「親特捜と反小沢」あるいは「親小沢と反特捜」は動機が違うからにて非なるものだが、アウトプットは非常に似てくる。

こんな分類、何の意味があるかって? その通り、実は何の意味もない。というか何の意味もあってほしくない。欲しくないが現実の世論の原点は、こう言うところが根っこにあって議論され、形成されているように思う。だから嫌味で描いてみた。

良い悪いではなく、それが現実ではないかと思うので、先ずこの事を明らかにしたかった。すでにお気づきかと思うが、この分類には最も重要なグループが欠けている。それは「中立」だ。これは非常に難しい。

アウトプットつまり人が述べる見解においては、中立か否かは、他人が判断するからだ。ところが世の中の大多数の人は、好き嫌いでどちらかに偏っていて、しかも自分では中立公正と思っている人が多いから、そういう人は自分の意見に近い意見を中立公正と判断してしまう。

しかも、自分の思考判断が好き嫌いから来ている事に気付かないから、無意識に同じ意見(=アウトプット)を持つものを「仲間」と言う風にとらえている節がある。ところが常に中立を保つことを意識して、論理的思考に努めていると、たとえ仲間でも間違いは間違いとして指摘せざるを得ない事が少なからず出てくる。

もし仲間として見て差し支えない分類があるとすれば、思考の仕方、価値判断の仕方の共通性だろう。インプットする条件が異なれば、同じ思考体系でもアウトプットは当然に異なる。こう言う場合は、何故あなたと私は意見が違ってしまうのか、その原因を探っていけば、インプット条件の違いに行きつく。

そしてインプット条件の違いならば、その条件の正統性について検証をすれば、議論は収束していくはずである。ところがアウトプットにこだわると、これは答えが先にあるから、議論にならないし、いきなり考え方が違うとして相手を否定しがちだ。

地球には重力があると信じる2人のうち、一人は、だから必ずモノは下に落ちると主張し、もう一人は、そうとは限らないと主張する。モノが落ちると言うアウトプットに固執するなら、二人はかみ合わない。

でも不変的原理を論点として、そうとは限らないとはどういうことかと聞いて、それがガス風船の事と分かれば、比重の差で浮かんだだけで、それも重力がある故と分かり、お互いの知識と視野が広る。

これが本来の議論というものだろう。自分と違う意見を罵倒し排斥するのは、原理原則の部分で議論する自信がないということに他ならない。今回の小沢事件を整理するに当たっては、自分はどちらにも属さないと強く意識しながら事実だけを冷静に見ていく勇気が必要だと思う。

このブログ読者の方々はおそらくBグループに属するだろう。私のこれまでの記事の書き方・内容からすれば、ベンダソンもまたBグループとも思われよう。実際のところ、決して親小沢ではなく、どちらかと言えば反特捜だから結果的に親小沢を含むグループだ。

だが、便宜的に反特捜としたが、正確には最近の特捜に疑問を感じているということだ。そしておそらく、拙ブログの多くの読者が、実は同じく特捜に疑問を感じての反特捜なのではないだろうか。好き嫌いで反特捜なのではなく、少なくとも昨年来続く特捜の民主党攻撃に違和感を感じてのことであって、特に小沢氏のシンパと言うわけではないように思う。少なくともベンダソンはそうだ。

さて、では問題点を整理しよう。言うまでもないと思うが、我々は真実を知らない。せいぜい報道された内容から矛盾を見つけ、合理的に真実を推測できるに過ぎないから、元ネタの報道がウソッパチでは推測も外れてしまう。

■問題点1:問題点・容疑が不明

この事件の最大の問題点は、問題点が分からないこと。何といっても拙ブログで最初に指摘したように、何が違法なのか何が問題なのかが分からずに大騒ぎしているという、このバカバカしさ、アホらしさに尽きる。実はこのことはこの事件に限らず、ここ最近の特捜が扱う事件に共通しているように思う。

拙ブログは中立を自認するが故に、小沢氏に不正があるならば、それを指摘してほしいと最初から言っているのに、昨年同様、印象操作のごとき風評ばかりのリーク報道が続き、容疑が転々としている。そして今になって贈収賄まがいの話を職務権限が無いから立件出来ないと流布される。だがこれでは次に述べるように仮に事実であったとしてももう遅いし、またかと思うからやはり何が容疑なのか分からない。これは問題点だと思う。

■問題点2:捜査によって容疑が創りだされる疑惑

容疑不明な中での捜査の繰り返しは、怪しいから捜査するのではなく、捜査によって怪しい点を探している事になる。もし特捜が、本当は法の網の目を小沢氏がすり抜けている悪事を知っているというのならば、どうせリークなんだからその疑惑を流せば、良い悪いはともかくどういう悪事の疑惑なのかは分かる。

そうであれば、特捜の見方も出来ようが、後出しジャンケンのように、後から、これが怪しいとリークが続き、しかも簡単に論破される。そして何の責任も説明もないのだ。これでは特捜のやり方の卑劣ばかりが浮かび上がってしまい、後でどんなに小沢はこんな悪事をやってますと聞いても、信用が出来なくなってしまう。

■問題点3:やましいところが無ければ堂々とやれ。3:7でそう方怪しい。

小沢氏はやましいところがなければ事情聴取を受ければよいと言うが、私もそう思う。ただしそれは特捜もルールを守る場合だ。何故にあんなにいい加減なリークがなされるのか。どう見てもターゲットにした小沢氏を風評によって貶めているようにしか見えない。

目的の為なら手段を選ばないかのような、検察のルール無視の姿勢を見せつけられると、うっかり事情聴取に応じたら即逮捕だろうと、誰しも思ってしまう。それではどんなに見が潔白でも応じられまい。

さらには、特捜は悪を取り締まり、裁判手続きで罰するのが役目ではないのか。なのに裁判以前に、ターゲットがいかにも悪党であるような風評を、特捜が流す。特捜が流している証拠は無いが、特捜以外に知りえない情報であることと、報道各社が同じ事を流す異常さはどうした事だろうか。

特捜は捜査に自信があるならば、子飼いのマスゴミを使っての場外乱用ばかり画策せず、堂々と容疑と取り調べ経緯を公開すればよいではないか。一体こんなやり方で出てきた結果を誰が信用する?

ついでに言うと、マスゴミはバカの一つ覚えで小沢氏が説明責任を果たしてないと騒ぐが、ここへきてようやく、預金通帳をもっと具体的に説明せよと言いだした。それなら分かる。小沢氏が、もっと具体的に説明すれば、さすがに皆納得するかもしれない。いやそれでもたぶんイチャモンを付けるだろう。それでも良いではないか。もう少し具体的言ってくれれば、国民が安心出来るのは事実だ。だから検察7:小沢3位の割合で説明が足りないと思う。

それにしても、アイツは悪い奴だからリンチしても良いかの様な特捜リークは、特捜自ら正統性の無さを流布しまくりだろう。散々、後でウソと分かる風評リークを流しまくり、今になって、容疑は虚偽記載とは言いながら、「報告金額が少ない」なのである。国民はそんなにバカばかりじゃないぞ。

■問題4:操作の不公平・恣意性疑惑

特捜が、交通違反よろしく、法律違反は違反として徹底的に取り締まると言うならば、それはそれで厳格な法令順守を徹底させるという意味で、なんら批判されることではない。大いにやっていただきたい。

だが、談合による口利き疑惑の捜査で、鹿島や水谷建設を取り調べておきながら、当の発注担当者を調べないとは、恣意性丸出しではないか。発注に関与する権限が無い事は明らかな当時の野党であった小沢氏だけの罪を問うと言うのは、いくらなんでも公平性を欠いた恣意的操作と言わざるを得ない。

■問題5:捜査の目的不明

そもそも、誰しも不思議に思うであろうことは、一体この一連の捜査の目的は何であるかだ。悪の摘発ならば悪を摘発すればよいのだから、裁判で有罪に持ち込めるよう証拠固めをするのが本来の行動ではないのか。

ならば何故に、こうも小沢サイドや民主党に風評被害をもたらすのか。小沢が怪しいと証明出来る証拠や根拠が見つかったなら、裁判の証拠として提出すればよいではないか。何故ウソと分かるリークによって裁判と無関係な風評を、かくも流すのか。

これでは、合理的に考えれば、特捜の目的は、悪を摘発し裁判で争うのではなく、最初から民主党に風評被害を与える事が目的としか見えない。特捜にやましいところが無いならば、そして悪の摘発が目的ならば、裁判で堂々と証拠を提示し主張を展開すればよい。

口利きを捜査しておきながら、発注をしている国交省を取り調べないで、権限の無い小沢サイドを調べるなど、明らかに悪の摘発ではなく、民主党へのダメージを目的としている。

■問題6:特捜自ら崩す捜査の信憑性

圧倒的に有利な特捜側なのに、後出しジャンケンを1年も続けてくれば、今更どんな証拠があると言われても信用できなくなる。今や検察特捜部の信用はがた落ちで、記者クラブ面々がお追従を言ってヨイショするだけの裸の王様ではないのか。

以上が、この事件の経緯を見た問題点だ。

さて、拙ブログは中立でありたい。そのつもりで整理した。中立とは足して2で割る調整ではない。おかしいと思うことはどちらの見方でもなく、おかしいと指摘せざるを得ない。そこには、好き嫌いは排除したつもりだ。

もし好き嫌いで言えば、私は小沢氏を怪しいと思っている、だが、その根拠は、大物政治家ならば何かしら叩けば誇りが出るに違いないという思いと、あの顔が好きになれないからだ。だがこれでは何の根拠にもならない。

唯一客観的に見て怪しいと思うのは、土地購入資金の出所をもっと具体的に明言できないのかという点だ。だが、これも、今のようにいい加減なリークが垂れ流しされ続ける卑劣な検察の姿勢を見ると、うっかり真実を言ったら、検察に裏工作をされ、ウソの証拠を捏造されかねない。だからうっかり手のうちは明かせないと考えてのことかとも推測出来てしまう。

郷原教授は、双方凡打の応酬だと揶揄していたが、私には検察がところ構わずビーンボールを投げ続け、小沢氏が必死でよけていて、ときどきバットに当たって、凡打になっているような感じだ。

今になってTVのニュースショウでは、検察OBが、水谷建設の件に対して、小沢には職務権限がなく、収賄やあっせん利得では罪に問えないから政治資金規正法で取り締まるのだ、そのために最高刑刑期が5年で同じになっているなどと、一生懸命説明し始めたが、バカかと思う。

この理屈、専門家として発言しているつもりだろうが、突っ込みどころ満載だ。例えばだったら何故、最初から言わない。今頃言うなよ、だ。そして何より「罪に問えないから」「罰するため」というロジックそのものがどうかしてるぞ。

職務権限が無いから、罪に問えないと言うなら無罪ということ、違法性が無いということだ。あたかも法で取り締まることができないから、政治資金規正法で逮捕するなんてロジックは、検察が悪と思ったら、その裁量で逮捕し有罪にするということではないか。

まったくもって本末転倒な話だ。もし本当に水谷建設から金をもらっていて、それを罰する法がないなら、罰せられるように法を改正し明文化するべきであり、それが法治主義というものだろう、法で罰せられないからと、後出しジャンケンのように法の解釈で罰せられるようでは、どうやって確実に遵法性を維持できると言うのか。これ、日本語に直せば、検察が睨んだら誰でも逮捕出来ると言うことを言っているのだ。自分が何を言っているのか気がつけよ辞め検と言いたい。

そして毎度のことながら、こう言う理屈以前にバカバカしいのは、拙ブログが最初から指摘しているように、容疑がコロコロ変わると言うこと。これは容疑が無い事の証であることを検察自ら演出している。で、ここへきて水谷建設からの裏金疑惑とこれが職務権限が無いので収賄では立件できないから、収支報告書不記載で起訴するかのように言われている。

ぷっ、何が立件できないだ。水谷建設から金をもらっていたならそれだけで小沢氏はアウトではないか。どんな言い逃れをしようとも、それこそ法律以前の問題として、検察が何と言おうと世間は許すはずがない。収支報告書不記載なんてあいまいなこと言わなくたって、あるハズの無い収入を得ていたなら、脱税だろう。

■最大の問題点

こう言うすぐ分かるバカバカしさ。これが、この事件の最大の問題点かも知れない。そして相変わらず続くリークにはうんざり。検察がこれ以上場外乱闘ばかり繰り返すなら、国民運動として検察に説明責任を求めたい。

そして検察に言いたい。小沢氏に重大な違法行為があるなら、ぜひとも逮捕起訴していただきたい。それはそれとして、何故小沢氏だけなのか、納得いく説明をしてもらいたい。小沢氏が悪党なら、どうなろうと知ったことではないが、狙い撃ちしてたとなると、悪党は検察ということになる。高い税金を使って何故そんな事をしたのかだれのためなのか説明責任を問いたい。

-------------------------------ここまで------------------------------------------
私と見方の違うところが少しあるが、まとまっていて良い意見ではないだろうか。
阿修羅の住人はこのブログをすでに知っていて読まれている方もいると思いますが
誰も紹介していないので、貼り付けておきます。
 

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コメント
 
01. 2010年1月20日 23:16:50
投稿者の方、有難うございました。早速ご紹介のブログに行ってみました。
小生が疑問や怒りに思うその問題点、原因、背景、結果などなど非常に参考に
なりました。お気に入りに登録です。

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