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(回答先: 急落する鳩山内閣支持率 通常国会 幕があいた 政治的動物のドラマツルギーを大いに楽しもう 【動画】 投稿者 愚民党 日時 2010 年 1 月 19 日 18:13:45)
社説
通常国会開幕/異常事態だからこそ論戦を
政権交代後、初の通常国会がきのう開幕した。6月16日の会期末まで、言論の府にふさわしい論戦を尽くしてほしい。
献金、基地、景気。鳩山由紀夫首相が直面する「3K」だ。いずれも政権の命運を左右しかねない難題で、野党の追及次第では一気に政局となろう。
中でも、小沢一郎民主党幹事長の政治とカネをめぐる問題は最大の波乱要因だ。資金管理団体の土地購入をめぐる疑惑で、元秘書らが逮捕された。
小沢氏は東京地検と対決する姿勢をむき出しにし、首相は「戦ってください」とエールを送った。捜査当局との闘争が主たる政治テーマになってしまったかのようだ。政権交代に伴う高揚感からは程遠い、異様な光景と言わざるを得ない。
火種はまだある。元秘書2人が起訴された首相の偽装献金問題。首相は政治資金の扱いを「すべて秘書に任せていた」と釈明した。母親からの資金提供についても「知らぬ存ぜぬ」を貫き通した。
自民党など野党が小沢氏の議員辞職や首相の退陣を求め、国会審議で揺さぶりをかけてくるのは必至の情勢。小沢、鳩山両氏とも、国民が得心いく説明を尽くしていないことが混迷に拍車を掛けている。
民主党はマニフェスト(政権公約)で「政治不信の解消」を掲げ、勝利した。それなのに、党のツートップが相次いで資金問題で指弾されるようでは「看板に偽りあり」ではないか。
沈黙を守る民主党に有権者はいら立っている。共同通信社の世論調査で、内閣支持率は41.5%に急落。初めて不支持率が支持率を上回った。自浄作用に期待するのが無理だとするなら、審議の場で真相を明らかにするしかない。野党の「質問力」が試される局面でもある。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題も「時限爆弾」の様相を呈してきた。米側に約束した5月までの決着を図るには連立与党間や閣僚間の結束が欠かせないのに、ばらばらな発言が目立つ。
「沖縄県民の気持ち」と「日米合意」という二律背反の命題に、答えを出すことができるのか。鳩山政権は自らが課した宿題に対する答えを、何よりもまず国会で示す必要がある。
「二番底」の懸念が残る経済情勢からも目が離せない。2009年度第2次補正予算案と10年度予算案の早期成立は、至上命令だろう。
4月からの高校授業料無償化と6月ごろの子ども手当支給開始で政権交代の恩恵を有権者に実感してもらい、夏の参院選勝利につなげる。これが、鳩山政権の基本戦略だ。
ただ、デフレの進行や改善の兆しが見られない雇用情勢など不安定要因を抱えるだけに、追加の経済対策を求める声が上がる可能性もある。
難問山積の国会審議に当たって、与野党に注文しておきたいのは強行採決―
審議拒否の愚だけは避けてほしいということだ。政府提出予定法案は61本。選挙目当ての術策をろうするようなら、政治不信は一層募る。
2010年01月19日火曜日
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2010/01/20100119s01.htm