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(回答先: 小沢マネー:側近逮捕の衝撃「小沢さんに逆らうことができないのが今の民主党」とあきらめた様子だった 【毎日新聞】 投稿者 愚民党 日時 2010 年 1 月 19 日 09:12:44)
毎日新聞
小沢マネー:側近逮捕の衝撃/下 交付金握り支配 「恐怖政治」逆らえず
小沢一郎民主党幹事長は自由党を結成して党首に就任した98年初頭、東京都内の料亭で地元岩手県議と向かい合ったまま不機嫌さを隠さず、日本酒を何度もあおった。
「なぜ自由党に入らない? 県議ともなれば政党人なんだ」
当時、小沢氏に近い複数の県議の間にさえ、小沢氏が自ら率いた新進党の解党と、それに続く自由党結党という唐突な流れに不信感が芽生えていた。
民主党長崎県連のパーティーで多くの党員に囲まれ上機嫌の小沢一郎幹事長(中央)=長崎市で2010年1月17日、上入来尚撮影 決断を迫る小沢氏に、県議は「無所属の立場でお考えに賛同していきます」と応じた。小沢氏の答えは「それじゃダメだ」。物別れに終わった会合の去り際、同席した小沢氏の秘書は「それなりの対応をするからな」とすごんだ。言葉通り、その後の選挙で「刺客候補」を立てられた。
小沢氏は93年6月に自民党を離党後、羽田孜元首相らと新生党を結党したのを出発点に党を作っては壊した。新生、新進、自由、03年の民主党との民由合併。その過程で地元県議と同様、多くの国会議員らが離れていく中、「金庫番」として寄り添った人物(故人)がいる。自民党田中派事務局で裏方を務め、新進、自由両党で事務局長を務めた側近だ。
自由党時代、3階にあったこの事務局長の部屋には決裁を求める議員が頻繁に出入りした。数千万円の選挙対策費から2万〜3万円の飲食費まで、党費の支出には事務局長の許可が必要だった。自由党幹事長で会計責任者でもあった藤井裕久前財務相も頭を下げた。目撃した当時の所属議員は「金の面では藤井氏より事務局長の方が立場が上。小沢氏が党費をすべて管理し、事務局長に指示していたからだ」と明かす。
小沢氏が主導した“政治改革”の一環として95年に施行された政党助成法で、政党は所属議員数に応じ国から政党交付金を提供されるようになった。新進党は95〜97年に毎年90億円以上、自由党は98〜02年に約19億〜28億円。多額の企業献金を受ける当時の自民党と異なり、大部分を交付金に頼る野党では、その掌握者が「支配者」となる。新進、自由両党に属した複数の議員は「党の会計は小沢氏と側近だけが知っていた」と口をそろえる。
両党では「組織対策費」名目で計約75億円が幹事長あてに支出され、使途が明らかになっていない。複数の幹事長経験者は受領を否定し名義借りの疑いがあり、藤井氏への約31億円には政党交付金約15億円が含まれる。
また、民由合併時に自由党に残った約13億円は小沢氏の関連政治団体「改革国民会議」に移されていた。同党議員だった渡辺秀央参院議員(改革クラブ)は「会計報告もなく小沢氏が資金を独占していたと知ったのはずっと後だ」と憤った。
民主党でも小沢氏が代表に就任した06年、それまではなかった組織対策費の計上が始まり、使途が分からない支出は2年余で約22億円にものぼる。
08年初春、当時民主党だった大江康弘参院議員(同)は党から交付金減額を告げられ、委員会の筆頭理事ポストを奪われた。道路政策で小沢執行部と対立し、反党的とされた。07年の参院選では小沢氏が擁立した女性候補への交付金は7200万円、大江氏へは2010万円。「求心力を保つため金とポストを握っている。交付金をもらえないのは致命的。そういう恐怖政治を味わわせられるから、みんな怖くて小沢氏に逆らえない」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100118ddm041010046000c.html