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2010.1.18(その3) 森田実の言わねばならぬ【47】
平和・自立・調和の日本をつくるために[47]
《新・森田実の政治日誌》[月満つれば欠く・小沢政治の終焉(4)]裏切られた政権交代〈その4〉民主党の独裁政党化
「権力という魔法にかかった小部屋の中では、そのランプはどの人の顔も同じ色にしてしまって、賢明な人々も愚かな人のようになる」(ランドア)
民主党の非民主主義政党への変質
民主党OBの友人H氏から電話がかかってきた。H氏は民主党内に多くの後輩がおり、彼らの相談に乗っている。H氏は語った。
《最近の民主党内の空気がおかしい。中堅、ベテラン議員までも、こそこそ動くようになった。発言を抑制するようになっている。皆、密告者の存在を気にしている。昔、スターリン支配下のソ連共産党の異常な内情を聞いたことがあるが、いまの民主党と似てきた。皆が、小沢幹事長を恐れている。小沢側近を恐れている。新人議員は大新聞も読まなくなっているという話だ。大新聞は小沢幹事長の政治とカネの問題を報道している。数名の昔からの友人に電話してみて驚いた。何も言わないのだ。否定するのかと思ったが、誰も否定しない。民主党内の空気は異常だ」
「小沢個人崇拝」と言うべき情況が、民主党内にあることを、一人のベテラン議員が認めた。この問題を取り上げた週刊誌(『週刊現代』2010年1月23日号〈民主党議員決死の告発「助けて!小沢が怖い」〉)がある。登場するのは民主党中堅議員のAとB、ベテラン議員Cと若手議員Dである。私は国会議員は匿名で発言すべきでないと考えている。私のようなジャーナリストも同様である。私は本名で評論活動を続けてきたが、数十年前に雑誌編集部の強い要請があったとはいえ、匿名座談会に参加したことをいまでも恥じ、後悔している。その後は、匿名座談会は断ることにしている。選挙で国民から選ばれた国会議員は匿名発言はすべきではない。だが、民主党員は、小沢幹事長を異常なほど恐れている。匿名でなければ決して語らない民主党議員の本音を引き出すためにやむを得なかったのかもしれない。
いまは、自民党は民主党に劣る政党と見られているが、自民党では国会議員が匿名で発言するということはほとんどなかった。25年ほど前のことだが、私はある週刊誌で若手自民党政治家の座談会を司会したことがあった。この中には当選直後の故中川昭一衆議院議員もいた。彼らは率直に自民党指導部への注文と批判を語った。これら若手議員は堂々と自らの氏名を明らかにして発言していた。彼らは党指導者の反撃を恐れていなかった。だが民主党は小沢幹事長批判は公然とはできない。皆、小沢幹事長の報復をおそれ怯えている。これが民主党の現実である。
『週刊現代』2010年1月23日号の座談会の話の中身に立ち入ってみる。中堅議員Aは「はっきり言って、民主党がもの凄く息苦しくなったと思います。小沢氏の側近以外はね」と語っている。知り合いの民主党議員に問い合わせてみると、「事実だ。小沢さんの批判は口にできない」と語った。(つづく)