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2010/1/18 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/107827
●与党幹事長周辺 家宅捜索を検察庁が勝手にやっている理由の謎
「昨年も家宅捜索したのに、また陸山会をガサ入れするのは道理に合わない。威嚇か、デモンストレーション以外のなにものでもない」――。
小沢事務所や関係先への強制捜査には、さすがに国会議員や法曹界からも疑問視する声が圧倒的だ。「検察ファッショ」という批判も多い。
不思議なのは、騒いでいるのは外野ばかりで、当の鳩山内閣はまったくのダンマリを決め込んでいること。検察官僚の上に立つ千葉景子法相も、就任会見で「検察の暴走をチェックする」と豪語していたくせに、まるで役割を果たしていない。
法曹関係者が言う。
「そもそも、日本人や大マスコミは検察を正義の味方か何かとカン違いしているが、どこの国も軍隊や検察、警察といった公権力が暴走することに神経をとがらせている。検察ファッショが一番怖いからです。検察が暴走したら何でもできる。検察の暴走は国民の代表である国会議員、とりわけ法務大臣が監視するしかない。弁護士出身の千葉法務大臣もそれが分かっているから、就任会見で『チェックする』と話していたはずです」
それでなくても、最近の検察のやり方には“身内”からも批判が出ている。東京地検元特捜部長の宗像紀夫氏は、昨年の「福島民報」にこう書いていた。
「全国的に見ても、捜査機関のずさんな捜査が散見されるし、検察の行っている捜査にも首をかしげたくなるような事件捜査が見られる」
しかも、小沢捜査を指揮している地検の佐久間達哉特捜部長は、その捜査手腕が疑問視されている人物だ。佐久間部長が手がけた旧長銀の粉飾決算事件は、被告全員の無罪が確定。要するに「冤罪」だった。チョンボの過去があるだけに、なおさらチェックが必要だ。
さすがに、恣意的な検察のやり方には、民主党内の“反小沢”議員からも、「捜査途中の供述が報道されるのはおかしい。検察官には守秘義務があり、リークだとしたら国家公務員法違反だ」(枝野議員)という声が上がっている。検察の罪を問えるというわけだ。
鳩山内閣はせめてそのくらいやるべきだ。このまま法務大臣が黙っていたら検察はどこまで増長するか分からない。
(日刊ゲンダイ2010年1月15日掲載)
2010/1/18 10:00 更新