★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK77 > 826.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://takashichan.seesaa.net/article/138508473.html
民主党政権についての考察
民主党がどういう政党か、小沢一郎がどういう政治家か分かっている人にとっては、小沢一郎の元私設秘書石川知裕と、その後任者池田光智の逮捕など「ああやっぱりね」である。それにしても鳩山首相をはじめ民主党の幹部、中堅議員、新人議員達は小沢と「心中」する積もりででもいるのだろうか?鳩山首相は、小沢一郎幹事長から「法に反していることはない。従って、しっかり幹事長職をやり抜く」と言われてそれを鵜呑みにし「私も小沢幹事長を信じています。どうぞ戦ってください、と申し上げている」のだそうである。菅副総理兼財務相も「幹事長は身の潔白を信じているということだ。そのことを私も信じる」のだそうである。
聞くところによると今回の件では民主党内に「かん口令」が敷かれているらしい。ひとりぐらい「自民党の悪しき伝統を排除して民主党を本当に国民が望むような政党にしよう!そのためには小沢一郎には党を離れていただこう!」なーんて勇ましいことを言う奴がいないものか?民主党内での小沢の地位は戦時中の天皇である。何か言えば即刻「不敬罪」なのだろう。2007年の参院選と2009年の衆院選に勝てたのは小沢一郎のおかげだ、などとマスコミがベタベタ書き立てたおかげで、単細胞の民主党員の殆どがそう思い込んでいる。今年の7月参院選でそのしっぺ返しが来ると言うことが予想出来ないのだろうか?
日本共産党の志位委員長は「ここまで事態が深刻になっているのにも拘わらず党として自ら自浄能力を発揮せよと言う声が表立って聞こえてこないというのは異常なことだ。」と言っている。全く同感。
ここからが本題である。
私もリンクさせていただいている「自民党-トラックバックピープル」の常連ブロガーのサイトを見ると、ある共通した「傾向」がうかがえる。その主張の中心は、小沢に対する検察の捜査は当初から「国策捜査」だった、というもの。検察は自民党には甘く民主党には手加減しない、検察官僚が自分たちの「既得権益」を守るために小沢を陥れようとしている、という主張である。これには私も異論はない。相手が自民党ならば見逃したであろう「微罪」で現職民主党議員を逮捕し、さらにマスコミへのリークを使っての「世論誘導」。検察の「さじ加減」が見え見えである。「取調べの可視化」に検察が牽制球を投げている、という説にも充分頷けるものはある。そのように「自エンド」を合言葉にして主張を展開してきた「自民党-トラックバックピープル」のブロガーたちが、小沢を「擁護」するのも無理はない。やっとのことで念願叶った「政権交代」である。夢にまで見ていた民主党政権の「実質的支配者」である小沢が「無罪」であって欲しいと思う気持ちも分かる。対自民党に比べて民主党への検察の捜査が「国策捜査」だという主張もそのとおりだと思う。そのような主張をすることも間違いではないと思う。にもかかわらず私は小沢は民主党にとっての癌だと思っている。それは小沢が自民党60年の「悪しき伝統」を体の隅々にまで染み込ませた政治家であるからだ。
小沢と陸山会をめぐっての疑惑は今のところ次の三つである。
1.西松問題
2.陸山会土地購入問題
3.政党助成金流用問題
これらの事件が互いに関連があるのかないのか、これからの検察の取調べで追々明らかになって行くだろうが、上記三つのどれをとっても、問題の核心にあるのは「国民の血税」の悪質な流用であるということだ。そしてこれらの「悪しき伝統」を自民党から受け継いでいるのが小沢一郎という政治家なのである。ゼネコンからの献金(違法も含めて)をさんざん受け取っておいてその一方で鉄面皮にも「企業団体献金の禁止」を(全くやる気も無いくせに!)口にする小沢一郎とは一体何なのか?そんなものをいけしゃあしゃあとマニュフェストにまで書き込む、調子のいい民主党という政党は一体何なのか?そんなことすら考える頭を日本の有権者は持っていないのであろう。
仮に検察が小沢の罪状を立件出来なくとも、あるいは最終的に公判で無罪になったとしても、小沢が民主党に居ること自体、民主党のためにならないと私は思う。小沢が離れることによって民主党そのものが消滅したとしてもそれはそれで構わない。その後再びやって来るのは、あの「悪夢」の自民党政権かも知れないし、自民党の亜流政党かも知れない。自民党の亜流政党は選挙後には自民党と結託し、また自民党の天下となる。そんな過去にいくらもあった「悪夢」の幻影が私には見えてくる。そうやって日本社会はまた数年前に「逆戻り」すべきなのだろう。日本国民の大多数が今度こそ「不幸のどん底」に陥った後に、本当の社民主義なり何なりの政権が出来るまで辛抱強く待つべきなのかも知れない。そう思う今日この頃だ。