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(回答先: 小沢氏団体に簿外15億円【徳島新聞】 投稿者 地には平和を 日時 2010 年 1 月 17 日 22:32:12)
社説2010年01月17日(日)付 愛媛新聞
小沢氏側近の逮捕 混乱の責任はまぬかれない
「容易ならざる事態」と述べた仙谷由人国家戦略・行政刷新担当相ならずとも、民主党が極めて重大な局面を迎えていることは間違いない。
小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、元私設秘書の衆院議員石川知裕容疑者ら小沢氏側近の3人が逮捕された。容疑は政治資金規正法違反だ。
しかし、収支報告書への虚偽記載は疑惑解明の入り口に過ぎまい。東京地検特捜部はその先の、本丸を見据えている。政治資金の流れ、特にゼネコンからの「裏献金」解明こそが焦点となる。
あすからの国会を前に、大混乱だ。これまでもさんざん説明責任を指摘されながら、言を左右にしてきた小沢氏の責任は極めて重い。
当の小沢氏は辞任を否定、幹事長続投の意向を示した。しかし今後、党内外から進退問題を問う声が出るのは必至だ。鳩山由紀夫首相にとっても、政権運営へのダメージは計り知れない。
自民党は、徹底追及に向け臨戦態勢を敷く。事件に加え鳩山首相の偽装献金問題や秘書給与をめぐる疑惑などに関連し、20人近い参考人招致リストを作成済みだ。
大島理森幹事長は小沢氏に幹事長辞任を迫ると同時に、国会対応について「説明責任を果たしてから政策論議に入るべきだ」と述べた。
通常国会では2010年度予算案をはじめ、政治主導実現のための内閣法関連法改正案などの審議が待つ。いずれもマニフェスト(政権公約)の骨格を組み立て、肉付けする大切な法案だ。
その法案も、早期成立は厳しい状況となった。
事態の収拾にはまず小沢氏が説明責任を果たすことだ。しかし小沢氏はきのうの党大会で検察を批判し、「不正はない」と繰り返すのみ。
豪腕と評される小沢氏だけに、その政治姿勢には批判もつきまとってきた。今後、捜査の進展や国会審議の行方によっては、さらに厳しい状況に追い込まれよう。
「戦ってください」と述べた鳩山首相も情けない。検察の捜査手法に疑義はあろうが小沢氏に追従せざるをえない民主党の体制も疑問だ。
首相自身の献金疑惑に指導力問題、政策のブレ。加えて今回の事件。支持率とは裏腹に、外交や経済などで具体的な成果もほとんどないことを国民は知っている。
「政治とカネ」が絡む旧来型の政治を打破するため国民が選んだ政権だ。それが自らを「カネ」で呪縛(じゅばく)し、政権交代の意義まで問われている事態は国民にとって不幸だ。
通常国会の次には参院選が待つ。不幸は、国民自ら行動でぬぐい去るしかない。小沢氏や首相には、そのことを念押ししておきたい。
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201001174224.html