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http://sessai.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-f349.html
政治家の秘書の四類型
■ 過去の疑獄事件で政治家の秘書が三人、まとめて逮捕されたという話を聴いたことがない。
小沢一郎幹事長のことである。
正確には、現役秘書一人、元職が二人だが、そのような差は、どうでもいいであろう。
政治家の秘書を務めるというのは、誠に「ハイ・リスク」な選択だと思う。
仕える政治家次第で、どのようjにも「運命」が変えられる。
故に、今でも、「永田町」秘書稼業は、「極道稼業」と同じ印象を持たれることになる。
雪斎も、元々は政治家の秘書だった人物である。政治家の秘書という人種は、多分、次に挙げる4つのパターンに分かれるのであろう。
@ 行く行くは、国政・地方を問わず、「議員バッジ」を付けようと目指す。
A 「永田町」で培った人脈、識見を活かして、他の世界に転身することを考える。
B 個人の「野心」を持たずに、政治家の立身出世を支えていこうと考える。
C 生計を立てるための「普通の仕事」としてやっている。
大体、こんなところであろう。
@は、よくあるパターンである。逮捕された民主党衆議院議員も、この例であろう。
Bは、古典的な「秘書」のパターンである。「政治家の失敗は、大将を護れなかった自分の責任だ」というような価値観を持つひともいる。過去には、政治家を庇って自殺した秘書というのがいたけれども、それが、そうした事例なのであろう。
Cも、割合、多い。特定の政治家に過度の忠誠心を持たず、次々と主を代え、「永田町」を遊泳するひとである。永田町で仕事をするのは、一種の特殊技量を要するから、特に当選したばかりの政治家にとっては、古参の秘書は邪険に扱える存在ではない。
雪斎は、前に挙げた4分類でいえば、Aのパターンなのであろうと思う。
「永田町」に十年居て、その後は大学に戻るつもりでいた。雪斎の親方だった愛知和男代議士も、「そういう男だ…」と思っていたようである。
永田町で見たり聞いたりしたことをネタにして論文を書こうという色気を持ったこともあったけれども、それはあきらめた。雪斎にも、「墓場まで持っていく話」はある。
たとえば、小沢一郎幹事長が過去に率いた新生党、新進党では、愛知代議士は、政策担当幹事や政策審議会長の任にあった。雪斎は、その下で政策を扱っていたのだから、この時期の話は、かなりディープなところまで見ているのである。一つだけいえることは、この時期の見聞のお陰で、小沢一郎という政治家には冷ややかな眼差しを向けるようになったということであろう。だから、小沢一郎という政治家に接近する人々が、この十数年だけでも絶えなかったことに率直に驚いた。あの逮捕された衆議院議員を含めて、世の中には、本当にマゾヒスティックな人物が多いものだと実感する。雪斎は、たとえ他の政治家の依頼で動くことがあっても、小沢一郎の依頼ならば絶対に断るだろうなと思っている。
小沢幹事長には、「若い連中」を育てる意識はあったのか。多分、使い捨てるだけなのであろう。「使い捨てにされる」ために近づく馬鹿はいまい。
それにしても、下の記事をは(*おそらく「下の記事には」)唖然とした。
□ asahi.com 鳩山政権vs検察、全面対決 首相「戦ってください」。
2010年1月17日1時35分
民主党の小沢一郎幹事長は16日、自らの資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で東京地検特捜部が強制捜査したことについて、「私は到底、このようなやり方を容認することはできない。断固として戦っていく決意だ」と語り、検察当局を厳しく批判した。鳩山由紀夫首相も小沢氏に「戦ってください」と伝え、支持する考えを表明した。 後略。
「戦ってください」とは、何という言葉であろうか。その「戦う」相手の頂点に立っているのが、他ならぬ自分であることに、鳩山由紀夫という政治家は、どこまで留意しているのか。この三ヵ月、鳩山総理の唖然とする発言を聞かされ続けてきたけれども、これは、「真打」であろう。彼は、本当に「宰相」としての意識を持っているのか。それとも、彼の気分は、今でも「反体制派」なのか。