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昨日の石川議員、大久保秘書らの国策逮捕は、
あまりにも理由なき、その逮捕劇ゆえに、
いつもは、検察の御用宣伝機関と化すマスコミも、
中には、冷静な報道を行っているところがあった。
新党大地の鈴木宗男議員の意見であったり、
また、検察の捜査の強引さを指摘したり、
いろいろな圧力の中で、
ジャーナリズムの正義を信じて、
民主主義の「大義」のために、
検察の横暴を国民に知らせようとがんばっている
一部の現場のディレクターや、記者には敬意を表したい。
そして、今回の検察の暴走と、昨年の西松建設事件に絡む国策捜査で、
もっとも大きな違いというのは、
わが国の総理大臣自身が、幹事長の続投を当然ながら了承したうえで、
「私も小沢幹事長を信じています。どうぞ戦ってください、と申し上げている」
という発言を行っていることである。
つまり、行政機関の長である内閣総理大臣が、
今回の検察の暴走に対して、これはおかしなことだと、
暗に、公で認めているということである。
これは、自民党政権時代であれば、
捜査の「指揮権発動」に解することもできる。
検察の行動は、あきらかに間違っているから、
これ以上の捜査はするな、ということを総理大臣として、
指示していることに等しいわけだ。
ロッキード事件や、鈴木宗男事件では、
逆に、総理大臣や、官房長官から、
どんどん捜査をやれ、というメッセージが検察に送られていた。
さて、今回の検察の暴走劇においては、
参議院選挙への影響がどうのこうのマスコミは煽るが、
それは彼らの願望であって、
実際には、まだ参議院選挙まで半年以上もあるし、
参議院選挙はその選挙制度の仕組み上、
国民の民意も大事だが、組織票の戦いにもなりがちなわけである。
もっといえば、民主党が衆議院で300議席を超える議席を保有している以上、
いくら参議院選挙で惨敗しても、その優位は変わらない。
その場合は、小沢一郎は、公明党を連立に取り込み、
自民党で、与党に復帰したい議員を切り崩して、離党させていくことだろう。
だが、おそらく来週から、マスコミは、いつものように、
「小沢氏は民主党の幹事長を辞任すべきか?」
という世論調査を緊急で行うはすである。これは間違いない。
で、また数字をちょろまかしたうえで、
民意が、小沢幹事長の辞任を求めています、
という世論を、御用コメンテーターをつかってあおるという、
いつもの猿芝居を、われわれ国民は、
当分の間、つきあわされることに、きっとなるであろう。
すでに、この週末にも、世論調査を緊急で行っているかもしれない。
マスゴミのやることは、たいてい、いつもこんなレベルである。
さて、今回の検察の暴走は、
石川議員や、大久保秘書、池田秘書には、
ほんとうに気の毒なことではあるが、
これをきっかけに、国民の前に、国策捜査の実態が、
広く知らされていくということは、いい機会かもしれない。
過去の国策捜査の被害者はもちろんだが、
日本の司法制度が腐りに腐っていて、
検察の連中は、リークはするわ、禁止されている司法取引はするわ、
拷問をしたうえで、調書に無理やりサインをさせるわ、
こんなひどい司法の実態を明らかにするうえでは、
いいチャンスかもしれないともとれる。
私は、正直に言って、今の民主党に対しての歯がゆさは、
北朝鮮並みの起訴有罪率99%を超えているという実態や、
韓国や、モンゴルでさえ導入している取調べの可視化の問題に、
いつまでたってもメスをいれないこと。
また、足利事件とまったく同じ構図であり、
しかも、60人以上の死刑執行予定者を飛び越して、
半ば、法務官僚と、当時の森法務大臣に、
無実の人が殺されてしまったという飯塚事件。
そのほか、数え切れないほどの多くの冤罪事件。
こういう問題に、いつまでたっても、
民主党がメスいれないことに、相当にいらだっていた。
という意味では、民主党に刺激を与える上で、
今回の事件は、いいきっかけになるかもしれない。
民主党がいつまでたっても、検察に好き勝手にさせているから、
今回のような、暴走が、わが身に降りかかってきた、というわけだ。
さて、小沢一郎は、とはいえわかっていると思うが、
いずれにしても、今回の検察の暴走に、完全勝利するためには、
やはり、一にも二にも、国民世論からの支持が大切なわけである。
そのためには、週明けからの国会審議も、やはり重要なわけだ。
で、ここで絶対に民主党が間違ってはいけないことは、
外国人参政権の問題を、強行採決をやってしまうという愚は、
絶対にしてはいけないということである。
この問題については、私は昨年の9月21日に、
・外国人参政権問題は、民主党政権の「命とり」になる可能性がある
http://ameblo.jp/aobadai0301/entry-10347156542.html
というブログ記事を書き、
また11月8日にも、
・民主党が外国人参政権問題で、突如、暴走することを真剣に心配している。
http://ameblo.jp/aobadai0301/entry-10383348152.html
ということを書いたが、
要は、この手のナショナリズムに火がつきやすい問題というのが一番危険であり、
つまり、次の通常国会で、この法案を強行採決しようものなら、
間違いなく、国民から、猛反発をくらう結果になるだろう。
その結果、いかに検察が間違っていようが、
「小沢辞任しろ」
という世論に変わってしまう危険性が高い。
ナショナリズムというのは、そういうものである。
だから、民主党は、検察との戦争に勝ち抜くのであれば、
この問題の処理を、見誤らないことである。
民主党にとっての一番の敵は、やぶれかぶれの検察よりも、
300議席をとったことで、なんでもできると勘違いしてしまった
己の「過信」である。
これは自公政権も、郵政選挙のあとに、やはり勘違いして、暴走してしまった。
このあたりの国民世論の風向きを、よく見ながら、
民主党は、まず今は、検察との戦争に勝利をすることを考えて、
動いていくべきかと思う。