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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100116/plt1001161345004-n2.htm
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小沢冷酷、秘書“見殺し”に 特捜、本丸攻略へ自信あり
2010.01.16
(写真省略)
側近3人が特捜部に逮捕された政界の最高実力者・小沢幹事長。その胸中は…=15日午後、国会【拡大】
民主党の小沢一郎幹事長は16日午前、幹事長を続投するものの、一時的に権限を輿石東幹事長代行に預ける意向を表明した。自身の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で元私設秘書ら3人を逮捕したことへの対応策だが、「何もやましいことはしていない」と特捜部への強い敵対心もあらわにした。ただ、通常国会召集直前、特捜部が「小沢金脈」の本格的解明に乗り出した背景には、事情聴取を拒否し続けた小沢氏側の大誤算がある。「国内最強の捜査機関」から身を守り、対抗するため、秘書らを見殺しにしたとの見方も出ている。
「俺は『秘書として忠実にやれ』といわれて従っただけなのに、何でこんな目に遭わなくてはならないんだ…」
特捜部に逮捕された、小沢氏の元私設秘書で民主党衆院議員の石川知裕容疑者(36)=北海道11区=は昨年末、親しい知人に涙を浮かべてこう話したという。
陸山会が都内の土地を3億4000万円で購入しながら、2004年の政治資金収支報告書に虚偽記載をした事件。石川氏のほか、後任の元私設秘書、池田光智容疑者(32)が15日に逮捕。公設第1秘書の大久保隆規容疑者(48)=西松事件で公判中=も16日に逮捕。
「特捜部としては、購入資金の原資にゼネコンからの裏献金が含まれるとみて、石川容疑者らを徹底追及する方針だ」(検察関係者)
石川容疑者は早大在学中から、東京・深沢にある小沢邸で住み込みの書生を務めるなど、盲目的に小沢氏を信奉してきた。
しかし、昨年末に行われた特捜部の事情聴取では、「(土地購入資金の)4億円は小沢先生から現金で受け取った」「紙袋に入れて台車で運んだ」と、小沢氏本人の関与を認めるなど、ほぼ「完落ち」していた。
「特捜部は、想像以上に小沢氏周辺を調べ尽くしていたらしい。詳細な資料やデータだけでなく、石川容疑者にとって意外な人物までが特捜部に協力していた。それらを言葉だけで否定したり、ゴマかすことはできなかったようだ」(民主党筋)
昨年春に炸裂した西松事件で、小沢氏は「国策捜査」「不公正な検察権力の行使」と検察側を猛烈に批判した。特捜部は「国内最強の捜査機関」の存在意義とプライドにかけて徹底的な内偵捜査を進めてきたのだ。
石川容疑者はこれまでの調べに、意図的に虚偽記載したことを認めたが、その理由については「言えない」「これ以上は、小沢先生に相談しないと」と口をつぐみ、「このことを知ったら小沢先生は激怒するだろう」「自分の立場はなくなる。政治生命は終わりだ」と震え上がった。
小沢包囲網は一気に狭まった。
特捜部は今月5日、小沢氏に任意での事情聴取を要請した。これに対し、小沢氏側は「日程が詰まっている」「聴取内容を限定してくれ」などと、事実上拒否していた。
これについて、「小沢氏、徹底抗戦の構え」という報道が流れたが、検察関係者は「小沢氏側は内々に『上申書で済ませられないか』と打診してきたようだ。虚偽献金が問われた鳩山由紀夫首相と同じ対応を求めたわけだが、特捜部は『ケースが違う』と応じなかったと聞く」と証言。
さらに、「小沢氏は表面上、強気の姿勢を崩さないが、内心は脅えているのではないか。特捜部の事情聴取は数時間にわたって、さまざまな角度から発言の矛盾を追及していく。小沢氏がいくら法律に詳しいといっても、本物の事情聴取を受ければボロは出る。『事情聴取の拒否』は、結果的に秘書らを見殺したことになる」と語った。
小沢氏は「政界の師」である田中角栄元首相も、「恩人」「後ろ盾」だった金丸信元副総裁も、特捜部によって逮捕されている。今後、長年の仇敵は「小沢金脈」に肉薄していく。
前出の検察関係者は「(小沢氏側が)反論しそうなポイントはすべて押さえた。理論武装は完全に終わっている。万全だ」と自信満々に語った。