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改憲・戦争・大失業の民主党・連合政権を打倒せよ
大恐慌の進展のもとで、すでに帝国主義の戦後世界体制の根底的崩壊が始まった。日帝は国際帝国主義の「最弱の環」として大恐慌の直撃を最も激しく受け、帝国主義的支配体制が事実上、崩壊過程に突入している。半世紀にわたる自民党支配が打ち倒された「8・30情勢」こそ、その最大の象徴だ。
ここで登場した鳩山民主党政権は、小沢・鳩山政権であると同時に民主党・連合政権であるが、この日帝の危機と矛盾をさらに絶望的に爆発させる役割を演じるしかない。鳩山政権とはどのような歴史的政権なのか。その凶暴性・反動性と同時に、危機性・脆弱性を徹底的にはっきりさせることが重要だ。そして今こそ民主党・連合政権を打倒し、プロレタリア革命を切り開こう。
戦後最大の体制危機
第一に、鳩山政権は日帝の体制崩壊的危機の上に立つ政権である。大恐慌によって日帝は何よりも経済的に大破綻している。その「輸出立国」的な資本蓄積構造は崩壊し、再びデフレ・スパイラルに突入し、財政赤字・財政破綻は絶望的な限界点を超えている。09年度の税収は36・9兆円しかなく、53・5兆円もの国債発行がなければ国家財政が成り立たない。敗戦直後の混乱期以来の事態だ。
日帝の安保・外交政策も完全に破綻と動揺の過程に入った。日米双方から今までどおりには立ちゆかなくなった。普天間問題の爆発がその典型だ。一方では、沖縄を先頭に日本の労働者階級人民の反戦・反核・反安保・反基地の怒りと闘いが、日帝・鳩山と米帝オバマを痛撃している。だが他方では、大恐慌下で日米矛盾、日米争闘戦が従来の一線を越えて爆発している。基軸国として大没落する米帝は、アジアに「積極的に関与」し、日帝独自の軍事大国化、アジア勢力圏化など許さないという政策を強めている。
自民党以上の凶暴性
第二に、これに対し民主党・連合政権は、一方では鳩山・小沢を先頭に「緊密で対等な日米同盟」「東アジア共同体構想」や「日米同盟の深化」「日米合意の見直し」を打ち出し、対米対抗性・対米自立性の鮮明化もいとわずに、独自の安保・防衛政策、アジア政策、改憲と戦争国家化の政策で日帝の体制的危機を突破しようとしている。55年体制や自民党的なものを徹底的に破壊し、国家機構も反動的な転換を推し進め、自民党がやろうとして結局やれなかった、9条改憲と戦争への攻撃を凶暴に貫こうとしているのだ。それが逆にいよいよ日米争闘戦を激化させる。
他方で内政的には、最大のキーワードとして「脱官僚」「行政の無駄の根絶」を叫び、「事業仕分け」なるファシスト的なパフォーマンスを導入して、自民党・小泉政権以上の構造改革路線=新自由主義の反労働者的な攻撃を強め、公務員労働者の首切り・賃下げに全力を挙げている。しかもこれを連合を基盤に、政権中枢の連合ダラ幹を先兵にしてやっている。さらにこれは、道州制・民営化による360万人の首切りと国鉄・4大産別の労組破壊、大失業と社会保障制度解体と消費税大増税の攻撃に連動しているのだ。
鳩山の決定的脆弱性
第三に、民主党・連合政権の自民党以上とも言うべきこうした凶暴性は、同時に絶望的な危機性・脆弱性と一体のものである。
何よりもこの政権は、自民党支配の崩壊と同じ大恐慌と帝国主義体制の破綻の上に立っている。しかも鳩山政権が破綻しても自民党はもう歴史的に立ち直れない。それほど資本主義・帝国主義とその戦後55年体制は破綻し、崩壊し、戦後革命期以来の大動乱期へと時代はすでに突入しているのである。そして自民党に取って代わった民主党政権は、連合を基盤にしている。連合に支えられなければ立ちゆかない。これほどプロレタリア革命への好条件はない。歴史的な勝利の情勢だ。連合の体制内指導部を打倒し、民主党・連合政権を打倒してプロレタリア革命勝利を切り開く好機が到来しているのだ。
さらに対米対抗的な改憲と戦争国家化の路線を歩む鳩山政権は、日米争闘戦の激化で、日米関係でも破裂寸前である。この中で鳩山や小沢はナショナリズムに訴え、反米右翼的・ファシスト的勢力の糾合も狙い、それをも強権的独裁的な支配のてこにしようとしている。しかし同時に、今や日帝支配階級自身が分裂し、自信も展望も失っている。日帝の政治支配は混乱と大動乱・大再編期に入った。階級的労働運動と革命勢力が一気に権力を取るという気概で闘う情勢なのである。
また民主党・連合政権と日本経団連の反革命的な「改革」「世直し」や「国のかたちの変革の試み」(鳩山)の最大のシンボルとして道州制がある。しかしこの攻撃は国鉄・4大産別と階級的労働運動をたたきつぶさないと成立しない。それに各地方的なブルジョア王国による専制支配を狙って「地域主権国家」などと言うが、軍事や外交は中央政府に集中する。軍事費その他はどうするのか。道州制一つとっても実に矛盾だらけである。
小沢と鳩山は現在、7月参院選で民主党の単独過半数を獲得し、独裁的権力をもって選挙後の大反革命に本格的に打って出ることを狙っている。しかし階級情勢は彼らの思惑どおりには断じていかない。すでに労働者の怒りと決起が、あらゆる幻想を破って噴出し、鳩山政権の支持率も急速に下落し始めた。そして政治情勢を決定的に突破する最先端には、普天間基地即時閉鎖・辺野古新基地建設絶対阻止で闘う沖縄の労働者階級がいる。
http://www.zenshin.org/f_zenshin/f_back_no10/f2422.htm#a9_1