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[コメント]
2009年3月3日の小沢氏秘書逮捕以来、精力的にメディアで発言を続けている元検事の郷原信郎氏ですが、2009年4月30日に行われた保坂展人氏とのトークイベントにおいて、その理由を語っていました。動画を下記URLで見ることができます。当該個所は1:45あたりからです。
西松問題;郷原信郎×保坂展人(社民党)-裁判員制度に異議あり!No.1-
http://www.youtube.com/watch?v=GfNVjHittRw
(発言の書き起こしここから)
郷原:その時も最初に強調したんですが、私は小沢擁護派ではない、ということをまず言わせてもらいました。私は元々、公共工事の受注企業からの献金を受けている政治家の不正・腐敗の問題と闘ってきた人間であって、元々そういう小沢さん的な政治手法を決して支持していなかったし、正直言うと、あの3月3日に小沢さんの秘書が逮捕されたと、第一報を聞いた時には内心「やった」と思ったんです。これは、とうとう民主党も小沢支配から免れるかと思ったぐらいなんですね。しかし、その事件の中身を見て愕然としたというのが本当のところでして。
私は、小沢さんであれ麻生さんであれ、誰であれ二階さんであれ、こんなとんでもない言いがかりのような事件で、政治的に潰されるということは、絶対に民主主義国家においてはあってはならない。そのためにずっと訴え続けているわけです。
別に、検察に対して反感があるとか、恨みがあるとかということは全くありません。私は検察で23年間仕事をして、本当に素晴らしい仕事をさせてもらったと思っていますし、検察という組織には感謝しています。感謝しているが故に、私がとりわけ長崎地検などでやってきた政治資金規正法違反の事件の時に、そこでいかに高いハードルを課されたか。そのハードルを課された時にはやはり現場では、なんでこんな無理難題を言われるのかと、事件を潰したいのかとも思ったわけですけれども、しかしやはり政治資金規正法の事件というのは、決してそんな単純なものではない。
例えて言えば、脳外科手術みたいなものなんですね。そこにメスの入れ方を誤ると、脳から色んな神経が全身に伝わっていますから、全身の機能を損ないかねない。まさに国家の機能を損ないかねない危険性をはらんでいるわけです。そういう意味で、私は高いハードルを課されながら長崎地検捜査班の若い検事たちが乗り越えて行って、私が思ったところ、本当に史上最強の捜査軍団に育ってくれた。それを当時の最高検・法務省には感謝していると、本当に心底そう思っています。
ですから逆に言えば、私のような人間が外からガンガン言っていかなければ、検察は良くならないし、本当にこれから先の検察を、民主主義国家において、本当にいい仕事ができる検察になってもらいたい。そういう気持ちで言っているだけです。
(ここまで)
同トークイベントの別の場面でも郷原氏は同じ主旨の発言をしています。当該個所は4:10あたりから。
郷原信郎×保坂展人(社民党)-裁判員制度に異議あり!No.2-
http://www.youtube.com/watch?v=FYcUopszJT8
(発言の書き起こしここから)
郷原:こういうような(検察の)やり方というのは、政治全体に対して大変な脅威なんです。私は決して小沢さんを擁護するつもりではないけど、これで小沢氏が辞任をして、民主党は新たな代表を選んで、なんとなく小沢氏の事件は元代表の事件ということで忘れ去られてしまったら、民主党は誰が代表になろうと、自民党が勝とうと民主党が勝とうと、これから先は検察が「こいつはちょっと気に食わんな」と思ったら、政治資金規正法違反を立件すればいいわけですから。何でもできるんですよ。結局そこの問題だと思うんです。
(ここまで)
一方で、郷原氏と同期で東京地検特捜部の佐久間達哉特捜部長はと言うと、「週刊朝日」1月22日最新号に掲載されている「インサイドライン」歳川隆雄編集長の証言によれば、たとえ言いがかりのような事件でも小沢幹事長を辞職に追い込みたいと考えているようです。山崎康彦氏によるJanJanニュースの記事「【オムニバス】ここに来て東京地検特捜部の全面敗北は決定的です」から、以下引用します。
(引用ここから)
1)「検察の現場レベルは言うまでもなく、上層部も、多少"無理スジ"でも小沢に肉薄したい、できれば議員辞職まで持っていきたいという意向です」
(情報誌「インサイドライン」歳川隆雄編集長)
2)「特に強硬なのが、佐久間達哉・東京地検特捜部長、谷川恒太・東京地検次席検事、大鶴基成・最高検検事の縦ラインです」
(情報誌「インサイドライン」歳川隆雄編集長)
(引用ここまで) [ 引用元URL http://www.janjannews.jp/archives/2264398.html ]
ちなみに郷原氏と佐久間特捜部長は、過去に「一罰百戒」の解釈をめぐって次のような議論をしたことがあるとのことです。「永田町異聞」の2010年01月14日付記事からの引用します。
(引用ここから)
「一罰百戒」。検察としてこの言葉をどう解釈すべきか。佐久間氏と同期の元長崎地検次席検事、郷原信郎氏はかつて、このことについて議論したことがあるという。
郷原氏は「一罰」について、悪質性の高いものでなければならないと主張した。検察が悪質性の高い罪を犯した一人を罰することによって、「百戒」、すなわちその他大勢の戒めにできるという考えだ。
これに対し、佐久間氏はこう反論したそうだ。「一罰」は何でもよい、悪質であるかないかにかかわらず、何でもひとつ罰すれば、「百戒」につながる、と。
(引用ここまで) [ 引用元URL http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10434024110.html ]
[関連]
インタビューズ (2010年01月14日) 不可解な特捜の強制捜査 郷原信郎氏インタビュー
http://www.videonews.com/interviews/001999/001329.php
【小沢氏土地問題】<動画>2010年1月13日に行われた岩上安見氏による郷原信郎氏へのインタビュー
http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/509.html
「いま報道されている限りでは、どう考えても小沢氏を起訴するような疑いがあるとは思えない」郷原信郎氏 (サンプロ)
http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/314.html
マル激トーク・オン・ディマンド 第416回(2009年03月26日) 検察は説明責任を果たしているか ゲスト:郷原信郎氏(桐蔭横浜大学法科大学院教授)
http://www.videonews.com/on-demand/0411/000931.php
検察の正義 郷原信郎【著】 筑摩書房 (2009/09/10 出版)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4480065105.html
*本投稿の添付画像は http://www.youtube.com/watch?v=FYcUopszJT8 の動画から切り出したものです