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東京地検特捜部の強制捜査を受けてマスメディアの小沢バッシングが激しくなってきた。検察リーク情報をそのまま報道するマスメディアにより、小沢が説明責任を果たしていないと国民の大多数が感じている。 共同通信の1月11日の報道 その一方で小沢は自らの「説明」で国民の理解が得られたと語った。しかし小沢の「説明」は「法に違反したつもりはない」というだけである。これで国民の理解が得られたと考えるのは相当おめでたいと言うしかない。別の言い方をすればそれほど国民を甘く見ていると言うことだ。まもなく国会が始まるが、野党の質問に対しても「法に違反したつもりはない」とだけしか言わないつもりなのだろうか。 なぜ小沢は4億円の中身について国民に説明しないのだろうか。なにもやましいところのない4億円なら自らにかけられている疑惑を晴らすために進んで国民の前に出て説明するだろう。そうしたことに口をつぐんでいることが、小沢に対する国民の疑惑をいっそう深める事態となっている。民主党にも身内の疑惑を調査し、解明して国民に説明しようとする動きが全く見られないことは奇異でさえある。 ここ阿修羅サイトでは、小沢が4億円の原資について説明すれば検察やマスメディアがそれを逆手にとってさらに疑惑をあおり立てるだけだから、小沢は何も言わないでいるほうがいいのだとするコメントが目立つ。仮に小沢が4億円の中身について、具体的に説明したとして、まったく疑問の余地のない完璧な説明ができない場合、そこを検察と検察リーク情報を垂れ流すマスメディアによって新たな疑惑として追求される余地はあるだろう。それだからといって国民に対する説明を放棄してよいということにはならない。国民の付託を受けた国会議員として、その点を詳しく国民に説明すればよいだけだ。どこまでいっても小沢に不利になることはない(これは小沢の4億円が不正でない金の場合だが)。このままではまともな説明をしていない小沢に対する国民の不信感は増すことがあっても減ることはない。東京地検特捜部としては、例え小沢を起訴できなくても「小沢は金に汚い政治家だ」というイメージを国民に刷り込みたいだけなのかもしれない。国民の間にそうしたイメージが定着することは、小沢のみならず民主党にとっても少なからずダメージになることは確かだ。そうなれば東京地検特捜部の狙い通りになったということになる。 こうした情勢にありながら、小沢は説明すべきでないと主張することは、国会議員としての小沢の説明責任を免責するものであり、国会議員として当然の行為をやるべきでないということで、国会議員・小沢の権威を否定するものである。東京地検特捜部とそのリーク情報を垂れ流すだけのマスメディアの動きを小沢を陥れるための陰謀として否定すると考えることにはそれなりの理由があって問題はないだろう。しかし、小沢が国民に対する説明をしなくてよいとすることは、国会議員としての責任・権威を否定するニヒリズムの思考である。そうした考え方をする人たちは、小沢を国会議員である前に、検察・マスメディアと闘う孤高の個人として捉えているのだろう。しかしそのような考え方は多くの国民には通用しない。ニヒリストが集まる阿修羅サイト内でしか通用しない考え方だ。 いまはニヒリズムを捨て、小沢に4億円の中身について説明せよと声を上げるときなのだ。小沢が説明しさえすれば、少なくとも説明した範囲内では正当な金であることが国民に理解されるのであり、一言も説明しないことに比べてはるかに国民の理解を得やすくなるだろう(これは小沢の4億円が不正でない金の場合だが)。 ここまで述べてきたことは、小沢にやましいところがないことを前提としている。もしも、4億円が不正な金ならば、小沢は国会議員を辞職し、相当の処罰を受けなければならないことは言うまでもない。 |