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半世紀以上の自民党政治、特に、ここ30年の政治の無策が追い込んだ、我が国の底辺の疲弊は貧困率などの統計で証明されている。
市場主義経済の論理が世界的にその矛盾を露呈し、何かその対策を模索しなければならない時期、それをしようとしない自民党に代わって、ようやく政権交代をし、民主党に託したのではなかったのか。
また、経済的疲弊もさることながら、我が国の官僚の腐敗は目に余るものがある。予算編成など実質官僚抜きで国の運営は出来ないが、官僚の表向きの業務のことばかり目をやっていては、彼らの腐敗の奥底が見えてこないのである。
メディアによる天下り組織の税金の無駄使いなど、官僚の腐敗の一角に過ぎない。
一方で、医療、年金システムは半世紀前のままであり、少子化対策が出来てこなかったことによる各種福祉の制度は破綻に瀕している。
こう言う事情の上にたち、国の根本的な改革を目指したのではなかったのか。
まだまだ、政権運営になれず、力も十分ではないとしても、鳩山、小沢を中心に、民主党が政権交代を目指してやってきた十年の努力を評価して政権交代を実現させたのではなかったか。
それを、誰の指示でやっているのか、目的は何なのか知らないが、政権補足後3ヶ月で、否、政権発足以前から、鳩山、小沢を失脚させる恣意が働いて検察の横暴が顕著になってきた。
特に、小沢に関する評価は2分され、その豪腕手法を批難する政敵が多いことは周知の事実である。
しかしながら、その小沢や鳩山が、党内的にも多くの問題を踏み越えてようやく一致団結して政治に当り始めた矢先ではないか。
そして、期待した民主党の政策に対する、ある程度の経緯を見た後の判断が、現在出来ると思っているのか。
あるものは端緒についたとしても、まだまだ期待できる段階である。
ここで鳩山と小沢を潰すことに何の意味があるのか。
勿論、民主党の失脚を願う勢力にとっては大きな意味があるのであろう。
鳩山と小沢を除くことで、民主党の力は半減すること間違いないのである。
個々の他の政治家の力が足りないと言っている訳ではないが、政権政党としてのまとまりを失えば、その力が半減すると言っているのである。
一連の、鳩山、小沢の問題は、それなりに個人の責任を問えばよいだけのものであり、政治の力を奪う目的とは関係のないことである。
腐りきったマスメディアの存在と、何か面白い報道に餓えている衆愚の民が共鳴して、検察の陰謀に載せられてしまっている。
<< 現代に生まれた人間の精神生活の癌の一つは、精神的緊張の低下であって、ごく少数の選ばれた人びとを除き、我々はみな、弛緩した日々を送っている。仕事においても、気晴らしにおいても、我々がもっぱら目標にしているのは、人気取りと享楽である。全心を自分のしている事に打ち込み、本当に手に入れる価値のある承認を勝ち取ることのうちに見いだされる、真の精神的財宝を得ることに、少しも関心をもたない >>
これはヘレニズム社会(紀元1〜3世紀)の批評家の言葉である。
人気取りに狂奔して、本当に手に入れなければならない価値のあるものに見向きもしなかったヘレニズムの社会の崩壊を予言したものである。
我が国の現状は、2000年前のこの状況に等しいのである。
それを利用しようと「検察と言う悪魔」が登場していることを自覚するのは、実際のところ無理であるのであろうか。
一体、我が国は、何処へ向かいたいのか。