25. 2010年1月13日 16:22:21 過日ラルフ・ローレンの広告で、モデルのウェストを修正ソフトで異常に細く編集した写真が全米中で物議をかもしたというニュースを見た。 商業主義の行き過ぎであり、モデルからすれば肖像権の侵害というより、モデルとして起用しながらその存在を否定するようなイヤミで悪質な行為であるといえる。聞くところによるとこの写真、日本の広告のみに使用されたというのであるが、普段から人権侵害に目ざとく反応するメディアなどが、いわゆる商業主義に偏向するあまり、ラルフ側の批判をあまりしていなかったのには情けない思いがした。 今回のトラトラトラ氏の記事を目にして何か重なるものがあったので、かるーく検索を掛けてみることにした。 すると Yoko Akiyama 女史の catch of thet Week というのが目にとまったので、それを引用させていただくことにした。 引用はじめ 今週 アメリカで物議を醸していたのが、フォトショップで修正されたラフル・ローレンの広告写真と、その広告にフィーチャーされていたモデルが、太り過ぎを理由にクビにされていたというニュース。 このモデルは フィリッパ・ハミルトン、23歳で 179cm、54キロ という体型。フィリッパは過去数年、ラルフ・ローレンのためにエクスクルーシブにモデルを務めていたけれど、突如、理由も無くクビにされてしまったとのこと。でも彼女は、今回物議を醸している写真を見て、自分がラルフ・ローレンのモデルとしては太りすぎであることを悟ったとコメントしているのだった。 実はこの広告写真が実際に使われたのは日本だけ。それもラルフ・ローレン側の言い分では 「日本でのみ、誤って掲載されてしまった」のだという。そんな日本でしか掲載されなかった広告が何故アメリカで物議を醸しているかと言えば、”ボーイング・ボーイング”、”フォトショップ・ディズアスター” という2つのブログが この不自然に修正された広告写真をサイト上で掲載し、”モデルのウエストが頭より小さい” といった批判を展開。これを受けてラルフ・ローレン側が 2つのサイトをコピーライト違反で訴えようとしたのが事の始まりである。 ”フォトショップ・ディズアスター” はその後 直ぐに写真とそのブログの掲載を取り止めたけれど、”ボーイング・ボーイング” はこんなモデルの不健康フォトを広告に使っておきながら、法的手段で批判をねじ伏せようとしたラルフ・ローレン側に対して 猛反発するステートメントを発表。 でも程なく、この広告写真自体が フォトショップの修正により 「体型は細ければ細いほど良い」といったイメージを女性、特に育ち盛りのティーンエイジャーに植えつける事を危惧する世論や女性団体・活動グループによる大バッシングの対象となったために、ラルフ・ローレン側では態度を一転。 「ブランドの意にそぐわない広告写真が誤ったイメージを与えてしまった」 ことに対する謝罪を発表しているのだった。 中略 大統領選挙戦の際にも、オバマ大統領の写真が共和党寄りのメディアによっては 肌の色が濃く、唇の色が黒ずんだ印象で修正され、民主党寄りのメディアは彼の肌を明るく見せていたことが指摘されていたけれど、修正はこのように 政治的意図でも行われるもの。でも殆どの場合は、被写体を美しく見せて、雑誌やプロダクトを売ろうという商業的な意図で行われており、同様の修正は、人間だけでなく、ファスト・フードの写真メニューのハンバーガーやフライにも行われているのも また事実である。 でも、ファスト・フード店で実際にバーガーをオーダーすれば、写真のようにバンズがふっくらしたバーガーが出てくることはまずないし、ロレアルやメイベリンのマスカラを使って、スポークス・モデルとして広告に登場するドリュー・バリモアやクリスティ・トゥーリントンのような、1本1本がくっきり分かれた長いアイラッシュにならないことも殆どの女性は理解しているもの。 だからと言って、潰れたバーガーの写真や、くっついたアイ・ラッシュの広告写真では、バーガーやマスカラが売れないのは当然のことで、その意味では 写真の修正というのは、実物より良いイメージを植えつけられないと購入に及ばない人間心理が生み出した産物とも言えるものなのである。 まとめ このバルーンの ”やらせ”と言い、エアブラシやフォトショップの修正と言い、でっち上げた事件やビジュアルを 一般大衆に売り込むのは、失敗すればバッシングの対象になってしまうもの。人を欺いたり、商業目的に走りすぎるほどに事実を捻じ曲げたり、ビジュアルをいじったりすることは、たとえ罪に問われなくても 悪意がある行為と見なされるのは仕方ない事なのである。 http://www.cubeny.com/catch10-3-09.htm 引用終わり どうであろう、日ごろからメディアがやっていることそのまんまではないか。 じつは小沢氏の今回の会見、何気にテレビで見ていた私、連日報道されている資金収支報道に対する小沢氏の謝罪会見だとばっかり思っていたのである。 それが小沢氏の週一の通常の会見であることを知りびっくらこ、02さんの貼り付けがなければ後味の悪い思いであと数日を過ごしていたことであろう。 一体なんなのか、公明正大・中立を持って社会の一隅を映し出すべき立場のメディアともあろうものが、都合のいいところだけ切り抜きし、あいだはコメンテーター並びにアナウンサーの勝手な解釈であらぬ方向へ国民感情を誘導し、肝心かなめな部分はすべて切り落とす。 これは Akiyama女史の言う「でっち上げた事件やビジュアルを 一般大衆に売り込むのは、失敗すればバッシングの対象になってしまうもの。人を欺いたり、商業目的に走りすぎるほどに事実を捻じ曲げたり、ビジュアルをいじったりすることは、たとえ罪に問われなくても 悪意がある行為と見なされるのは仕方ない事」そのものではないか。 願わくばこのようなCIAと検察と旧政権勢力とカルト教団の御用メディアであるクロスメディアと国営放送NHKは、政権与党ならびに主権者国民の天誅を食らって早急にガッタガッタに解体されることを強く望むのである。 そして一から、ジャーナリスト以前の人間としての尊厳と自覚と誇りと責任とその他もろもろを今一度思い出し、まっとうな人間として再起してもらいたいものであるがいかがであろう。 |