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2010/1/12 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/107071
●民主党政権の会合で防衛省が“白状”
鳩山首相が方針先送りを決めた沖縄・普天間基地移設問題で、衝撃の新事実だ。新たな移設先を検討する民主党政権の政府・与党会合で、現行の辺野古移設計画(V字案)は、当時の自公政権と沖縄県の間に「合意ナシ」だったことが分かったのだ。
大マスコミはなぜか一行も報じないが、驚きの事実が確認されたのは6日。首相官邸で行われた「沖縄基地問題検討委員会」だ。この席で防衛省は、06年5月に当時の沖縄の稲嶺恵一知事と額賀福志郎防衛庁長官が交わした「在沖米軍再編に係る基本確認書」について、両者間で「100%合意したとは言えない」と明かしたのだ。
「これは大変な話です。この確認書はその後、日本政府が米側に『移設計画は沖縄も賛成』と説明する根拠に使われた。仮に今回の防衛省の説明通りなら、自公政権は県の合意もなく勝手に計画を決めたことになるし、鳩山首相が先送りを決めたことで『日米同盟の危機』と大騒ぎしたのは一体何だったのかということにもなる。自公政権はもちろん、今ごろ非を認めた防衛省の責任は重大ですよ」(沖縄県政事情通)
それにしても、防衛省が今になって“白状”したのはなぜか。普天間問題に詳しい前衆院議員の保坂展人氏はこう言う。
「24日に投開票される名護市長選では、辺野古移設容認の現職の苦戦が予想されている。そんな中で計画を強行すれば地元住民の反発感情が高まり、機動隊配備という事態になりかねません。防衛省も現実的に判断して計画続行は難しいと考えたのではないか」
鳩山首相が言うように、5月まで時間をかけてジックリやった方がいい。
(日刊ゲンダイ2010年1月9日掲載)
2010/1/12 10:00 更新