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2010年1月11日 (月)
岸井成格氏が示した検察リーク報道驚愕の実態

検察庁職員が国家公務員の守秘義務に違反してメディア関係者に業務上知り得た情報を不正に漏洩した疑惑が存在している。この疑惑が事実であれば国家公務員法違反に該当する。主権者国民は検察庁職員を国家公務員法違反で刑事告発する必要がある。

裁判員制度が発足し、メディアは事件報道に際して慎重な対応をとることを宣言している。新聞協会は２００８年１月１６日に

「裁判員制度開始にあたっての取材・報道指針」

を発表している。この指針に以下の記述がある。

「捜査段階の供述の報道にあたっては、供述とは、多くの場合、その一部が捜査当局や弁護士等を通じて間接的に伝えられるものであり、情報提供者の立場によって力点の置き方やニュアンスが異なること、時を追って変遷する例があることなどを念頭に、内容のすべてがそのまま真実であるとの印象を読者・視聴者に与えることのないよう記事の書き方等に十分配慮する。」

小沢一郎民主党代表の政治資金管理団体に関する資金収支に関する報道が氾濫しているが、すべての記事が単なる推測、憶測の域を出ないものである。検察当局による昨年３月の大久保隆規氏の逮捕、起訴が正当性を欠く、権力の濫用であるとの強い批判に晒されている。検察当局がこうした批判をかわすために必死にもがいていることはよく理解できる。

しかし、報道機関がこうした政治的思惑を背景とした検察当局の走狗となって、全体の概要が定かでなく、しかもどこに犯罪性があるのかも不確かな問題を針小棒大に報道し続けることは異様としか言いようがない。

新聞が報道していることの多くが、違法な情報リークを情報源としているものである疑いが強い。毎日新聞の岸井成格氏は、情報リーク報道について、「記者は独自の取材と調査によってウラを取り、捜査当局者に対して質問をぶつけて捜査当局者の顔色を見て記事を書いている」と発言した。

これが新聞報道の実態である。「顔色を見る」と言うが、「顔色の判定基準」について新聞社はガイドラインなり、指針を保持しているのだろうか。

「赤＝真実」、「不変＝真実でない」、「蒼白＝さらに深い事情がある」、などのマニュアルが用意されているのだろうか。

億円単位の政治資金は庶民の感覚からはかけ離れているが、億円単位の政治資金の収支を報告している国会議員は多数存在する。

２００７年の自民党と民主党の政党への献金は、
自民：総額２２４億円
民主：総額　４０億円

企業献金と個人献金の内訳は、
自民：企業１６８億円、個人５６億円
民主：企業　１８億円、個人２２億円

経団連加盟企業の経団連を通じる企業献金は、
自民：２９億１０００万円
民主：　　　８０００万円

である。

　また、２００７年の国会議員政治資金収入金額ランキングを以下の通り。

１中川秀直（自）　4億4955万円
２亀井静香（国）　3億7725万円
３平沼赳夫（無）　2億9512万円
４古賀　誠（自）　2億7879万円
５山田俊男（自）　2億7695万円
６松木謙公（民）　2億7695万円
７森　善朗（自）　2億7021万円
８麻生太郎（自）　2億3383万円
９鳩山邦夫（自）　2億3182万円
10鳩山由紀夫（民）　2億2194万円

新聞報道は小沢一郎氏の政治資金管理団体が億円単位の資金収支を計上していることを、あたかも違法行為があったかのように伝えているが、自民党議員を中心とする上記議員は単年度の収支で２億、３億円規模の資金収支を計上しているのだ。

小沢氏からの４億円の借入れの記載がないと主張し、その不記載を問題にしてきた報道機関は、事実関係を精査したうえで、虚偽報道がなかったかどうか、説明する責任を負っている。また、検察庁職員の顔色で事実の真偽を判断して紙面に掲載することの是非について、責任ある説明を示す必要がある。

鳩山政権に「説明責任」、「説明責任」と念仏のように唱え続ける報道機関は、自らの説明責任について、厳正な姿勢を示すべきである。

国民は小沢氏に関する報道のほぼすべてが、「悪徳ペンタゴンと主権者国民の最終決戦」の一部である事実を正確に認識するべきである。

「サンデープロジェクト」で郷原信郎教授が指摘したように、一連の報道について、検察当局が具体的に何をどのように問題にしようとしているのかがまったく明らかでない。イメージ報道を繰り返して、鳩山政権を攻撃しようとするネガティブキャンペーンが展開されているとしか見えない。

昨年の３月３日不当逮捕にも見られるように、「悪徳ペンタゴン」は目的のためには手段を選ばぬ悪辣さを備えている。今後についても油断は許されない。

しかし、問題の本質を見失わないことが何よりも重要である。すべての照準は本年７月の参議院選挙に合わせられている。この選挙が「悪徳ペンタゴン対主権者国民」の最終決戦の場になる。

主権者国民は検察とマスメディアによる世論誘導に徹底抗戦しなければならない。いかなる事態が発生しても揺らいではならない。問題の本質を洞察し、この最終決戦に必ず勝利しなければならないのだ。

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コメント
01. 2010年1月11日 19:51:56 植草さんのファンですが、悪徳ペンタゴンという言い方は、あまりに安っぽい、子どもじみた、漫画的言い方で，抵抗があります。わたしもよくわからないのですが、初めて見た人には特に意味がまったくわからないのではないでしょうか。日本でペンタゴンとはどういうことか、と。表現の工夫が必要に思えます。
02. 2010年1月11日 20:05:03 顔色マニュアルは色見本も添付して下さい！ 記者は常時携帯のこと（光線の辺り具合やダイオードなど光源で色が異なって見えるので）。 とか悪い冗談ですがｗｗｗ 兎に角、検察が権力を恣意的に用いて表現している内容は只一つ！ 「日本国民は政治に絶望しろ！」ですね。
03. 2010年1月11日 20:39:13 マイニチの岸井なんかは７０年安保−沖縄返還時は駆け出しだったのだろうが、大先輩の西山太吉記者が「沖縄返還密約」を暴き、ジャーナリズム精神を遺憾なく発揮し、その当時の公安取調べ犬児どもが今の検事総長以下である。かけはしなどの四トロの諸君なら先輩に聞けば解るはずだ。そして犬察側は高瀬礼二のかの有名な「密かに情を通じ」で処理したのである。勿論、外務省−外務官僚総動員でもみ消しに走ったのであろう。しかし、沖縄県民の怒りは、若泉の自噴寸前の心境を生み出し、吉野文六の証言を生み出したのである。遅きに失した感は勿論あるが、日米関係の変動がそれを生み出したのであろう。年老いて執念を燃やす西山太吉記者の執念もみごとなものだが、そこには今は何処にも存在しないジャーナリストとしての生き様があるのだろう。 それに比して、引きずり−ヨタカ評論家の生業を見つけ、群れをなすマイニチ出身のゴミクズドモが事此処に至って、「オオドジ」を踏んだということか。 明けて月曜日、ミノモンタの静かなこと。他のマスゴミの静かなこと。ブチノメサレタ後の虚脱感がマスゴミに漂っている。コレで許してはならない。
04. 2010年1月11日 20:46:22 悪徳ペンタゴンについての解説はこちら。 http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/335.html
05. 2010年1月11日 21:08:53 01さんと同じように感じました。なんだかウルトラ怪獣｢キングシルバゴン｣みたいだし、子供っぽく感じてしまいます。
06. 2010年1月11日 22:05:34 「悪徳ペンタゴン」の呼称うんぬんなど物事の本質に何の関係が有るのか？植草氏は自身のブログの中でそれこそ何度もその内容を説明されているではないか！ おかしな言いがかりは止めたまえ！
07. 2010年1月12日 00:19:49 03さん。 西山太吉記者がその当時在籍していた毎日新聞政治部キャップが禿げ三宅久之なんですよ。 今晩に限らずタックルたかじんに於ける三宅久之のあのざまを見れば西山さんを守りきろうなどという決意が当時三宅にあったのか否か、おそらくそこまでの決意があったとは言い難いと思います。 岸井成格は岩見の子分ですからサンデー毎日の岩見のコラムを読む限りではどうにもならない、政治部記者の残骸を見ているようです。
08. 2010年1月12日 00:29:47 植草てのも低能なんじゃないのか？　江戸川区のオール５なんてバカだぞ。 それとも刑務所で性欲治療に見せかけて脳力退化薬でも盛られたのか？ ＞また、２００７年の国会議員政治資金収入金額ランキングを以下の通り。 １中川秀直（自）　4億4955万円 ２亀井静香（国）　3億7725万円 ３平沼赳夫（無）　2億9512万円 ４古賀　誠（自）　2億7879万円 ５山田俊男（自）　2億7695万円 ６松木謙公（民）　2億7695万円 ７森　善朗（自）　2億7021万円 ８麻生太郎（自）　2億3383万円 ９鳩山邦夫（自）　2億3182万円 10鳩山由紀夫（民）　2億2194万円 これで小沢をかばうのだって、上の表は表献金のリストにすぎないのだから、 小沢のどこから出てきたのかわからない裏金をかばう論拠にはとてもならないだろう。
09. 2010年1月12日 00:31:46 植草君 犯罪を冤罪のごとくいうのは、悪どくないか？ 君は、もう終わりだよ！
10. 2010年1月12日 00:36:44 ＞08. おまえの語り口自体が、おまえ自身の低能をさらしてるだろうが〜（爆）。

11. 2010年1月12日 01:35:14 悪徳ペンタゴンの作者はデザイナーの方。だから、漫画っぽい。植草さんはそれを引用しているだけ。http://ameblo.jp/parody/entry-10247200070.html
12. 2010年1月12日 10:02:01 09さんよ、終わりじゃないんよ、これからいよいよスタートなんが見えないんかい？ 政権が代わり、日本の既存権力の力関係が崩れ、隠されてきた事実ってのが表に出始めているじゃないかい。 そう拙速にものごと決めつける必要ねえぜ。 それとも早いとこ終わりにしたい事情でもあるんかあ？
13. 2010年1月12日 14:17:15 08＜　10の方が言われてる通りだよ。 「億単位のお金がいかにも怪しい」とさもさもらしく報道するマスコミの悪意図に対して、「億単位のお金はなんら不自然ではない」と例証しているだけで裏金や その論拠をいってるんじゃあないぜ！ ここまで子供に説明するように話さなきゃならんとは、 本にお前さんは低能やね〜！
14. 2010年1月12日 19:03:50 悪徳ペンタゴンとは　政官業のトライアングルに学（御用学者）と報（マスコミ）を 加えた、政官業学報の既得利権互助会の事ではなかったでしょうか？ 日本じゃありがちの構図だと思いますが、悪徳ペンタゴン（政官業学報の既得利権互助会） と、いちいち説明を入れた方が分かり易いと思います。 小沢失脚を狙っている連中が目指すのは、「小沢なきクリーンな政治」でしょうか？ 今まで通り、官僚による腐敗、詐欺社会の維持ではないでしょうか？ 社会保険庁の年金詐欺事件を「年金記録不備問題」などとしてきた マスメディアの姿勢を散々、我々は見て来た筈ですが。。。
15. 2010年1月13日 11:50:08 >>8　小沢のどこから出てきたのかわからない裏金をかばう論拠にはとてもならない 4億円は親の遺産だよ。 どこから来たのか判らないなんて、検察のリーク情報だろう。 今のところ小沢がリーク情報に反論できないのは、東京地検が全部の書類を 没収してるから、5年も前の日時や金額を正確には説明できないため。 テレビなどのマスコミは東京地検の犬になってしまってる。 ここにも地検が持ってるはずの書類を見せてもらってる走狗がいる様だがね。 裁判が始まらないと、何が本当に事実なのか証拠価値があるのかまったく判らん。 リーク情報だけがテレビなどでダーダ漏りだ！ 官僚ドモの崩壊が始まったから、まだしばらくはリーク情報が出てくるだろうけど 政権が本当に安定したら、守秘義務違反をする官僚もいなくなるだろう。 参院選の7月までには、国家公務員法100条違反で佐久間検事が告訴され るかもな。 こいつは創価学会員か統一教会員じゃないかね・・ 信じてる宗教のためには、宗教が正義だとして手段を選んでない感じがする。 正義ほど怖いものはない！ ーーーー引用開始ーーーー 第100条　職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。 http://www.houko.com/00/01/S22/120.HTM
16. 2010年1月13日 19:55:02 14さんの悪徳ペンタゴン（政官業学報の既得利権互助会）の注釈は一案 かもしれません。私も初めて見た時は米国の国防総省を指すのかと思い ました。掛け言葉でもあろうかとは思いますが、過去の経緯を知れば知 る程「悪徳ペンタゴン」とは言い得て妙の表現だと思います。 欧州の新聞には「売国奴」、「裏切り者」等しょっちゅう出て来て、禁 句に等なっていません。安易な取り繕いは物事の本質をぼかすのみと思 います。
17. 2010年1月17日 00:22:00 「すべての虚構を暴き真実に到達しようと・・・」と標榜する阿修羅読者にも、真実を追究する反骨的な日本の知識人の中でもその身を挺してまでもその最先鋒に立っている植草氏の言う悪徳ペンタゴンが指す「５悪」を正確に知らない人がいたとはやや驚きだった。まぁ８０点知っているだけでも悪徳ペンタゴンというキャッチコピーの効果は出ているようだが。 悪徳ペンタゴンとは、政治、官僚、大企業、マスコミ、外国資本の５分野を指す。 それを象徴した言い方が悪徳ペンタゴンというキャチコピーであって、キャッチコピーが広報戦略としては極めて有効な手法であるのは周知の通りだ。 キャッチコピーが対象とする相手は中身を細々ひもといて覚えようとしている「お勉強連中」ではない。何も知らない子供から細かい記憶力が弱くなった老人までが対象なのだ。「意味」を広く周知する戦略としては、単語を聞いて「ああ、あのことね」とピンと来ることこそもっとも大事なのである。 あるキャッチコピーやワンフレーズをはじめて聞かされると人は反射的に「それは何？」となるものである。ここがキャッチコピーやワンフレーズのポイントだ。 そこでそれは「これこれのことだよ」と教えられたり自分で調べて中身が判れば、記憶力が悪く細かい中身はいちいち覚えていられない人でも短い象徴的な言葉は忘れないものだ。そこでいつかまたその言葉を機会があれば「ああ、あのことね」となるのだ。 悪徳ペンタゴンの外形を捉えて子供じみてると疑問を呈するのは、「言葉」の戦略を理解してないからだ。子供から老人まで記憶に残って貰えるためには、むしろ子供じみたフレーズこそ効果的なのである。 その意味で悪徳ペンタゴンと言う言葉は良く考えられたものなのだ。 キャッチコピーは「お勉強屋さん」のためではない。それを理解しておく必要がある。
18. 2010年1月17日 00:27:36 １７訂正 後段 「そこでいつかまたその言葉を機会があれば・・・」× 「そこでいつかまたその言葉を聞く機会があれば・・・」○
19. 2010年1月17日 00:33:40 １７さらに訂正 「政治、官僚、大企業、マスコミ、外国資本の５分野を指す。」× 「政治屋、官僚、大企業、マスコミ、外国資本の５分野を指す。」○

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