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小沢一郎民主党幹事長の政治資金問題がいよいよ佳境を迎えようとしています。
東京地検特捜部は、石川知裕民主党衆院議員に続き、小沢氏にも参考人として事情聴取に応じるよう求めました。水面下で繰り広げられている「小沢vs検察」戦争はこれからどのような展開となるのか。
昨年3月に西松事件が発覚して以降、地上波放送や新聞ではタブー状態だった検察批判を「サンデープロジェクト」や「朝まで生テレビ!」で展開してきた田原総一朗氏が、今回の検察の捜査について語ります。
■正月の報道は小沢潰しのデモンストレーション
いま、日本でもっとも死に物狂いの戦いをしているのは、小沢一郎民主党幹事長と東京地検特捜部だ。
読売新聞は、1月1日に石川知裕議員の供述として「小沢氏から現金4億円受領」と一面トップで報じ、3日には日本経済新聞が社会面のトップで報じた。
おそらく、これらは検察のリークだろう。言うまでもなく、検察の最終ターゲットは小沢で、これは「お前(小沢一郎)をやっつけるんだぞ!」という検察のデモンストレーションにほかならない。
東京地検は昨年、小沢の公設第一秘書を虚偽記載の疑いで逮捕した。これは、西松建設がつくったダミー組織が小沢さんの資金管理団体に献金したカネが虚偽記載だと判断されたためだった。このとき、私は元検事や弁護士に話を聞いたが、誰もが「検察は裏で西松建設がらみで何かをつかんでいるに違いない」と話していた。
しかし、その後の展開を見ると、完全に検察の空振りだった。結局、秘書の逮捕は虚偽記載の域から一歩も出なかった。虚偽記載でいうと、鳩山首相の秘書による故人献金問題も同じ。法律論からすると、どちらかというと鳩山首相の方が問題だろう。
小沢さんの政治資金収支報告書には嘘はない。一方、鳩山首相の方は明らかに嘘の記載をしている。にもかかわらず、鳩山首相の元秘書は在宅起訴で、小沢さんの秘書は逮捕させた。このバランスは明らかにおかしい。
■検察はいつ勝負をかけるのか
本来、検察は「正義」で動いているはずだ。ところが、小沢に対して検察に正義はない。恣意的に小沢をやっつけようとしている。
昨年の事件が結局は空振りに終わったことで、最近になって土地購入の問題を出してきて、小沢を事情聴取しようとしている。おそらく、検察は国会の前に小沢を事情聴取したいと考えているだろう。
だが、小沢は国会の後に伸ばしたいに違いない。このあたりは双方の駆け引きだろう。検察は死に物狂いなのだ。もし、ここで空振りに終わったら、すでに崩れかけている「検察の正義」が完全に信用されなくなってしまう。
はっきり言えば、検察の現場は小沢を逮捕して身柄拘束をしたいと思っている。が、このやり方を検察の上層部がどう判断するのか。しかし、5月から6月には検察のトップ人事がある。検察はそれまでに勝負したいと考えているのではないか。 《THE JOURNAL》