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予算案閣議決定後の記者会見を終え、藤井財務相(右から2人目)に一礼し会見室を出る鳩山首相(左手前)=2009年12月、首相官邸で
<スコープ>憶測呼ぶ『体調不良』 藤井氏
2010年1月7日 紙面から
藤井裕久氏は財務相辞任を、あくまで健康上の理由と説明しているが、財務相が通常国会での予算案審議を目前に辞任するのは異例だ。それだけに、政界には憶測が広がっている。 (高山晶一)
藤井氏は昨年十二月二十八日、高血圧の症状を訴え検査入院した。
今月五日の記者会見では「相当疲れたということです」。
翌六日は鳩山由紀夫首相に「すべて体調の問題」と説明した。
これを聞いた民主党ベテラン議員は「やっぱり疲れたんだと思う」と語った。「どこからも攻められるのが予算委員会。(予算審議の)途中で辞めるより、今辞める方が影響が少ない。最善の選択をしたのではないか」と推し量る。
ただ、民主党内でこう素直に受け止めるのは、どちらかといえば少数派だ。
「予算委で財務相が答弁する機会なんて、そう多くない」(中堅)うえに、入院先から閣議に出席し、記者会見をこなすのは、それなりに元気な証拠とも“邪推”できるからだ。
そこで流布しているのが、「小沢一郎幹事長との確執が原因ではないか」という説だ。
藤井氏は、小沢氏が一九九三年に自民党を離党して以来、行動を共にしてきた側近だった。ところが昨年、西松建設献金問題をめぐり、党代表(当時)だった小沢氏に辞任を促すような発言をし、関係が悪化したとされる。
小沢氏は昨年末、二〇一〇年度予算編成で政策要求を政府に突き付けた際、財務省の対応にわざわざ言及しながら「本当に政治主導じゃないんじゃないか」と言い放った。藤井氏が財務官僚の言いなりになっている、という批判を言外に込めた発言だった。
政権を覆う「小沢支配」に、藤井氏が嫌気したのも無理はない、と受け止める人も党内にはいる。
一方、「『政治とカネ』で答弁したくないとしか考えられない」(中堅)との見方もある。
藤井氏はかつて、国会審議で(1)旧自由党の政党助成金から組織活動費として約十五億二千万円が藤井氏に支出され、その後の使途が分からない(2)民主、旧自由両党合併の際、旧自由党の政党助成金が政治資金団体に寄付され、政党助成法で定められた国への返還義務を逃れた−として、自民党から追及された。
藤井氏個人の問題というより、当時自由党幹事長という立場から矢面に立った形だったが、自民党は通常国会で「経過を聞きたい」(大島理森幹事長)と、再び蒸し返す構えだった。
このため、今夏の参院選への影響も考慮して身を引いたのではないか、という憶測も出ている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2010010702000091.html?ref=rank