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小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる問題で、同会の事務担当者だった民主党の石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=が二〇〇四年十月の土地購入代金に充てたとされる資金について、東京地検特捜部の聴取に「小沢幹事長から、複数の紙袋に入れられた現金四億円を手渡された」と供述していることが、関係者への取材で分かった。
石川氏はこの四億円を小沢氏からの貸付金と説明しており、特捜部は小沢氏に任意の事情聴取に応じるよう要請している。
関係者によると、石川氏は受け取った四億円のうち三億八千数百万円を、〇四年十月二十八日までに陸山会の複数の口座に分散して入金したという。陸山会は翌二十九日、東京都世田谷区の土地を約三億四千万円で購入した。
石川氏は四億円を受け取った経緯について、特捜部の聴取に「陸山会に土地購入資金がなかったため小沢幹事長に相談した。港区元赤坂のマンションで受け取った」と説明しているという。
陸山会の口座からは〇七年春に四億円が現金出金されており、石川氏の後任の事務担当者だった元私設秘書は「四億円を小沢幹事長の自宅に運んだ」と供述。特捜部は小沢氏への返済金だったとみている。
陸山会の会計担当者だった公設秘書の大久保隆規被告(48)=政治資金規正法違反罪で公判中=は世田谷区の土地について、特捜部の聴取に「小沢幹事長が購入を指示した」と説明しているという。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010010702000225.html