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http://www.news.janjan.jp/government/0912/0912300940/1.php
２０１０年を本当に「良い年」にするために
山崎康彦2009/12/30
２００９年もあと２日を残すのみとなりました。
２００９年は強欲な国際金融資本家たちが引き起こした「１００年に一度の大不況」によって世界中の人々が大変な思いをした一年でした。
２０１０年がどのような年になるかのか、２００９年よりさらにひどくなるとの悲観論が大勢です。
評論家の副島隆彦氏は最新著書『ドル亡き後の世界』（祥伝社)の中で、米国家財政破綻→ドル暴落・米国債暴落→デリバティブ不良債権の大爆発が起こり、来年末には世界大恐慌が引き起こされる、との恐ろしい予測をされています。
悲観的な見方の多い中で、２０１０年を文字通り「良い年」にするために必ず役立つと思われます感動的な記事を東京新聞に見つけました。
１２月２５日付け東京新聞に掲載された今年８０歳になられる精神科医で作家の加賀乙彦さんのインタビュー記事がそれです。
東京新聞のWEBには掲載されていませんでしたので他を探していましたら「阿修羅」掲示板に転載されていました。
・精神科医・作家 加賀乙彦さんに聞く カギは普天間問題 『米軍基地と公共事業から自立を』
東京新聞 こちら特報部 脱・『不幸な国』日本 ２００９.１２.２５
(http://asyura.com/１０/senkyo７６/msg/８６４.html 阿修羅掲示板より転載)
加賀乙彦氏のような著名人が、今の日本の不幸は「米国の属国であり続けてきた」ことに原因があり、「政権交代した今こそ軍事同盟を解消して米国から独立する絶好の機会だ」と真正面から主張されたことの意義は大きいです。しかも大手マスコミの一角である東京新聞がこの主張を取り上げて報道したことは画期的なことです。
私は加賀さんと同じく「米国からの独立」を日頃から主張しておりますが、このインタビュー記事を読んで思わず「異議なし！」と叫んでしまいました。
・鳩山政権はいっそのこと「日米安保条約」破棄を
http://www.news.janjan.jp/government/0910/0910242179/1.php
加賀乙彦氏の主張
１．国内総生産（ＧＤＰ）は世界２位なのに社会保障は先進国で最低水準。格差は拡大し自殺者は年間３万人、うつ病患者は百万人を超える。バブル崩壊後もむだな公共事業を続けて環境を破壊し小泉政権の「聖域なき構造改革」で社会保障を切り捨て国民は勝ち組と負け組に二分された。本当に日本は不幸な国になった。
２．昭和１０年から始まり、戦後の独立、高度成長を経て、阪神大震災前にバブルが崩壊したころの状況をちょうど書いている。資料を調べているうちに、日本の不幸の始まりは１９５２年日米安全保障条約の発効にあることを確信した。
３．日本が米国に守られているのなら、日米関係は同盟ではなく日本は米国の属国になる。事実上の属国であることが日本の最も大きな不幸だ
４．米軍基地と公共事業は関係がある。日本は防衛を米国に任せ公共事業で高度成長を支えた。日本は米軍基地を通じて朝鮮戦争からイラク戦争まで加担したのだ。つまり日本の高度成長の裏には戦争がある。
５．普天間を端緒に米軍基地をすべて撤廃すべきだ。防衛は自衛隊だけで結構。政治家もジャーナリストも『北朝鮮や中国の軍事的脅威から、米国が日本を守っている』『米国を怒らせたら大変なことになる』というが全くの幻想だ。むしろ日本に米軍が駐留し続けているために、北朝鮮も中国も軍備増強に走る。米軍が日本から出て行けば、東アジアは平安になるのではないか。
６．私は自衛力強化と受け取られて軍国主義者と誤解されるが、戦争体験者であり戦争は絶対にいやだ
７．幸福な国を目指すには、経済的にも道義的にもきちんとした国になるべきだ。米国の力を借りずに日本は自分の国でやれる時代に入ったと思う
８．若い世代に対して、米軍基地に象徴されるように、誰かに全部任せっきりにして『分からない』『興味がない』と考えることを放棄したり、『どうせ何も変わらない』と行動する前からあきらめる習慣から脱却しよう。これからは自分たちで考え、自分自身の意見を持とう。
９．オバマ米大統領のノーベル平和賞受賞演説は全く矛盾した言葉だった。『平和を守るために正義の戦いをすべきだ』と言ったが、ブッシュ前大統領と同じ。これでは日本人は憂うつになり希望を失う。逆にいえば、日本は付き従っていた米国からいまこそ自立する絶好の機会だ。
「新生日本」の建設
日本が本当の意味で再生していくには、日米安保条約を即刻破棄して米国から独立し「新生日本」を建設すべきなのです。
「新生日本」は全世界に向けて「永世中立宣言」を発し、世界各国と「不戦・平和条約」を締結し、外国からの侵略には自衛隊を先頭にして全国民で断固防衛するが、日本から侵略戦争を仕掛けることは決してない、ことを約束するのです。
「新生日本」は武力衝突や戦争やテロなどを未然に防止する為に、世界に冠たる「憲法９条」を前面に押し立てて平和外交と調停に人材と資金を注ぐべきなのです。
日本が米国の植民地支配から独立して平和国家として国際舞台で活躍できるようになれば、国際金融資本の投機活動を全面的に規制して米国発の世界金融恐慌をも防げるかも知れません。
＜関連投稿＞
脱・『不幸な国』日本 精神科医・作家 加賀乙彦さんに聞く カギは普天間問題 『米軍基地と公共事業から自立を』
http://www.asyura2.com/10/senkyo76/msg/864.html
投稿者 gataro 日時 2009 年 12 月 28 日
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