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民主党の渡部恒三前最高顧問は朝日新聞のインタビューで、小沢幹事長に権限が集中する党の現状に懸念を示した。
――予算編成では小沢氏が鳩山首相に公約違反となるガソリン税などの暫定税率分維持などを求めました。
「出てくる必要はなかった。陰でこっそり電話するのが小沢の役割だ。鳩山にリーダーシップがないことを証明するようになってしまった」
「政府の事業仕分けでも当選1回の議員は口を出すなとか、大変な間違いだ。若い人はどんどん政策決定に参加してほしい。最初から発言するなというのは大政翼賛会だ」
――前原国交相や樽床伸二衆院環境委員長ら「七奉行」と定期的に会食しています。
「衆院副議長の時、玄葉君にこれからの党を担う人を紹介してくれと言って、気の合う七人が集まるようになった。おれは(自民党竹下派で)小沢を誘って七奉行となった。今の七人も日本の政治の中枢になり、非常に誇りだ。心の友だ。また(会合を)やるよ。ばんばん」
――反小沢の集まりでは。
「そんな小さいのは一人もいない。小沢に機嫌取りもしないし、反対もしない」
――いまや党内で小沢氏に苦言を呈するのは渡部氏ぐらいです。
「そんな状態で明日の民主党はない。おれらが自民党で1年生の頃は幹事長に党運営で文句を言った。民主党は政権を取ったら元気がなくなった。暗い感じがする」
――今のままで来年夏の参院選に勝てますか。
「勝つ。自民党が負けてくれる。心配なのは、自民党も民主党もダメならば、政治不信になる。民主主義の危機だ」
http://www.asahi.com/politics/update/1230/TKY200912300067.html