独創的アプローチで意見交換か=「領土」進展へ協議継続−日ロ外相 時事http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009122800433 【モスクワ時事】ロシアを訪れた岡田克也外相は28日午前(日本時間同日午後)、モスクワでラブロフ外相と会談し、懸案の北方領土問題をめぐり、具体的な進展を目指して建設的協議を続ける方針を確認した。また、ロシアはメドベージェフ大統領が表明している領土問題解決に向けた「独創的アプローチ」について、協議が行われたことを示唆した。 会談後の記者会見でラブロフ外相は、独創的アプローチについて「ロシアは開かれた態度で模索している。しかし、今はその具体的内容を明かすことはできない」と語った。 ただ、日本側は議論があったかどうかは明確にせず、外相同行筋は「ボールはまだロシア側にある」と述べるにとどめた。 会談で、岡田外相は「領土問題で目に見える進展がないことは問題だ」と述べ、四島の帰属問題で進展を図るよう要請。「メドベージェフ大統領、プーチン首相、鳩山由紀夫首相という顔触れがそろっている今の機会を逃せば前進できなくなる」とも述べた。 これに対し、ラブロフ外相は領土問題の解決を人為的に遅らせるつもりはないとした上で、「国際法や戦後の現実を踏まえるべきだ」と指摘した。日本側の説明によると、双方の原則的立場をめぐり、激しいやりとりがあったという。 北朝鮮の核問題では、両外相は、6カ国協議の早期再開の必要性で一致。また、アフガニスタンの平和と安定に向けた局長級の対話を開始することで合意した。 日ロ外相会談は昨年11月以来、約1年ぶりで、鳩山政権発足後は初めて。(2009/12/29-00:12) |