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(回答先: 3党、来月に移設先提示 「普天間」で検討委会合―5月結論を確認 首相、米国意向を重視(沖縄タイムス) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 12 月 29 日 12:14:37)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-154934-storytopic-53.html
見直しに向け始動 政府案決定機関の重み 与党普天間検討委
2009年12月29日
普天間飛行場移設で候補地検討の委員会に臨む、右から国民新党の下地幹郎政調会長と社民党の阿部知子政審会長、服部良一政審副会長=28日、首相官邸
政府与党3党で米軍普天間飛行場の新たな移設先を検討する沖縄基地問題検討委員会の初会合は、平野博文官房長官が日米で合意した名護市辺野古以外の検討志向を色濃くにじませた出発となった。これまで現行案決定経緯しか検証してこなかった鳩山内閣。ようやく現行案見直しに向けた協議が始動した。一方、社民、国民新両党の検討委員には、「政府案策定」に向け具体的に候補地を提示する責任も伴うことになった。これまで辺野古案以外の県内移設案も提案してきた国民新側と、あくまで海外移設を模索する社民側の委員らで移設問題をめぐる思惑が交錯した船出ともなった。
「考えていた以上に重い小委員会になった」。検討委員の一人、国民新の下地幹郎政調会長は初会合終了後にそう繰り返した。「委員会で決めて、基本政策閣僚委員会に上げて、そのまま政府案になると言うんだから」。いわば“ガス抜き”のために、社民・国民新の主張を聞き置く場となるのではないかとの予想を裏切り、事実上の政府方針決定機関との位置付けとなった重みを実感した様子だった。
■「現実的」の基準
平野官房長官は初会合で、移設候補地の選定に当たっては「現行案以外を考えていく」との言葉を3回繰り返した。その一方で、各委員に対し候補地選定方針の一つとして、「実現可能」で「現実的」ということも指定するのを忘れなかった。
現行案合意時に日米が強調してきたのも「実現可能性」だった。現在も米政府側は合意案を「実行可能な唯一の案」と繰り返している。だが、この日の会合で平野氏は、その具体例として硫黄島移設は非現実的だと言うだけで、「現実性」の基準を明確に示すことはなかった。
下地氏は「13年も(移設協議を)やっていれば、おのずと基準は分かっていて、官房長官の言い分としては、北海道で、鹿児島で、というのでは非現実的だろうということだ」と解説してみせた。
■同床異夢
具体的な移設候補として社民は、従来から模索するグアムへの移設を掲げる予定だ。一方の国民新はあくまで嘉手納基地への普天間機能統合を念頭に県内移設を模索していくものとみられ、今後の委員会協議は難航が予想される。
検討対象の範囲についても受け止めは微妙にずれが生じている。国民新は、初会合での平野氏とのやりとりで、辺野古案も排除しない「白紙」のゼロベースの協議になると認識。一方で社民は、あくまで平野氏が繰り返した「現行案以外」に力点を置いて、「5月までに結論が出なければ現行案に戻ることは断じて党として容認しない」との姿勢を崩さない。
初会合の席には、官房副長官や長官補ら内閣官房事務方が同席。社民側が「政治主導」を盾に退席を求める場面も。今後の具体的な協議に入れば、外務、防衛の事務方から説明を受けることも避けられず、いかに官僚用語の中から必要な情報を引き出せるかも課題となる。(滝本匠)