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12月29日7時7分配信 西日本新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091229-00000005-nnp-l46
裁判所の決定に従わず懲戒免職にした元係長の復職を認めなかったり、ブログに障害者を差別的に記載したりした鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、市賞罰審査委員会の委員4人全員を“市長派”で固める意向であることが28日、分かった。職員の間では「恣意(しい)的な厳しい処分が乱発されるのでは」と懸念する声も上がっている。
4人は、市長派の山田勝市議、石沢正彰市議と市長が民間採用した、橋口信幸企画調整課長と美しい海のまちづくり公社の岩井洋二事務局長。竹原市長が同日、課長会で明らかにした。
阿久根市の賞罰審査委員会は従来、他の自治体と同様、市職員だけで構成していた。しかし、人件費総額の張り紙をはがして懲戒免職になった元係長の処分問題で委員会が「文書戒告が相当」としていたことから、市長は「身内の判断は甘い」と批判。委員を民間からも任命できるように9日付で規定を改めていた。
市議2人は、ブログ問題で市長に謝罪を求めた18日の市議会の決議に反対。橋口課長は昨年9月、議会に副市長就任を不同意とされて課長で採用。岩井事務局長は11月に採用された。
石沢市議は「今までが身内だけでおかしかった。市長は一般の感覚を期待していると思う」と話している。
=2009/12/29付 西日本新聞朝刊=