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2009-12-21 10:54:25 小沢氏流の「国会改革」のもつ危険性について「しんぶん赤旗」が不定期で識者の意見を紹介している。 <参照> 以下は「しんぶん赤旗記事情報/G-Search」から検索貼り付け。 ============================================== どこが問題 小沢流「国会改革」/一橋大学教授只野雅人さん/民意くみつくせるか 民主党の小沢一郎幹事長が提起している国会改革(官僚答弁の禁止、議員立法の制約など)を考えるとき、先行して進められている「政策決定一元化」とセットだという点が重要です。 かつての自民党政権では与党の力が強く、政府提出法案も与党内部の審査を経ることが必要でした。これを内閣・首相主導に一元化しようというのです。 具体的には、政府に多くの与党議員を参加させ、政府と与党を一体化することで、政府主導の政策決定が目指されます。内閣・首相中心の政治主導の体制ですが、突き詰めると、与党内での政策論議や議員立法は制限され、それ以外の与党議員は政府の決定を議会で追認するだけ、ということにもなります。 トップダウン その前提になっているのが、いわゆる「マニフェスト選挙」で、党として4年間政権を担う公約をマニフェストで掲げ、選択してもらった以上その枠をはずしてはならない。そして、選挙後は、首相と内閣のトップダウンでマニフェストを粛々と実現していくというイメージです。 こうした一元化論とマニフェスト選挙は、マニフェストを基準に、選挙によって国民レベルで民意を集約できるという前提に立っていますが、しかしその前提自体を検証することが重要です。 今回の総選挙でも、国民の多数が民主党のマニフェストを丸ごと選択したのかというと、そう簡単ではありません。総選挙後の世論調査でも、民主党の大幅議席増の最大の理由は、「麻生首相や自民党への不満」「政権交代への期待」であり、マニフェストの項目すべてを国民の多数が承認したとはいえないでしょう。民主党が、マニフェストをまとめるうえで、民意を集約する国民的基盤やシステムをどれだけ持っているかも問われます。 変革期の議論 小選挙区制を基礎とする二大政党システムの構築は、国民の中での意見対立が深刻でなく、二大政党だけで民意を集約するのはそれほど難しくない、という見通しで語られてきました。しかし、貧困・格差の問題、派遣労働者の問題など、最近の日本の現状を見ていると、大きな変革期に入ってきていて、多様な意見に目配りする必要があります。 そうすると、選挙で多様な民意を反映しつつ、議会レベルで意見をぶつけ合いながら合意を形成していくことがどうしても必要になります。 民主党自身も大きな政党になる中で、多様な意見が存在するはずです。政府に入ったメンバーだけで意見を集約できるとは限らず、内閣提出の法案に与党議員が修正意見を出したり、議員立法を提案したりする活動は重視されてしかるべきです。 改革を考える場合も、なぜ国会があるのかを改めて問い直し、議会で多様な意見を反映しながら合意形成していくことは重要という前提が必要です。野党側が、容易に情報を取れるようにする仕組みをはじめ、法案審議の充実を進める方向が目指されるべきです。 聞き手・中祖寅一 しんぶん赤旗
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10416071768.html から転載。
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<どこが問題 小沢流「国会改革」>一橋大学教授只野雅人さん/民意くみつくせるか【しんぶん赤旗】
テーマ:電子版にない「しんぶん赤旗記事」
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2009.11.02 日刊紙 2頁 総合 (全1,187字)