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http://www.jiji.com/jc/v?p=politician-interview_koshiishi-01&rel=y&g=phl
「小沢独裁」は作られた虚像
=民主・輿石参院議員会長インタビュー=
インタビューに答える民主党の輿石東参議院議員会長(東京・永田町の参院議員会館)2009年12月16日【時事通信社】
民主党の輿石東参院議員会長(幹事長職務代行)は2009年12月16日、時事通信のインタビューに応じた。「独裁的」とも評される小沢一郎幹事長の党運営や、来年夏の参院選に向けた取り組みについて聞いた。主なやりとりは次の通り。
−小沢氏の党運営は「独裁的」と言われるが。
小沢幹事長の何をもって独裁的と言うのか分からない。決して独裁的じゃない。実際は非常に気配りもするし、10年、20年先の日本の政治をどうすべきかという発想で、遠くを見ている。独裁的なんてあり得ないし、それは単なる印象、作られた虚像だと思うね。
−そういう誤解を生む要因は何だと思うか。
わたしと小沢幹事長に似ている部分があるとすれば、それは「ぶっきらぼうな物の言い方」だろう。丁寧に、優しく語り掛けるタイプではない。口数も少ない。そういうところが独裁的だとか何だとか、勘違いされる要因だと思うよ。
−天皇陛下と中国の習近平国家副主席との特例会見問題では、小沢氏は宮内庁長官を激しい口調で批判した。
それは「会見申し込みは1カ月前まで」というルールをあまりに杓子定規にとらえるのも、国際親善の観点からいかがなものかということ。会見の重要性、日中友好という観点からもうちょっと柔軟に考えてもらってもいいじゃないか、発想があまりに官僚的ではないか、という思いがあるのではないか。(続く)
http://www.jiji.com/jc/v?p=politician-interview_koshiishi-02
マスコミが印象を作ってしまう
=民主・輿石参院議員会長インタビュー(2)=
【その2】 前ページから続く
−党内には「風通しが悪い」「意見が言いづらい」という声もある。
役員会、常任幹事会、正副幹事長会議も時間をかけてオープンにやっている。どこを見て「物が言えない」と言うのか。印象だけで言っているんじゃないか。近づいて行きもしないで「怖い人」「独裁的」「人の意見を聞かない」とマスコミは印象を作ってしまう。
−党と首相官邸の意思疎通がうまく行っていないとの指摘もある。
そういうたぐいの話はすべて憶測じゃないか。この政権を作った時に「政策決定は内閣が責任を持ち、党運営は幹事長がやる」という役割分担を明確にした。「お任せします」と言えば「意思疎通がうまく行っていない」と見られ、会いに行けば「圧力を掛けに行った」と言われる。幹事長にすれば「どうすればいいんだ」「何をしても良くは言われない」という心境ではないか。
−鳩山由紀夫首相に遠慮している面もあるのでは。
幹事長は、首相に思う存分リーダーシップを発揮してもらいたいという思いの方が強いと思う。そういう役割分担で出発したんだから、わたしもそれでいいと思っている。だけど「ちょっと党に相談したい」と言われて拒否したことは一度もない。「うまく行ってないんじゃないか」という憶測がなぜ出るのか、不思議で仕方がない。
それよりも今、幹事長の頭の中は、どうやって来年の参院選で勝利し、安定政権へ持って行くかということに集中している。参院は民主党単独では法案可決も危ない面がある。それを確かなものにすることが国民との約束を実現する道につながる。(社民、国民新両党との)連立は大事にしていくに決まっている。
米軍普天間飛行場の移設問題でも「何をもたもたしているんだ」「首相はぶれているんじゃないか」と言うけれど、それは表面的な批判でしかない。毎日毎日、真剣に考えている。そうやって国民との約束を実現していくことが勝負なんだ。政治が不安定では、いろんなことは実現できっこない。幹事長の頭はもうそこへ行っている。
−衆参両院とも民主党が単独過半数を得た場合、逆に衆院側の意向を押し付けられるのでは。
そんなことはない。幹事長は「参院の運営は輿石会長に任せるよ」と言って、何も口出ししていない。参院の独自性を尊重している証拠だ。
http://www.jiji.com/jc/v?p=politician-interview_koshiishi-03
参院選は中間総括ではない
=民主・輿石参院議員会長インタビュー(3)=
【その3】 前ページから続く
−参院選はマニフェスト(政権公約)実現の中間評価が問われる。苦戦する懸念はないか。
この政権は9月に出発したんだよ。来年7月の参院選では(発足から)まだ1年にも満たない。それでも国民は評価はする。しっかりやらなきゃいけないが、中間総括というとらえ方ではない。
−国民はもう少し長い目で見ていると。
いや、そんなことは、そのころになってみなきゃ分からないが、(政府・与党が)どういう法案を作って通そうとしているかは、国会を見れば分かる。(公約の実現を)やめちゃったわけじゃない。そんなに心配はいらんよ。
−鳩山内閣の支持率は気になるか。
支持率が下がるものを止めようと思ったって止まらない。国民はシビアに見ている。失業率が改善しなければ「政権が代わったって何にもならないじゃないか」と思う。今は景気が悪いから「前の政権よりもっとひどい」という実感を持っている人もいる。それは現実だ。だから1日も早く景気を良くしないといけない。
首相が「消費税は4年間は上げない」と言ったのは単なるお題目じゃない。消費税を10%でも上げればいろんなことができるが、苦しむのは国民だ。そんなことをやったって景気は良くならない。
−今の自民党をどう見ているか。
他党を批判したり、けちを付けたりするのはたやすいが、われわれも野党時代が長かった。55年体制下で旧社会党は「ネズミを捕らないネコのようなものだ」と言われた。真剣に政権を取りに行くのでなく、何でも反対して国会を止めた。自民党さんにはそういう野党にはなってほしくない。お互い政策で真剣勝負する政党でありたい。
先の臨時国会は「野党慣れしてない野党」と「与党慣れしてない与党」の慣らし運転だった。今度の通常国会は四つに組んで勝負する。そういう国会運営をしなければいけない。