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http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1562.html
藤崎一郎・嘘つき駐米大使の「罪」と「功績」
藤崎一郎・駐米大使が、クリントン国務長官に呼び出されて「重大な懸念」を伝えられたと報道されたのが12月21日。その後、そのような事実はないとアメリカ国務省側が表明しました。単独の行為なのか外務省の意図が反映しているのかは今のところわかりませんが、藤崎一郎・駐米大使は意図的な嘘をついたことになります。
藤崎一郎・駐米大使のこの嘘つき行為と、それを報道する、というよりも、肝心なことを報道しない日本のマスメディアの姿を日本人は覚えておくべきですね。日本国の統治機構は対アメリカ外交政策について日本国の主権者をこのように欺き、日本国の主権者に不利益な方向に導いているはっきりした実例として。
藤崎一郎・嘘つき駐米大使の「罪」はたいへんに重いです。このような「嘘」は今回に限ったことではなく、今まで何十年にもわたって行なわれてきたことは今回の件で容易に想像されるようになりました。そのように日本人一般はマインドコントロールされ続けてきたのでしょう。
この実例によって、日本国の統治機構が持つ反国民的性格が私にはよく理解できました。この一件は、日本の政治や行政が国民のために行なわれていない多くの実例と軌を一にしています。
この件とほぼ同時に沖縄核密約の件まで明らかになっています。(別の記事として取り上げるべきですが、ひとまずは秋原葉月さんの「沖縄密約の存在が確定したのだから、政府や国会は徹底的な責任追及をして欲しいhttp://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-285.html」をごらんください。)
さて、藤崎一郎・駐米大使の嘘つき三文芝居について、いくつかの記事を見ましょう。
●情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)
ほらね、やっぱり、国務長官が大使を呼び出したんじゃなかったでしょ〜普天間移転問題
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/4fcd6ce38e643e2fe43c4a8835a87a35
藤崎大使は、重大な問題で日本政府及び日本市民に対し、意図的なミスリードしたのであり、大使を辞めるべきだろう。
また、各メディアは、自分たちが、明らかなやらせ(地球の反対側のブロガーにも分かるようなレベル)にひっかかったことを反省し、今後、普天間問題について、国益に反するような記事を書かないように注意してもらいたいもんだ!
少なくとも、ただちに、この真のジャーナリズムを実践したTBSを各社は見習い訂正記事を出すべきだろう。
それにしても、さすが、報道のTBS、そして、さすが、金平さん(たぶん)だと、感心した。社内的にも報道しにくかったであろうネタを報道したこのニュースは、今年最大のスクープではないだろうか!
【補足】
前の記事では、国務省と大使との密約説を書いたが、この点については、A:密約はあったが、TBS側の取材でばれそうになり、大使を呼び出していないと発表することとした、B:国務省の役人レベルでは密約があったが、長官や次官レベルは聞いておらず、大使を呼び出していないと発表することとした、C:密約などはそもそもなく、大使側が国務省側に長官の時間があるときに連絡してくれればすぐ会いに行くと事前連絡していただけであり、大使は「いまなら会えるよ」という連絡をもって「呼び出された」と限りになく虚偽に近い発表をした、D:そもそも大使側が単に立ち寄っただけであるにもかかわらず、大使は、「呼び出された」という完全に虚偽の発表をした…という4つのシナリオが考えられます。どのシナリオが正しいかが、今後の取材・報道によって明らかになることを期待したいと思います。
【補足2】
米国側公式発表及びその翻訳
http://alcyone.seesaa.net/article/136397555.html
http://sumichi7878.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-4a75.html
(引用ここまで)
●天木直人のブログ
藤崎大使の発言問題をうやむやに終わらせてはならない
http://www.amakiblog.com/archives/2009/12/24/#001568
23日の各紙が一斉に取り上げた藤崎駐米大使の、「クリントン国務長官による異例の大使呼び出し事件」は、一体何だったのか。
これはなんとしてでも鳩山政権の手で検証されなければならないと思う。
というのも、あの藤崎大使の発言の後で、米国国務省のクローリー次官補(広報担当)が呼び出しなどしていない、藤崎大使が立ち寄ったのだ、と否定していたからである。
(中略)
ところが本日(24日)の新聞各紙は、ものの見事にクローリー発言を黙殺している。
これは明らかに異常だ。
(中略)
藤崎駐米大使という政府高官の発言で各社が一斉に誤報させられたなら、普通であれば各社が怒り狂って、連名で責任をとれと詰め寄るはずだ。
藤崎大使の辞任要求をするはずだ。しかしその動きはまったくない。
藤崎発言が誤りならば、その事によって信用を失墜させられた鳩山首相や岡田外務大臣は、直ちに藤崎大使を東京に召還し、説明を求めるはずだ。
(引用ここまで)
●池田香代子ブログ
嘘をついている人の顔 「呼びつけられた」藤崎駐米大使
http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51310584.html
FNNとつるむかたちで「長官が大使を呼ぶということは、えー、めったにないということでございますが」と、伏せた目を横にきょときょと向けながら、せいいっぱい虚勢をはって話した藤崎サン、これが、人が嘘をついているときの表情なんですね。
岡田外相も、こういう奸臣をかかえてたいへんです。召還して真偽のほどを問い糾すべきではないでしょうか。というか、普天間基地は県外・国外へ、と主張している政権の意向を呈して働く気がないのですから、クビです、クビ。そういうことのために、政治家が省庁の長なわけでしょう。
(中略)
わたしたち市民は英語がよくわからないし、だいいち生活するのに忙しいのです。マスメディアがこんなにバイヤスをかけた報道しかしないとしたら、もうどうしたらいいのか、とほうにくれます。
(引用ここまで)
●眠り猫の日記
駐米大使を懲戒免職にしろ
http://d.hatena.ne.jp/nemuri_neko/20091225/1261689141
アメリカ当局の主張が真実なら、これは、民間では「偽計業務妨害」にあたる、しかも、この場合、国の政策を壟断すると言う、越権行為兼、特定勢力に偏した行動と言わざるを得ません。
嘘をつく。マスコミと共謀してデマを報道する外交官は、不要ですし、この行為は、完全に大使の権限を逸脱して、日本のみならず、アメリカにも迷惑をかけたことになります。
藤崎駐米大使を、すみやかに事情聴取し、その結果次第では、懲戒免職(退職金なし)、当然天下りを認めず。場合によっては、刑事告発するべきことだと思います。
(引用ここまで)
●情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)
自分で仕掛けておいてアメリカのせいにするのは、日本のお家芸〜大使猿芝居のルーツは裁判権放棄
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/31532dca1ca826145737223c6919ff2d
普天間移設問題をめぐり、藤崎駐米大使が21日にアメリカのクリントン国務長官に呼ばれ会談したと虚偽の説明をしたことについて、大手メディアが藤崎大使を非難する様子はない。なぜ、大手メディアがそういう態度をとり続けるのかは分からないが(事実を捻じ曲げてでもアメリカに貢物をし続けて米軍に駐留してもらうことが日本にとって必要だと勝手に信じ込んでしまっているのか、それとも、これもまた個人的あるいは会社的利権なのか…)、日本が自ら仕掛けておいて、アメリカのせいにして日本の有権者をごまかそうとするのは、伝統芸、お家芸だ。とれたての、分かりやすい事例を紹介したい。
米軍関係者に対する刑事裁判権放棄に関する情報が掲載された検察内部の資料(合衆国軍隊構成員等に対する刑事裁判権関係実務資料)を国会図書館が閲覧禁止にしたことに対し、閲覧を請求したフリージャーナリスト斎藤貴男さんが処分取消を求めて争っている事件で、弁護団は、アメリカ公文書館の秘密解除文書を入手した。すでに一部は裁判所にも提出しているが、まだ、未提出の文書の中に、次のような文章があった。この文書は、米国側が日本側に対し、米兵に対する裁判権について事実上放棄するように求めていることについて、日本側が秘密合意にしてくれれば妥協できると説明したことについて、アメリカ側が内部で報告するために作成したものだ。日付は1953年8月25日、昭和でいえば、28年。沖縄返還が返還された1972年の20年近くも前のことだ。
この文書の一部に次のような記述がある(翻訳は未確定)。
【三宅はこの文書を読んだ後、微笑んで、氷は溶けたように思えると話した。しかし、彼は、(米兵に対する日本の裁判権)放棄に関するアメリカの提案に関して言えば、メモの交換や一方的な書簡(による合意)は論外だと述べた。彼は、交渉における極秘合意(イニシャルによる署名付き)という形であれば、日本側が受け入れることができるだろうと述べた。家族(の放棄)に関する問題点も同様に扱われるべきだと話した。私は当方では放棄に関する極秘合意についてはさらなる検討が必要であり、もし受け入れられるとしても放棄に関する何らかの公開での声明が必要となるだろうと答えた。そして、そのような免責に関する秘密合意が表面化した場合、問題が生じるかどうか聞いた。三宅氏は、日本では起訴するか否かは検察官の専権なので、当局にとって重大な問題にはならないだろうと答えた。三宅氏は、日本の政策を明確にしてアメリカを満足させるためには極秘合意による譲歩しかないと述べた。】
こうやって、日本側から密約にするように持ちかけておいて、その秘密がばれそうになると、「アメリカ合衆国との間の協議の内容等に関する記載があり、公にすることにより他国との信頼関係が失われる恐れがある」(法務省刑公第22号平成20年5月27日)として、国会図書館が閲覧している文献(「合衆国軍隊構成員等に対する刑事裁判権関係実務資料」)について、閲覧を禁止し、かつ、パソコンでの検索でも文献名がヒットしないような措置をとったわけだ。
つまり、日本の政府(自民党政府=官僚支配政府)は、市民に対する米兵の犯罪についてお目こぼしをしたことについて自ら、市民に説明することができないこ分かっていた、すなわち、市民を米国に売った、ということになる。
外国との交渉についてある程度秘密にして進める必要がある場合があることは理解できる。しかし、それは、あくまでも、自国の市民にとって有利な条件を獲得するためであって、不利な条件を飲むために黙っておくというのは、背信行為だ。
そして、その背信行為は、沖縄返還時の原状回復費用に関する密約、核密約と続いて行われただけでなく、いままさに、辺野古移転においても行われようとしている。その一環としての、駐米大使の猿芝居だったわけだ。
しかし、芝居はばれた。
しかも、大メディアは頼りにならずとも、インターネットという手段を持っている。
国益に反しても省益を守ろうとする大使らを更迭し、市民を犠牲にする対米追従政策に歯止めをかけるよう新政権に呼び掛けるアクションを起こすべきではないでしょうか?
民主党へのメールはこちらから→http://www.dpj.or.jp/header/form/index.html
各マスコミへの抗議は
↓
共同通信 お問合わせメールアドレス feed-back@kyodonews.jp
時事通信 お問合わせフォーム https://www2.jiji.com/f/enq/form.php?pid=company
NHK お問合わせフォーム https://cgi2.nhk.or.jp/css/form/web/mail_program/query.cgi
TBS03-3746-6666 ご意見フォーム https://cgi.tbs.co.jp/ppshw/contact/0030/enquete.do
日本テレビ ご意見フォーム https://www1.ntv.co.jp/staff/form.html
テレビ朝日 (03) 6406-5555 ご意見フォーム https://wws.tv-asahi.co.jp/apps/free_present/present.php?cat_id=contact&theme_id=1642
テレビ東京 ご意見フォーム https://www3.tv-tokyo.co.jp/enq/subscribe.do?id=00000B5
フジテレビ ご意見フォーム https://wwws.fujitv.co.jp/safe/red_mpl/response/res_form.cgi?type=resother&flash=1
朝日新聞 問い合わせフォーム https://se01.asahi.com/reference/form.html
読売新聞 問い合わせフォーム https://app.yomiuri.co.jp/form/
毎日新聞 問い合わせフォーム https://form.mainichi.co.jp/toiawase/index.html
西日本新聞 問い合わせページ http://www.nishinippon.co.jp/info/
中日新聞 問い合わせページ http://www.chunichi.co.jp/reference/inquiry.html
北海道新聞 ご意見メールアドレス info@hokkaido-np.co.jp
【国会図書館事件に関する既報】
「てえへんだ、てえへんだ…国会図書館が裁判権放棄を裏付ける文書を急きょ閲覧禁止に! 」http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/39e42e5f941390a2fe28e0ca6fb7a1dd
「こんなふざけた答弁ができるのも情報の隠蔽を許しているからだ!〜対米兵裁判権放棄問題パート2」http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/ac950416628c6d095b1eee8ac83eb9df
「裁判権放棄関連資料の国会図書館閲覧禁止処置に沖縄から怒りの声が!」http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/798fabbd8af87655749a8b9506481cd3
「斎藤貴男さん、国会図書館裁判権放棄資料閲覧禁止処分取消を求めて提訴!」http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/5fea6eb575aee34f77337d99efa85c55
「知らしむべからず」が有効な国でよいのか!〜対米兵士裁判権放棄密約に怒れ、市民、ジャーナリスト!」http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/c38e361ccd1c22ed0bec22533d85a1bf
「国会図書館閲覧禁止事件で国打つ手なし?〜次回1月19日11時要チェック」http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/792c65274e627925332639fb009d7a90
「国会図書館が米兵らに対する裁判権放棄に関する資料を隠した理由〜ひき逃げ死亡事故の遺族らに説明してみよ」http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/f3d52bb9d63bafb68956773b7b18be93
(引用ここまで)
民主党連立政権とマスメディアに対してきびしい抗議をすべきところです。
さて、藤崎一郎・嘘つき駐米大使の「功績」と記事の題名に書きましたが、「『功績』って何?」と思った方がいると思います。それは、ばれることがあらかじめわかっていた下手な芝居を通じて、藤崎一郎・嘘つき駐米大使は日本国の統治機構の反国民性をはっきりと事実で示してくれたことです。
藤崎一郎・嘘つき駐米大使の今回のこの「功績」を生かすのも殺すのも、この事実を知った日本国納税者・有権者・主権者・市民・国民、要するに日本人のこれからの意識と行動にかかっています。