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藤崎が「クリントン国務長官に呼びつけられて訪問した」と語り、
糟塵(マスコミ)がそれを喚き散らした。
それに対し、米国務省のクローリー国務次官補が、
「藤崎大使は日本政府の立場を説明する為に自分から出向いてきたんだよ」と語った。
ところが、外務省の武正副大臣も岡田大臣も藤崎の発言に疑いを持って追及しようとする姿勢を示さず、今のところ、そのまま認めているような有様だ。
この二人はハッキリしない様子であるが、
さてこの構図は今までも何かの問題でお目にかかっているではないか。
それは、「日米核持込密約」の問題である。
日本側外務省は「その様な密約はない」としてきた。
ところが米国側は関係者達が「密約は存在してきている」と語ってきているのである。
日本側外務省の発言は、米国側関係者を侮辱するものである。
それと同様に、藤崎大使や日本外務省や日本マスコミはクローリー国務次官補を侮辱するものである。
岡田外相も外務省のトップとして責任が生ずるであろう。
この問題を軽く流してはいけない。
さて、藤崎大使については鈴木宗男氏が「彼は日米間の核密約文書を処分した」と語ったと誰かに聞いた記憶がある。
それに関する文面を検索したが見つからない。
ご存知の方が居られれば教えていただきたい。
連立政権は「日米核持ち込み密約問題」について明らかにする努力をしてきている。
当然ながら外務省にメスが入る。
その関連であろうが、故佐藤栄作首相の遺品の中から「沖縄での核持ち込み密約文書」が出てきた。出されてきたという事だろう。
佐藤氏は故人である。
しかし、現役の外務省官僚達も「日米核持ち込み密約問題」についてはタッチしてきているのだ。
米国側はこれについて明らかにしてきていても日本側は明らかにする事を渋る。
同様の事は「イラク戦争の誤り」につても同様だ。
米国政府が「誤りであった」と語っても、追随した側の日本政府はそれを認めないのである。
理由として考えられる事が幾つかある。
一つは、罪の意識であろう。
もう一つは、没主体的な追随によるものだから変更発言をするほどの責任感と情熱を持たないこと。
しかし、
さらに大きな理由があるのではないだろうか。
それは、これ等の問題すなわち「核持込密約」についても密かな利権が存在してきているのではないか、と言う事だ。
故佐藤栄作氏だけでなく外務省官僚達のこの問題に関わって来た人達の一部に利権が生じてきた可能性がある。
「核持込密約」について連立政権がメスを入れて調べて明らかにしようとする過程で、この「利権」が明らかになる可能性がある。
問題は「密約」にしなければ都合が悪い、国民の前に公には出せない、そのような約束をするのであるから、そこには何らかの利益供与が生ずる事は大いに有り得る。
「あってはならない事」を無理に生じさせるには利益提供の謝礼?も必要とされるのではないのか。
それらが明らかになる事は現役官僚達にとっては大いに都合が悪いだろう。
かくして「核持込密約問題」への追及は適当なところで終わって欲しいであろう。
今回の藤崎大使の「国務長官に呼ばれた発言」は岡田外相を困らせ、鳩山首相をも困らせたであろう。普天間基地移転問題の対米交渉の過程において余計な問題を横から突っ込んだという印象だ。
外務省官僚達のある部分が「核持込密約問題」が明らかになる事を喜んでは居らず、できれば妨害したいと考えているのではないのか。
今回の藤崎大使の行動はその動きの一つではないのか。であればバックに仲間の外務省官僚達が控えている筈だ。
しかし、「核密約の公表」はオバマ政権の核廃絶?戦略に連動するものであり、背景に存在するキッシンジャー達の核廃絶?戦略に連動するものである。
その戦略はインチキ性で膨らまされたものではあるが、しかし米国はこれを追及してゆくであろう。
それに対し、日本国内の今までの利権屋達は抵抗を試みる事になるのである。
これ等の動きの結果は勢力と世代の交代という事になるだろう。
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