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どうしようもなく政治的な存在『天皇』(逝きし世の面影)
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投稿者 ニューニュー 日時 2009 年 12 月 26 日 14:42:55: sncY6HQfx5PvU
 

http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/bce52f61de060c901999502f6c88c675

どうしようもなく政治的な存在『天皇』
2009年12月25日 | 社会

『戦争』とは、平和憲法の下で64年間も一人の戦死者も出していない我々日本人一般が考えるような何か珍しい存在(特殊な極悪、国家の行う犯罪行為)ではなく、プロイセンの戦略家クラウゼヴィッツの著『戦争論』によれば『他の手段をもって行う政治の延長』のことなのです。
ですから政治と戦争とは異質なものではなく戦争イコール政治(政治=戦争)になる。
しかし、この論理が正しいなら『外交とは平時に行う国家間の戦争行為である』との見方も出来てしまうのです。

『絶対安全なトーチカに陣取り友軍に後から発砲?』

日本の大事な公的な行事である今上天皇と中国の次期国家主席最有力候補習近平副主席の会見予定日の前日のこと。
なんと、当の宮内庁の事務方トップである羽毛田信吾長官がこの日本国にとっても中国にとっても重要な外交的意味をもつ『天皇会見』が『天皇の政治利用に当たる懸念がある。』として、本来秘密であるべき内閣と宮内庁の遣り取りの内輪話を宮内庁記者クラブの記者団に暴露したから大騒ぎになる。
宮内庁の長官が『深い憂慮の念を示した』として、マスコミ各紙はこれに賛同する記事をそれぞれ大きく掲載して、『日中友好の外交問題』だったこの『天皇会見』問題が、途端に『政治上の一大問題』に一気に浮上してしまった。
これは日本国内にとどまらず海外でも、日本のアキヒト天皇(Akihito)と中国の習副主席の会見に関係官僚トップの宮内庁の長官が、『天皇の政治利用』『深い憂慮の念』と日本政府と官僚の内紛騒動として英フィナンシャル・タイムズやAP通信が掲載する騒ぎで、とんだ国辱行為である。
多くの日本人一般が正面から反論し難い『天皇陛下のお体が心配』との理由付けでの宮内庁長官の今回の『政治問題発言』は、極力みんなが其の事に触れない様に気を使っていた問題を顕在化させてしまった。
元々が『政治問題』の範囲に入っている(憲法の国事行為の規定に無い)皇室外交を一気に政治問題化させてたのである。
しかもこれ等の宮内庁の官僚による政治問題化は、『外交とは平時に行う国家間の戦争行為である』との位置づけなら、『後方からの友軍への砲撃』に等しい反国家的裏切り行為とみなされるのである。

『宮内庁長官の最善策は、』

今回のケースで、宮内庁の羽毛田信吾長官のとるべき道は以下の4通りが考えられる。
(1)ルール違反を理由に『職を賭して』でも断りきる。
(2)やむを得ず会見をセットして、内情は秘密にしておく。
(3)会見をセットするが天皇会見終了を待って、その後の適当な時期に内情を暴露し、再発を戒める意味で辞表を提出する。
(4)会見をセットするが、肝心の天皇会見前に暴露し、天皇、会見相手の中国副主席、日本政府の三者の面子を潰し、日本国の外交史上に一大汚点を残こすが、其の騒動の混乱の責任をとって辞職する。
番外(5)今回、羽毛田がとった行動。
(事前の内情の暴露で日本国や天皇御自身、相手の中国に打撃を与えるが、『暴露』は職務の範囲であるとして開き直り辞職を拒み破廉恥にも長官職に居座る)
(反戦塾によれば)
 1は、事情を説明すれば中国側も納得するはずだ。外務省もそのつもりでいたという。習氏にはまだ次の機会がある。天皇の政治利用を制限するのは、戦前の愚を繰り返さないためだ。したがって2と共に両国友好促進上最善の道であった。
 3はそれに次ぐが4は最悪。
日中両国に後味の悪さを残すマイナスだけで得るところがない。官僚としての職責を放棄した暴挙である。小泉元総理の信任を得て就任以来出過ぎた言動が多く、宮内庁長官をつとめられるような人材かどうか甚だ疑問である。
(反戦塾2009年12月14日 (月)天皇政治利用をめぐる醜態)

『日本の国益に最悪。国辱行為の宮内庁長官』

今回の宮内庁の羽毛田信吾長官の論理が正しいなら(1)が最善で、1>2>3>4の順番で悪くなる筈だ。
何故なら今回の宮内庁の羽毛田信吾長官の番外の(5)の対応は、日本政府の権威を貶め天皇の行った行為を貶め、日本国にとって近隣諸国の中でも最重要な中国との友好関係を邪魔する最悪な亡国行為で良い事は一つも無い。
この長官発言で、唯一宮内庁の権益だけは守れた。
まさに『省庁あって国家なし』で、官官接待ノーパンしゃぶしゃぶに名を連ねた厚生省キャリア官僚の面目躍如である。
反戦塾塾頭のましまさんは真っ当な日本の良識人の一人なので、1〜4までの可能性を考えていて、『自分の言いたい事を喋った』(宮内庁の利益を守った)今回の記者会見後に羽毛田信吾長官は自ら辞表を提出する。(4になると考えていた様です。)
ブログ記事から推察すると、ましま塾頭は自らの今までの長い社会人生活で培った、正常な正しい知識や教養、常識が邪魔をして、其れ以上に最悪なパターンであるキャリア官僚の『常識外れの開き直り』で悪行中の悪行(国辱的行為)である今回の(5)までは考えていなかった。
年季を積んだ教養人の『正常な判断』が時には当てにならない(予想が外れる)と言う、何とも不思議な面白い事例であろう。(昔から武士の世界では主君である『殿』を忠義の家老がお諌めする時に切腹は覚悟の上)
今回は、相手の人間性や品格が悪すぎた。
同じ侍(官僚)の世界でも此方は平時の太平の世の武士道の世界ではなく、政変直後の乱世の激動期。
天皇という人質を盾にして部下の自分(宮内庁の羽毛田)が主君面する『下克上』で、将軍より大名が、主君より家来の方が上になる、身分の違いなど問題とされない『弱肉強食』の戦国の世界であったのです。

『もっと悪い外務省の無能』

しかし、これは腐敗した厚生官僚だけの問題ではない。
ことは外交問題で中国は日本の最大の投資先であり貿易相手国であり、安全保障上でも地政学的に最重要国なのである。
今回問題になった皇室の一ヶ月ルールであるが、習副主席の訪日は何も一ヶ月を切って急遽決まったものではない。
我々庶民でも海外旅行なら何ヶ月も前から用意する。
ましてや国家の最重要人物なら、そのための『根回し』は随分前に決まっていた。
しかし今回外務省はうっかり忘れていたらしい。
外務省には儀典関係の部署があり当たり前だが国家間の遣り取りは、国益云々と言うよりは分かりやすくぶっちゃけて言うと、お互いの面子の張り合いなのである。
宮内庁の30日ルールを外務省側が知らないはずが無い。
現胡錦濤国家主席も副主席時代に来日していて、其の時に日本の今上天皇と会見をした過去の事績がある。
何事も面子優先、慣例重視で実績優先(前例踏襲)の外交関係では、今回会見が省略されれば民主党鳩山新政府の重大な『外交上の意思表示』と、とられかねないのです。
ですから、これは宮内庁長官の政府批判の政治発言以上に、外務省の国益無視の職務放棄、あるいは職務怠慢が問われるべきである。
忘れていたのであれば、其の様な外務省はいらない。
現地で旅券や査証の発給業務等の事務手続き部門以外は、即座に解散して内閣が直接諸外国と遣り取りする方が国家の安全の為には正しいであろう。
68年前の1941年にも同じように外務省(駐米日本大使館)の職務怠慢の為に国家の面子(言い分)にとって最重要な宣戦布告の公電を、今回の出来事の様にタッチの差で時間遅れにして国家を滅亡させた実績がある。(このことは晴耕雨読の記事が詳しい)
また反対に、知っていてサボタージュしたのであれば官庁(外務省)の政府(内閣)に対する宣戦布告(クーデター)に近い一大事である。
それなら、その様な国家に仇名す『獅子身中の虫』の外務省は、ますます有害無益で即座に仕分けして廃止する方が日本国のためである。
この様に、いずれにしても今の様な無責任極まる外務省は、『存在自体』が日本国にとって有害無益であると前レバノン大使の天木氏も断言している。
羽毛田信吾宮内庁長官のやった政府間の内情暴露がキャリア官僚のおこなった『国辱行為』なら、
もっと悪い外務省の今回の対応は『国賊行為』と呼んでも可笑しくない国家的な『無能』である。
何も考えず、敗戦後64年間一貫して対米従属しかやってこなかった日本外交の『つけ』がこんな所にも現れている。

『反日的な売国行為の駐米大使の解任と大使館の即時閉鎖』

直近の報道では、外務省のトンデモナイ所業が発覚している。
『アメリカが怒っている』!!
と日本で大々的に報道された、駐米日本大使藤崎一郎をクリントン米国務長官が国務省に呼びつけ直々に『辺野古のキャンプ・シュワブ 沿岸部に移設』の自民党政権と合意した従来案を履行するよう強く求めたとの報道は、肝心のアメリカ国務省が否定している。
なんと事実は、外務省の発表とは正反対。
確かにクリントン米国務長官と藤崎一郎駐米大使の21日午後の国務省での会談は、有るには有ったが話が逆で藤崎一郎駐米大使の方が『何とか辺野古沖を実現すべく』無理を言って忙しいクリントン米国務長官にあいに行ったもの。
藤崎一郎とは日本国のアメリカ駐在大使などとは到底呼べない。
これでは日本だけに止まらず世界中の人々から、俸給だけは日本政府から受け取っているが内実はアメリカのアメリカによるアメリカの為の『駐米アメリカ大使』と見られても仕方がない心底対米従属命の売国奴である。

『マスコミの不思議な動き』

今回、マスコミを利用したみのもんたや安倍晋三。平沼赳夫など『大事』に発展させたい思惑の人々が色めきたって色々と発言している。
『天皇の政治利用だ』と自民党や産経新聞が大張り切りですが、元々皇室外交という名の日本国憲法の何処にも書かれていない『天皇の政治利用』を長年続けていたのは歴代自民党政権であり、『何を今更』なのである。
この人たちが何故今、ことさらに天皇の『政治利用』を声高に叫ぶのかが、実は興味深い。
この『天皇の政治利用』の問題は昨今始まった話ではなく、『明治時代から第二次世界大戦敗戦まで』、今と同じで皇室を政治利用してきたのが、明治維新以来の長年の大日本帝国の伝統ですよ。
もっと言えば、天皇が実際に鎧兜を身にまとい名実共に日本の最高実力者だった継体天皇や天武天皇の飛鳥の一時期や南北朝の後醍醐天皇の一時代を除けば全ての年代で天皇の『政治利用』が行われていて、それで諸外国とは大きく違い、日本国は一貫して一体性を保ってきたともいえる。
今回の話ですが昔から『立っているものは親でも使え』との諺もあるように、日本国の為になるなら皇室外交は『政治利用』であれ何であれ、理屈はともかく日本国にプラスになる事は『良い』ことでしょう。目くじらを立てるべきでない

『今までの官僚政治か、それとも政治の復権か』

それより、民主党新政権の売りは『官僚政治の打破』『政治の優位』のはずでマスコミ各社もそれを支持していた筈だ。
散々公務員バッシングをやっていたマスコミが、今回自分の主張と同じだからといって、突然手のひらを返して『官僚』主導の政府(政治)批判を擁護するとは手前味噌にも程がある。
今度の宮内庁長官(官僚)の政府批判の『政治発言』は、自分たち『官僚』が『政治』の風下におかれ様としている『動き』に対する明確な意思表示で、官僚主導だった自民党時代でも本来許されるものではない。
日本国は『官僚』が指導するのか。?それとも『政治』(政府)が主導権を握って動かすのか。?

宮内庁長官発言(政府の裏話の暴露)で、折角の今上天皇の日中友好に果たした努力も、天皇御自身の権威や面子も丸つぶれ。
我が国独自の珍現象なのか?、天皇に遠いものほど敬意を持っており逆に天皇の近い物ほど反対になるらしい。
一番不敬なのが今度の宮内庁長官自身だとの認識が当人に無い。
30日ルールなどと天皇をモノ扱い、本当にお体が心配なら1ヶ月先の話ではなく朝起きたときの体調こそが一番大事なので『1日ルール』に変更するべきであろう。
それにしても天皇制を擁護するふりをして、天皇制に仇名す輩が多すぎる。
皇室典範を今のまま放置すれば20年後には皇位継承者は間違いなく1人になり、日本の天皇制は自動的に滅んでいく。

ところが此処にきて産経や新潮、文春などが内閣総辞職だの中国共産党に天皇を売っただの一時は大騒ぎしていたのに、突然トーンダウン。
原因は、前原国交相が天皇陛下特例会見は、実は元首相(中曽根康弘)のごり押しで自民党も要請していたとか記者会見で暴露したからか。?
前原発言の真偽ですが前の永田メールの実績がある。
あのメール自体はニセもの(賄賂の銀行振込みはない。大昔から裏金は現金取引と相場が決まっている)だったがメールに書かれている内容自体は本物ですよ。
ですから今回も中身は本物だと思っていますが、何しろ前回は大チョんボをした実績のある前原さんですからね。

※コメント、TBは省略  

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