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【2009年12月26日、東京発】日本では、予算の無駄削減のための事業仕分けなど経て、政権交代後初めての予算案が発表された。財政再建を言い続けている財務省、主要マスコミ各社にとっては、税収よりも国債発行額が多く、信じられない思いだろう。「財政再建 険しい道筋」(朝日新聞)などの見出しが並ぶ。
日本では、国家財政について繰り返し興味深い例え話が登場する。一般の家計に例えた話だ。家計が赤字になったら、支出を切り詰めるのが当たり前でしょう、という話になる。テレビや新聞に繰り返し登場していたから、日本国民は本当にそう思っているのだろう。ネタ元は旧大蔵省(中央省庁再編に伴い2001年度から財務省)の時代に遡ることができ、広報用にこんなのが作られている。
「国の家計簿の現状は?」
http://www.mof.go.jp/zaisei/con_02.html
国家財政と一般の家計を比較するのもどうかと思うが、ここでは、この比較が適切と仮定して、この家計の世帯主を「赤字日本」と名付けることにしよう。この赤字日本氏は実に面白い行動をしている。赤字日本氏の家計簿には、「外貨準備等の状況」という科目がある。ある程度の科目明細が発表されるようになった平成12年5月発表分から今年11月まで、このうちの「外貨」の中で最大項目の「証券」を追ってみよう(カッコ内は1ドル100円として計算)
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外貨準備−外貨−(a)証券
2002年(平成12年)5月 : 324,109百万ドル(32兆4109億円)
2009年(平成21年)12月: 962,886百万ドル(96兆2886億円)
ソース: 財務省 − 外 貨 準 備 等 の 状 況(平成21年11月末現在)
http://www.mof.go.jp/1c006.htm
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何とこの赤字日本氏は、赤字だ、赤字だとマスコミなどを通じて大騒ぎしながら、この約7年の間に
--- 63兆8777億円 ---
もの証券を海外から購入していたのだ。
一般家庭なら、家計が赤字になれば、預金を取り崩すとか、証券を持っていれば、それを現金化することになるだろう。ところが、この赤字日本氏は、その逆に、海外から毎年年換算で1兆円近くもの証券を購入しているのである。Wikiによれば、「外貨準備は国民経済の貯金などとも呼ばれる。」そうである。証券類を売って現金化するどころか、毎年毎年、証券を買い増して、当座の赤字を増やしている赤字日本氏は実に不思議な世帯である。しかも、この世帯の不思議さがマスコミで指摘されることはないのも実に不思議である。【ウッソー通信】
お笑い9兆円の税収減見通し
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/2009/12/23/4773136