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(回答先: やがて実現する悲劇、原発を襲う巨大地震とその結果、牛の奇形にみる日本の将来 投稿者 taked4700 日時 2009 年 12 月 23 日 21:13:31)
上の記事の03. 2009年12月24日 14:10:25のコメントにある地震誘発は高温岩体発電と言う地熱発電の亜種とも言うべき技術に関るもの。そのことは、コメントのリンク先にある次の英文
Markus Haering's company had been working with the authorities in Basel to try to convert the heat in deep-seated rocks into electricity.
に「地下深くにある岩の熱を電気に変換する」と言う言葉でも明らかです。
高温岩体発電とは、http://wwwsoc.nii.ac.jp/grsj/jgea/index1_6.htmlより引用すると
●高温岩体発電(こうおんがんたいはつでん)power generation utilizing hot dry rock
いわゆる地熱発電の期待できる地域は、地下が高温で、かつ自然の水系が形成されていることが必要である。水系は存在しないが、高温の岩体がある場合、その岩体を破砕し人工注水によって蒸気または熱水を取り出して発電に利用するシステムを高温岩体発電という。この場合、送られた水が他へ逸散しないよう周囲には不透水層が形成されていることが重要な立地条件となる。まだ研究段階であるが、米国ニューメキシコ州ロスアラモスのフェントンヒルにおいては、深度3,000m、温度200℃の花こう岩について注水循環による熱交換実験が行われている。
さらに大規模な人工熱水系造成の計画がある。
ということで、通常の地熱発電とは異なるのです。地震誘発は、地下の岩盤を砕くと言う作業があるためであり、そのため、地表近くに震源がある直下型地震を誘発することがあると言うことです。直下型であるため、地震規模が小さくても建物被害が大きくなる傾向があるのです。
よって、たとえば阪神大震災とか関東大震災を引き起こしたような地震が高温岩体発電によって誘発されることはありません。そのことは、上に引用した英文記事の末尾にも書かれていました。
なお、日本には普通の地熱発電が可能な地域が多くあり、高温岩体発電に踏み切る必要性はあまりないと思います。