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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-154716-storytopic-53.html
「普天間」めぐり思惑 投票まで1カ月 名護市長選
2009年12月24日
(右から)島袋吉和氏、稲嶺進氏
【名護】名護市長選挙は24日、1月24日の投開票まで1カ月となった。
現職の島袋吉和氏(63)と前市教育長の稲嶺進氏(64)の一騎打ちとなる公算が大きい。米軍普天間飛行場の移設問題で鳩山政権が先送りの方針を決める中、両者ともに政府の決定に不満を示すが、その事情は異なる。
年内に明確な政府方針が示されれば、島袋氏は国防は地元が選択せず、国に従い基地以外を争点にする意向だった。一方で、稲嶺氏は政府の決定を機に、普天間移設問題を争点に位置付けたい考えだった。
島袋氏は11月に「代替案が政府から提示されれば歓迎する」と政府に早期結論を求め、政府決定に従うことで基地問題の終結を図る考えだった。結論の先送りは「国の専権事項としての防衛を地方自治体の選挙に任せることは間違っている」と批判、「過去3度の選挙で民意は出た」と争点化を避ける。支援団体幹部は「もともと基地問題とは距離を取っていた」と政府決定に左右されない考えだ。
稲嶺氏は「国が国防の選択を自治体に押し付けるのは問題だ」と先送りを残念がる。だが「13年前の市民投票と今回の市長選を、同じ“基地いらない”という結果にするためにも決定をチャンスとしてとらえている」と歓迎する。支援団体幹部は「政府が何らかの結果を出していれば、基地に対する市民の興味も高まったのだが」と政府の結論先送りで選挙への関心の低下を懸念する。
両者の動きも活発になってきた。
島袋氏は2回にわたり大規模集会を開催。市内各公民館で懇談会を開き、支持拡大を訴える。与党会派など市議12人が支持。政党への推薦願は出さず、市民党的立場を目指す。組織的な運動の中で、下支えの建設業界が不景気の影響で万全の態勢が取れるかが課題。
稲嶺氏は100回を超すミニ懇談会や女性集会も開催。21日からは街頭での訴えとともに政策の浸透を図る。民主、社民、社大、国民新、そうぞう、共産の各党が推薦。14人の市議が支持する。革新に加え、一部保守も加わる大所帯で、一体感を築けるかが課題だ。