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鳩山政権の対米外交を占う二つの出来事【日本の国内世論を誤誘導したとすれば、それこそ直ちに更迭ものである】
http://www.asyura2.com/10/senkyo76/msg/633.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 12 月 23 日 21:01:48: twUjz/PjYItws
 

コメント:藤崎米大使の行動を読む―元大使天木直人さんであればこその分析。「天木直人のブログ」からの転載。

http://www.amakiblog.com/archives/2009/12/23/#001567

2009年12月23日
鳩山政権の対米外交を占う二つの出来事

 鳩山政権の対米外交が試されている。

 いうまでもなく、 一つは藤崎駐米大使がクリントン国務長官に呼びつけられて注文をつけられた事、もう一つは核密約を示す文書が佐藤栄作元首相の家で見つかった事だ。

 いずれも、その背景を読み解くに値する重要な動きである。

 これらについて、正しい解釈と今後の見所のポイントを書いてみる。誰も書けない、
書こうとしない真実を衝く。

 まず藤崎・クリントン会談についてである。

 なぜこの様な話がメディアの知るところとなったかがポイントである。

 通例は大使が呼び出されたなどということはメディアの知るところではない。

 メディアがそれを見つけたらスクープとして流す。

 しかし今回は一斉に報道した。誰かがメディアに流したのだ。

 このような事実がメディアに流される事は鳩山外交にプラスにはならない。そんなことは馬鹿でもわかる。

 それでは藤崎大使や外務官僚が鳩山政権に反旗を翻したのだろうか。

 米国の手先になって動いたのだろうか。

 米国の脅しを誇張し、鳩山政権や国民に圧力を加えるため動いたのか。

 それをメディアと結託して行ったのか。自民党に鳩山政権攻撃の材料を
与えるために。

 そう思わせるフシがないではない。

 たとえば、岡田外相や鳩山首相(平野官房長)が東京で発表する
前に藤崎大使が現地で発表していることだ。

 しかも藤崎大使みずから、クリントン国務長官に呼び出されるのは異例なことだ、と話している。こういう発想をするのは外務省しかない。

 もっとも、これは語るに落ちる言葉である。

 日本の大使が任国の外務大臣に呼ばれる事が異例だと認めるのは、いかに日本が任国に軽視されているか認める事である。いかに自分が任国政府に食い込んでいないか、恥をさらすようなものである。

 まさか、はじめてクリントン国務長官とサシで話ができた事がうれしくて、メディアに宣伝したかったのではないかと勘ぐったりしたくなる。

 それにしても、権力に臆病な藤崎大使や外務官僚が、鳩山民主党政権に打撃を与えるような事を独断でするだろうか。元同僚である私には、とてもそうは思えない。

 この藤崎大使の言動に対し、岡田外相も鳩山首相も特段に怒っている風ではない。織り込み済みのような反応である。

 もし藤崎大使が自分たちに知らせずにこのような発表を現地でしたのなら、私が外相や首相であれば即座に更迭である。

 その一方で、もし鳩山政権がこの藤崎大使の言動を事前に報告を受けていて、それで問題意識もなくメディアに流すことを命じていたり、許していたりしていたとすれば、鳩山首相、岡田外相の政治的センスのなさは絶望的だ。

 外務官僚の言いなりになっているという情けない状態だということだ。

  そう思っていたら、テレビで仰天のニュースが飛び込んできた。

 米国政府の報道官が、クリントン国務長官が呼びつけたのではない、日本の大使が説明に立ち寄ったのだ、とわざわざ説明している。

 誤解されてはたまらない、といわんばかりだ。

 一体どうなっているのか。もし藤崎大使が嘘を言って日本の国内世論を誤誘導したとすれば、それこそ直ちに更迭ものである。

 もう一つの核密約文書が佐藤栄作元首相の家にあったという事実も大きな出来事だ。
  
 なぜこの時期に、佐藤栄作元首相の次男である佐藤信二氏(77)が、核密約文書が自宅にあった事を明らかにしたのか。

 その背景を詮索するのも面白いが、それはここでの私の目的ではない。

 国民が目を光らせて成り行きを監視しなければならないのは、この動かしがたい密約の存在を前にして、鳩山政権がどう対応するかだ。

 それは取りもなおさず鳩山政権の対米外交の胆力を占う試金石となる。

 結論から言えば、鳩山政権は腰砕けになるだろう。

 彼らには日米同盟の将来に対する確固とした考えはなさそうだ。

 米国を不快にさせてまでも正しい日米関係を構築しようという意思も
能力も覚悟もない、というのが私の見立てだ。

 その事は、12月23日の新聞報道を見れば明らかだ。

 一つは12月23日の読売新聞の記事である。鳩山首相は22日の夜、首相官邸で次のように記者団に語ったという。

「岡田外相のもとに有識者委員会をつくって議論している。今回の話も当然そこで議論して、結論をいただくことにしたい」

 これほど重要な問題を、有識者委員会に丸投げする態度には驚くばかりであるが、より深刻なのは有識者会議の顔ぶれだ。

 座長の北岡伸一東大教授をはじめ坂元一哉阪大教授など、自民党政権下で重用されてきた御用学者、対米従属学者が、政権交代後も鉄面皮のごとく使われている。

他にもあまた有為な学者、有識者がいるはずなのに、旧政権に忠誠を尽くしたような者ばかりを新政権下の有識者会議に委ねるところが、岡田・鳩山政権の限界である。

 そして12月23日の産経新聞を読んで驚いた。

 自らの外交ブレーンとメディアで書きたてられている寺島実郎日本総合研究所長が反米過ぎると米国に敬遠されたからといって、鳩山首相は今度は知米派の岡本行雄氏へ乗り換えを模索しているというのだ(12月23日産経)

 私は理解不能である。

 

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コメント
 
01. 2009年12月23日 21:55:57
新聞報道を見ればあきらかだって天木さん、アンタマジですか?
金とってブログを読ませてる人が言う台詞じゃないですよ。
新聞報道はこう書いているが私の見立てはこうである。最後は特命全権大使まで
仰せつかった外交の酸いも甘いも嗅ぎ分けた私の意見はこうだ、とか言うのがアンタの役目だろうが。
なんですか?このテイタラクは。シッカリせえよ天木!

02. 2009年12月23日 22:04:08
この事件に限らず鳩山政権が外務省以外にチャンネルを準備していないのなら、とてもじゃないがまともな外交にはならないと思う。 海外でのビジネス経験から見ても、外務省の情報収集能力が頼りになるものとは思えない。 大河ドラマになった「坂の上の雲」でも、日露戦争に備えて金子特使をアメリカに派遣した話が出てきたと思う。 小沢氏ならジェイ・ロックフェラーとの親交があったはずで、その線でアメリカの民主党との連携は出来ているものと思っていたが、違ったかな。 イギリスのMI6とまで行かなくとも、情報収集と要人との接触が可能な人材を急いで見つけてもらいたい。 少なくともアメリカ・中国・ロシアの三国とは、早急に組織を造るべきだろう。 そのためなら官房機密費などじゃんじゃん使って構わないと思う。 もうやっているよと言うのならいいけれど。 N.T 

03. 2009年12月23日 23:49:32
理解不能とは、理解したくない、ということではないか。

ここまで来れば、小沢ー鳩山路線が大連立に向かっていることくらいは犬でもわかる。


04. 2009年12月24日 00:04:39
まあ藤崎問題はミスリードの気配ありありでそうなると天木さんの見識も疑われようというものではあるね。

05. 2009年12月24日 00:09:29
どうしてこうもメディアは平気で嘘を垂れ流すのだろうか、
そして平気でうその訂正をしようとしない。
民主党は、これが事実なら大いに怒っても良さそうだが
それもあまりしない。国民は歯痒いね。

06. 2009年12月24日 11:08:40
天木さんの読みが違うね、きっと。

藤崎大使は別に嘘は言っていない。そしてアメリカも強面で「呼び出した」つもりは、ない。ただ、コミュニケーションの齟齬をきたさないよう、新政権の意思を確認したかったのだ。連絡をとりあって会った、ということだ。

なぜ、改めて確認しなければならないかというと、それは鳩山内閣の言っていることと、いわゆる知日派といわれる旧政権の高官の話とが、だいぶ違うからだろう。
グリーンやアーミテー痔は日本の防衛官僚と癒着している。彼らは自民党の政権復帰をはかるため、側面援助しているのだ。と同時に、現在のオバマ政権に「鳩山や小沢は中国に近すぎる。笑止なことに、本気で米日対等を考えているようだ」
 そう力説しているのだろう。
「普天間の決着は最終的にはどうでもいい。とにかく、ここは日本の防衛官僚・制服組の利益をはかり、自民党の復帰が早まるように動いたほうが、アメリカの国益にかなう」
 アーテー痔は、そんなことを言っているのだろう。クリントン長官にしても、日米の軍産癒着を知るにつれ、決着の仕方に苦慮し始めた可能性がある。


07. 2009年12月24日 12:08:59
日本の迷走はオバマ政権にとって由々しきことじゃないのかな。
だったら旧政権の知日派の意見なんて判断を誤らせるだけだと思う。
日本に新しい政権が出来たことは海外、米国の主要メディアでも期待されていることは明らかで自民長期政権で当然とされてきたものも見直されることになるだろうくらいの認識や覚悟をオバマ政権、クリントン国務長官も持っていないわけない。
逆に彼らにとって以外というか、異様に映るのは日本のマスコミの報道姿勢ではないのか。
自分たちが意図していないことをさもそうしたかのように確認もとらず書きトバシてしまう日本の新聞テレビ報道の不思議という。

08. dank28 2009年12月24日 20:10:47: 9brDxSJjBKxck
江戸末期、米、英、仏、ソ各列強の開国要求にわが国の国論は二分。喧々囂々の様は、まさに、この投稿蘭のようだ。
わたしが誠に残念に思うのは、あの「明治維新」なるものの真実を語る人たちがほとんどいないということだ。
我々は、はたして教科書通りの歴史を信じて良いのだろうか?
坂本龍馬の死の真相、孝明天皇の死の真相、明治天皇即位の真相、西郷隆盛による西南戦争の真相等々、今一度、見直してみるべきではないだろうか。
戦前には、厳しい思想統制下の中で、我が身を投げ出して国難を訴えた憂国の人たちがいたという。今年、わが国の、数少ない憂国の人たちが、突然ばたばたと亡くなってしまったのは本当に悔しい限りである。

09. 2009年12月26日 21:25:51
藤崎大使の行動・言動が、日本政権に対して懐疑的であること、メディアの
報道がまた信用できないなかで、よく意見を言えるな天木さん。
最後の産経新聞の引用は、この投稿の価値を無にしたね。

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