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奴隷根性に身も心もどっぷりと浸かったマスコミの攻撃にもかかわらず、鳩山政権の支持率は50%前後を維持している。
自分たちで常軌を逸した"口撃"をしておきながら、「指導力に疑問符」などと書く神経は、私のような常人には理解しがたい。
マスメディアも、深夜のドキュメントなどを見ると結構骨のある番組もあるのに、メインのところは完全にオカシクなってしまっているのは、社内でも相当きびしい締め付けがあるのだろう。
それはともかく、これだけヤラレて、なお50%を超える結果も出ている。
しかも、鳩山攻撃に余念のないマスコミ各社からの質問に対して、私は支持します と応えるのは日本人のメンタリティーでは少々ストレスがあるはず。
にもかかわらず、この数字でとどまっているのは、現政権になんとかがんばってほしいという思いの表れだろう。
しかし、民主党をはじめ、現政権に対して言いたいこともある。
なによりも、もっと情報発信をしなくてはいけない。
マスコミがぜんぜん当てにならない、というか、当面は敵にしかならないということは、散々身をもって思い知ってきたことなのだから、別の方法で、あるいはマスコミも報道せざるを得ないような方法で、もっともっと情報発信しなくちゃいけない。
私のようなマニアというか、じーっと観察している人間には、鳩山首相に指導力がないとは見えない。
が、マスコミの流す情報を、さらっと聞いているぶんには、閣内や各党からあれこれ言われて、決断できない優柔不断な男に見えてしまうこともたしかだ。
これを覆すには、鳩山氏から、あるいは各党からばんばん情報発信をするべきだ。
その点では、亀井静香氏のやり方は、一定効果をあげている。
沖縄にカジノを作れと言うのは、まったく賛成できない、というか暴論だけれども、基本的には亀井静香氏は中小企業の立場に身を置いて、モノを考え、発言しているようだ。
だから、私の回りでも彼に対する評価は真っ二つに割れている。
上昇志向の経営者や、それなりの会社の管理職にあるひとは、ぼろくそに言う。
逆に、私のような明日の見えない自営業者やなどには、モラトリアムなどの発想はとてもありがたい。
亀井氏のように、国論を二分しながら主張を発信していくことが、鳩山政権自体に求められている。
ただし、彼のように結論をドカンとぶつけるのではなく、今何が問題なのか、それをどう克服しようとしているのか、いわゆる「水面下」で努力していることを、基本ラインだけでも国民にぶっちゃけて理解を求め、一緒に進んでいくという姿勢を貫くべきだ。
鳩山政権は、民意によって誕生した政権だ。他の何者でもない。
クーデターや、陰謀によって生まれたのではない。
もちろん、鳩山家の莫大な財産や、彼個人の能力で成し遂げたものでもない。
その主人たる国民に、情報を公開し、一緒に考え一緒に進むということが、唯一の道であるのは明らか。
「自分(だけ)が国民のためにがんばっているんだ」という考えを持ってはいけない。
問題を抱え込まず、独断せず、情報をドンドン公開し、共有し、世論を喚起することだ。
イタリアのベルルスコーニのように、放送局の3/4を所有しているというのは異常だが、政府からの公報の時間枠というのはあってもいい。
だましはイカンが、公然と政府からの公報ですよ、とうたって広報するには何の問題もなかろう。
ちゃんと予算をつけて、時間枠を買い取って、国民に訴える時間を確保するべきだ。
それと、ブログやミニコミなどを通じた、オルタナティブな情報発信を本気で考えてほしい。
内閣や民主党のメルマガを見ても、国民に訴える熱は今ひとつ感じられない。
それでも、この程度でも国民の2割や3割に届けば、少しはちがう。
鳩山内閣メールマガジン
民主党メールマガジン
これらの内容も文章も、もっともっと改善が必要だ。
通り一遍のことではなく、マスコミ報道と闘うんだという意識と、国民に情報を共有してもらうんだという目的を、はっきりと持ってもらいたい。
それと、文章は優秀なライターを雇うべきだ。
素人にも読みやすく、面白い文章というのは、その道のプロに任せた方が良い。
そういう人材を公募しても良い。
イラストレーターも入れて、せめてマガジン9条くらいのクオリティーに仕上げなくては。
それを、多くのブログや、QRコードなどもフル活用して国民に発信していけば、マスコミと政府からの発信のどちらが正しいんだろう、と考えることができる。
現状のマスコミ情報垂れ流し状態では、あまりに一方的で考え始めるところにすら届かない。
駅やお店などの人の集まるところに、政府公報ポスターを出し、QRコードからメルマガや意見箱に直結。面白い意見を出してくれた人は、どんどん国会や審議会に交通費と日当支給でご招待し、発言してもらう。
そういう場面を、またまた発信していく。
もちろん、有名人も適宜登場してもらったらいい。
が、あまり有名人に頼ると、雲の上感覚がかえって強くなるので、あくまでも国民との一体感、熱の伝わる情報の交流を作り、演出し、発信していくべきだ。
現政権にかかわる皆さんには、今回の支持率下落にがっかりしたり安心したりしているよりも、そんなことを是非とも真剣に考えてもらいたい。