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阿久根ブログ市長の「革命」と橋下大阪府知事の「革命」の危険な類似性/CML から
http://www.asyura2.com/10/senkyo76/msg/504.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2009 年 12 月 21 日 01:09:34: 0iYhrg5rK5QpI
 

(回答先: 阿久根市長、差別発言の謝罪拒否 「これは戦いだ」(朝日新聞) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2009 年 12 月 21 日 00:40:57)

以下のブログ(12月4日)に、竹原市長の発言の修正前の原文が掲載されている。

****************************************
ブログ名「薔薇、または陽だまりの猫」12月4日掲載分
http://210.165.9.64/harumi-s_2005/e/4c23eb73618413d6d1ac8db1ef71230f

阿久根市長竹原信一のブログ発言、ハンセン病回復者ら怒り/讀賣新聞 ほか
2009-12-04 12:20:57 | 社会
阿久根市の竹原信一市長(50)が自身のブログ(日記形式のホームページ)に「高度医療が障害者を生き残らせている」「死は忌むべき事というのは間違い」などと書き込んだことに対し、県内のハンセン病関係者からも怒りと当惑の声が上がっている。

 ハンセン病回復者らはかつての優生思想により強制的な堕胎を強いられ、その子どもたちは生まれることさえ許されなかった。関係者は「障害者もハンセン病回復者も同じ優生思想の被害者であり、見過ごせない」と語った。

 1948年(昭和23年)、国は「不良な子孫の出生を防止する」として優生保護法を施行した。これらに基づき、国立ハンセン病療養所星塚敬愛園(鹿屋市)など全国の療養所で、入所者に対し、強制的な中絶や人工早産が行われた。同園では堕胎による胎児の遺体21体が「標本」として保存されていたことが判明している。同法は「障害者らの尊厳を踏みにじる」として96年に差別規定が削除され、母体保護法に改定された。

 同園の元入所者で現在、人権や命に関する講演活動などを続けているハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会事務局長の竪山勲さん(61)(鹿屋市)は、「療養所では優生保護法により、多くの尊い命が強制的に奪われた歴史があり、今も多くの回復者たちは心と体に深い傷を負ったまま過ごしている」と話す。

 竪山さんは「痛みを受けた回復者たちや、障害に立ち向かい懸命に生きている人たちの思いを考えると『生き残らせている』という言葉は出てこないはず。あまりにも無神経。人権や生命に対しもっと真剣に向き合ってほしい」と表情をこわばらせた。

 同療養所奄美和光園(奄美市)の酒本喜與志園長もブログ内容を残念がった。「ひどい発想で驚いた。随分乱暴な論理。療養所の入所者は、医療が未発達だった時に病気にかかり、誤った政策で隔離された。回復者たちはこの発言で非常に傷付くだろう」と語った。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/20091204-OYS1T00320.htm

-----------------(中略)----------------

阿久根市長竹原信一のブログ
2009/11/08 (日) 医師不足の原因は医師会/住民至上主義


 医師不足が全国的な問題になっている。特に勤務医の不足は深刻だ。
医師が金儲けに走っている為だが、この体質を後押ししてきたのが医師会だった。

以下 池田信夫blogから引用
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f65bacae249f66488dc8bfc3e9fbe384
----------------------
かつて「医師過剰」の是正を繰り返し求めたのは日本医師会出身の議員だった。たとえば1993年に参議院文教委員会で、宮崎秀樹議員(当時)は
次は、大学の医学部、医科大学の学生定員の問題でございます。これに関しましてはいろいろ定員削減という方向で文部省と厚生省との話し合いができておりま して、一〇%削減、こういう目標を立ててやっているのですが、実際にはそこまでいっていない。[・・・]例えば昭和六十三年には十万対百六十四人だった。 これが平成三十七年には三百人になるんです。三百人というのはいかにも医師の数が多過ぎる。
と医学部の定員削減を求めている。宮崎氏は日本医師会の副会長を歴任した。
−−−−−−−−−−引用おわり
 勤務医師不足を解消する為に勤務医の給料を現在の1500万円程度から開業医(2500万円程度)に近づけるべきなどとの議論が出てきている。
しかしこんな事では問題は解決しない。医者業界の金持ちが増えるだけのこと。

医者を大量生産してしまえば問題は解決する。全ての医者に最高度の技術を求める必要はない。できてもいない。例えば昔、出産は産婆の仕事。高度医療のおかげで以前は自然に淘汰された機能障害を持ったのを生き残らせている。結果 擁護施設に行く子供が増えてしまった。「生まれる事は喜びで、死は忌むべき事」というのは間違いだ。個人的な欲でデタラメをするのはもっての外だが、センチメンタリズムで社会を作る責任を果たすことはできない。
社会は志を掲げ、意志を持って悲しみを引き受けなければならない。未来を作るために。
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=521727&log=20091108

(以下略)

**********************************************

少しさかのぼりますが、阿久根市長選へのコメントがあります。

「薔薇、または陽だまりの猫」6月1日掲載分
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/44fbf8217c5fdf4e364c7470120d784c
阿久根ブログ市長の「革命」と橋下大阪府知事の「革命」の危険な類似性/CML から
2009-06-01 20:36:03 | 社会


「低気温のエクスタシーbyはなゆー」の主宰者のはなゆーさんが、ブログ市長として有名になった阿久根市長の再選を「小泉流『ワンフレーズ・ポリティクス』」の勝利と位置づけています。「訴えを市役所人件費の是正一点に絞ってつかんだ勝利」というわけです。
http://alcyone.seesaa.net/article/120600102.html

そうしてはなゆーさんは次のような西日本新聞の記事を紹介しています。

■阿久根市長再選 波乱覚悟 改革望む 民意、市議選から一転 (西日本新聞 2009年6月1日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090601-00000009-nnp-l46

「タクシー運転手男性(60)は「ボーナスのない企業もあり、民間の生活はギリギリなのに、市職員の半数は年収が700万円以上もある。票は市職員への怒りの表れ。人件費改革に手を付けてほしい」と竹原氏の当選を評価」

さて、以下が、そのはなゆーさんの記事を読んだ私の感想です。

はなゆーさんが紹介される西日本新聞の記事中に「竹原氏は『これから革命を起こす』と宣言。支持者からは『(改革派の)大阪や宮崎の知事のようになって』とエールが飛んだ」という一文がありますが、記者の意図とは関係なく、同一文は、阿久根市長が行おうとしているポピュリズム政治の危険性を端的に示しているように思います。

以下、上記に関連する地元紙の南日本新聞と朝日新聞の記事です。

■阿久根出直し市長選 竹原流「改革」に軍配(南日本新聞 2009年6月1日)
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=17230
■「職員厚遇」不満が追い風 阿久根市長選で竹原氏再選(朝日新聞 2009年6月1日)
http://www.asahi.com/politics/update/0601/SEB200906010002.html

再選された阿久根市長と大阪府の橋下知事との類似性について、朝日新聞と南日本新聞は、上記の記事でそれぞれ次のように記しています。

朝日新聞:
「職員の待遇や税金のあり方に疑問を投げかける首長が全国で相次いで生まれている。/08年1月の大阪府知事選で、人件費カットを含む財政健全化を訴えた橋下徹氏が当選。今年4月の名古屋市長選でも、『市民税10%減税』『職員人件費10%削減』などを掲げた河村たかし氏が圧勝した。橋下氏は職員の基本給カットを実施。竹原氏の職員年収公開を評価し、府幹部職員のモデル年収を府のHPに掲載した」

南日本新聞:
「『革命』と表現する市職員給与の削減については『住民の主権が自治労に取り上げられてきた。
(住民の立場が公務員より下にある)下克上の状態を元に戻すこと』と説明。『自治労は阿久根から出て行ってもらう』とこれまで同様、対決の姿勢を鮮明にした。/竹原さんは昨年8月の市長初当選以来、議員定数の削減や民間からの市幹部登用をめぐり議会と対立。ほかにも自身のブログ(インターネットの日記風サイト)で「辞めさせたい議員アンケート」を実施、市のホームページで市職員給与を1円単位で公開したり、市役所各課に人件費総額を掲示するなど、物議を醸してきた」

さて、下記の辛淑玉さんの小論攷は、上記の阿久根市長と橋下知事らとの同質性、また、同市長が進めようとしている「革命」なるものの危険性を考えるについて、とても参考になる記事だと思います。

週刊金曜日748号(4月24日)の特集は「どこへいくニッポンの民度 タレント知事がやってきた」というものでしたが、その特集の囲み記事(「ウケ狙いの政治の果て」)で、辛淑玉さんは「大衆の中にある差別感情を扇動する」ということについて次のように書いています。

「芸能番組で生きてきた彼ら(東本注:タレント政治家)は、同じテレビで活躍していてもジャーナリスト出身の政治家とは異なり、絶えず視聴率を意識し、スポンサーや興行主にへつらい、また師匠=君主、弟子=奴隷という封建的人間関係が体にしみついている。ビートたけしの前の東国原知事を見るまでもなく、配下の者には絶対者として君臨するという家父長主義的な芸能界の掟が、タレント知事の誕生でそのまま政治に持ち込まれているのだ」

「たとえば、彼らの常套手段は『公務員攻撃』だ。カメラの前ではこれがウケる。公務員はその仕事の割に高給を取っているというのがその理由だが、バブルの頃は優秀なやつは公務員になどならなかった。今は、民間の給与水準が低下したために、相対的に地方公務員が給与が高くなっているだけだ。/労働者の組織率が低く、組合運動が弱い地方の民間企業の労働者が資本の攻撃に負けた結果として賃金の崩壊が進んだにもかかわらず、その大衆のうっぷんを地方公務員に対する怨嗟と八つ当たり攻撃にすり替えた。まさにウケ狙いの政治だ」

「さらに、社会の変化についていけず、被害者感情を募らせている一般大衆の持つねたみやそねみを、八十年代以降のリベラルな社会運動がもたらした制度改革によって社会上昇を果たしたマイノリティに対する攻撃に誘導しようとしている/大衆の中にある差別感情を扇動することによって当選を果たしたタレント知事が言う『地方から日本を変える』とは、資本の手先となって『大衆の敵』を作り出し、本当の敵から目をそらさせ、日本を政治のガラパゴス化させることなのだ」

はなゆーさんが紹介される西日本新聞の記事。「ボーナスのない企業もあり、民間の生活はギリギリなのに、市職員の半数は年収が700万円以上もある」という公務員の賃金についてのタクシー運転手男性(60)の嘆きは真っ当な嘆きであり、悲鳴です。しかし、誰が、そして、どのような経済構造のもとにそのような事態が現出しているのか? そのことの考察を抜きにして、安易にそのタクシー運転手の悲嘆に共感するだけでは、辛淑玉さんが指摘する罠に陥る可能性があります。

再選された阿久根市長が行おうとしている「革命」と橋下「革命」との類似性は報道等で指摘されているとおりです。そのことがすでに示唆的ですが、彼らの「革命」宣言は、「被害者感情を募らせている一般大衆の持つねたみやそねみ」「大衆の中にある差別感情」をさらに助長、扇動し、結果として「資本の手先となって『大衆の敵』を作り出し、本当の敵から目をそらさせ、日本を政治のガラパゴス化させること」につながるドン・キホーテ的なポピュリズム宣言というべきだろう、と私は思います。

私たちはそのことに自覚的でありたい、と思います。


東本高志@大分
taka.h77@basil.ocn.ne.jp

-------------------------------

竹原・阿久根市政 再スタート 「職員労組事務所を追放」/西日本新聞

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6 コメント

Unknown (n)
2009-06-02 09:43:43
>資本の手先となって『大衆の
敵』を作り出し、本当の敵から目をそらさせ・・・

橋下や特に阿久根市長が資本の手先とは全くの見当違いですね。
本当の敵って資本家や権力のことを言っているんでしょうけど、有権者が怒っているのは、その体制に乗りかかっている地方公務員に対してであり、敵は一つじゃないことくらい心得ています。

地方公務員、特に基礎自治体職員の程度の低さに目を瞑った意見に呆れるばかりです。

判り易いCIA下請け工作員の典型例をご苦労。 (産経は『非難の「的」分散=弱体化』誘導装置。)
2009-06-02 15:13:01
自治労を潰す事が自民党とCIAの狙いなんだよ。
理由は、自民党には『潜在的に自民一党独裁を引っ繰り返し得るから』と言って有るけど、平時の友好国にも謀略を仕掛けるCIAの狙いは、本当は「日本の不安定化」。
何処の国でも不安定にするのが好きなんだよ。
パキスタンなんか凄いよ。
でも皮肉なのはさ、度重なる労組潰しで労働者の権利は弱体化(一方で消費者の権利はキャッシュ・カードの借金漬けで『守る』)を謀り、製造業を弱体化させた先行例が米国本国なんだよな…。
よく調べれば、行政機関も随分と民営化されている筈さ。
で!GMは国有化。
でもね、アレは絶対に復活は出来ないよ。
断言して、良心もプライドも全然痛まないから。
今に、竹中・小泉が郵政民営化で貰った米国債も、単なる紙切れになるからね…。
必ずソウいうオチが着く!橋下にも阿久根にも。

貴方達こそガラパゴス化してるわよ (マダムCHUU)
2009-06-03 01:21:00

>参考:辛淑玉さんの論攷の全文は下記で見ること
>ができます。

ということなので、クリックしたけど、だめじゃない。見れないわよ。

Unknown (n) さんの仰る通りよ。


で、私もコメントさせていただくわ。

シン・スゴと読むんだっけだっけ?この朝鮮女(決して差別語じゃありませんのよ)の言ってらっしゃるのは、結局、

「タレント知事は、・・・・・・資本の手先となって『大衆の敵』を作り出し、本当の敵から目をそらさせ、日本を政治のガラパゴス化させることなのだ」

と言うことよね。

何なのよこれ、社会主義者・共産主義者の相変わらずのアホ念仏じゃない。

これなら、有権者を馬鹿にしてるだけじゃない。

貴方達のその思考方法こそ、ガラパゴス化してるのよ。
おまけに、自治労って、日本という豊かな国の豊かな税金に食らい付いて、貪ってる醜いイグアナよ。

やれ平和運動だ、税金よこせ。やれ人権擁護運動だ、もっと補助金出せなんてことも言ってるわね。

日本右翼は終了しました。 (バブル期で時間凍結、リビング・デッド!)
2009-06-03 02:26:37
またまた現実乖離状態の証明として、んな頭が可哀想な極右コメント駄文どころか、総選挙直前の内閣改造が急浮上しており、しかもソノ民間人登用計画の顔触れが凄い(悪い)!
トヨタのGM心中戦犯とか、米国のマルチ商法直系とか、現実感の喪失が色濃く反映されて、日本右翼だけでなく、ああ自民党も終わったな!と強く実感させる。
何故、彼に脳死判定が出ないのか、不思議だ…

ごめ! (最後の行は「彼等」で複数形!)
2009-06-03 02:29:38
彼等が脳死に近いと思う、ガラパゴスはダーウィンと生き物達に悪い、とは思う。

辛淑玉さんの論攷の全文 (薔薇)
2009-06-03 07:48:59
残念なことに、消えていました。
ま、要旨はすべて書かれてるので
よろしく。
該当部分抹消しました。

 

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