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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu206.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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池田信夫はたぶん、天皇のことを「高給で雇われた公務員」と思っている
のだろう。だから「公務員としてきちんと振る舞え」と考えているわけだ。
2009年12月20日 日曜日
◆中国政府、かつての敵に贈る素敵な言葉を見つける 12月18日 フィナンシャル・タイムズ
http://news.goo.ne.jp/article/ft/world/ft-20091218-01.html
中国の習近平副主席は、2012年に胡錦濤国家主席の後継者になるだろうと広く目されている人物だ。その注目の人物がこのほど、日本の天皇をふらりと訪問した。天皇との会見は通常、何カ月も前から調整して予定を取り決めるものだが、今回の中国政府が連絡してきたのはほんの数日前。これは皇室のエチケットでいうと、午前3時にご近所のドアをどんどん叩いて「砂糖貸してください!」と頼むようなものだ。
これほどギリギリ直前の要請でも、副主席の天皇会見は認めた方がいい??。日本の新首相・鳩山由紀夫氏によるこの指示は、日本国内の一部から非難された。特に右派の反発は強く、中道左派の新政権が中国政府におもねっているようだと批判している。宮内庁というのは皇室のスケジュールを管理する、厳格で秘密主義的な組織で、その長官はふだんは慎重で控え目な発言をするのが常だが、この時ばかりは公然と抗議し、天皇を外交に利用するべきでないと訴えた。(後略)
◆天皇会見いったん見送り容認 「健康配慮なら」と中国側 12月18日 岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/newspack/cgi-bin/newspack_s.cgi?s_politics_l+CN2009121701000876_1
天皇陛下と習近平・中国国家副主席の特例会見をめぐり、会見が正式に設定される2日前の今月9日ごろ、中国高官が「陛下のご健康に配慮し会見を見送るなら、やむを得ない」と日本側に伝えていたことが17日、分かった。複数の中国関係者が明らかにした。
11月下旬から特例会見を求め続けてきた中国側が、交渉終盤で見送り容認姿勢を示していたことが判明したのは初めて。10日からの訪中を控えた小沢一郎民主党幹事長の意向を受け、首相官邸による政治判断で方針転換し、特例会見が実現した実態が裏付けられた。
中国筋によると、この中国政府高官は9日ごろ、日本側と中国国内で協議。日本側が「陛下はご高齢であり、健康状態を勘案してほしい」と説明したところ、高官は「そういう話なら会見見送りは理解できる。共産党指導部を説得できる」と受け入れた。
中国側は同時に、宮内庁の「1カ月ルール」を守らなかった事実を認める一方で「前向きな対応を求めたい」と主張。「1カ月ルール」を理由とした会見見送りには難色を示したという。
この中国高官は日本大使館勤務を重ねた日本通として知られる。
◆「池田信夫の傲慢さ」について。 12月20日 泉の波立ち
http://www005.upp.so-net.ne.jp/greentree/koizumi/main.htm
池田信夫がまた傲慢さをさらしている。天皇の公務の「1カ月」というルール(慣例)について、こう述べている。
1ヶ月ルールを「宮内庁が勝手に決めた」というのは言い過ぎだったけど、これは法律でも政令でも閣議決定でもない「慣例」で、内閣を拘束するものではない。天皇に関連するものは、ただの慣例でも憲法より重いという感覚が恐いといってるの。
この人にはやはり、「人間的な思いやり」というのが根本的に欠けているようだ。
「1カ月ルール」というのは、昔、細川政権(か羽田政権)のころに、鳩山が幹事長をしていて、そのころ、病気だった天皇の健康を守るために作ったルールだ。(今になって自分で作ったルールを破っている。自民党は守ってきたのに。……そう批判されている。)
池田信夫は「何でも自由がいい」と思っているようだが、とんでもない。天皇の年齢を知っているのか? 75歳である。とても公務などできない年齢であるはずだ。にもかかわらず、あえて公務をしていただいている。とすれば、その健康や都合を、最大点に尊重するのは、人間として当然の思いやりだ。
池田信夫はたぶん、天皇のことを「高給で雇われた公務員」と思っているのだろう。だから「公務員としてきちんと振る舞え」と考えているわけだ。しかし公務員の定年は 60歳だ。いや、実質、もっと前かな。
まったく、老人への思いやりとか優しさが、まったく欠落している。「天皇に関連するものは、ただの慣例でも憲法より重い」だって? 何言っているんだか。老人をどれほどこき使えば気が済むんだか。
自由と市場経済を信奉する信者というのは、これほどにも人間性が欠けているのだ。
(私のコメント)
天皇会見問題は12月12日から書き続けていますが、この問題は憲法にも法律にも書かれていない問題であり、一般的な常識で判断するしかない。この問題は中国がごり押しして来た事であり、フィナンシャルタイムズ紙が書いているように、『午前3時にご近所のドアをどんどん叩いて「砂糖貸してください!」と頼むようなものだ』というのが常識だろう。
しかし「世界常識が通用しない中国様」に対しての意見が分かれている。今日の日曜日の報道番組では素手の過去の問題となって触れている所はありませんが、鳩山首相が小沢幹事長や亀井大臣のような後押しが無いと何も決断出来ない問題が浮上している。天皇会見問題も『自分が決断したんじゃないよ』と言う表情がありありとしている。
岩手日報の記事にもあるように、二日前までは天皇の健康問題ということで会見は断念で決まっていたのに官邸からの強い働きかけで急遽実現がなされた。前原大臣などは「今回の面会は自民党の元総理大臣 から官邸に要請があったものだ」と言っているが、平野官房長官は鳩山総理からの指示と言っている。
鳩山総理にしても平野官房長官にしても自民党の元総理の指示を受け付けるものだろうか? 常識で考えれば訪中を控えた小沢幹事長の指示である事は12日の朝日新聞の記事でも明らかだ。しかし中国側にしてもゴリ押しをすれば日本国民の反発を招いて逆効果になることがわからなかったのだろうか? 中国は独裁国家だから民意という意識が無いのだ。だから反日デモでも失敗した。
中国のような独裁国家では新聞やテレビを統制すれば民意はどうにでもなると考えている。だから中国は日本の新聞やテレビなどに強力な工作を仕掛けてくるが、ネットで民意の情報が広まってしまうから統制が出来ない。「8月15日に靖国参拝しよう」と呼びかけがあれば20万人も参拝者が集まった。こうなる事は中国外交の明らかな失敗だ。
問題の根本は中国がこのような常識をわきまえないと言うことであり、天皇陛下が75歳の高齢であり前立腺ガンの手術をしたという健康状態がある。30日ルールは法律でもなんでもないが天皇が激務である事も確かな事だ。常識的に考えれば皇太子が代行しても出来る事もあると思うのですが、それが出来ない事情があるから問題なのだ。
天皇自身の意向は直接言う事は外交上まずいから羽毛田長官が記者会見して苦言を述べたものだろう。それくらい中国政府も小沢一郎自身も常識がなさ過ぎるのだ。病み上がりの75歳の高齢の天皇をゴリ押しをして会見させることは外交上マイナスだと分かっていれば習近平も天皇会見は次の機会にすればいいだけの話だ。だから小沢一郎が気を回しすぎてごり押しをして問題化してしまった。
外務省出身の佐藤優氏は羽毛田長官を批判しているが、法律でもなんでもないマナーを守らない風潮を批判したものであり、昨日も書いたように中国側は皇太子と習近平夫人との鑑賞会出席などの工作を仕掛けてきている事に対する批判だ。黙っていればそれを前例にして次々と要求を出してくるような国だ。
◆【佐藤優の眼光紙背】羽毛田信吾宮内庁長官は尊皇のまこと心をもっているのだろうか? 12月15日 眼光紙背
http://news.livedoor.com/article/detail/4504076/
そもそも羽毛田長官がいう1カ月ルールなどというものが、どのような根拠によって定められたものなのだろうか? 宮内庁官僚が定めたものではないのか? 天皇陛下との会見は、外交儀礼上、きわめて重要だ。急に組み込まれる外交日程はいくらでもある。公式晩餐会ならば、事前の準備や案内もあるので、突然、日程を組み込むことができないのは当然だ。しかし、会見について1カ月ルールを定め、外交の手足を縛ること自体がきわめて政治的行為であることに羽毛田氏は気づいていないようだ。
(私のコメント)
佐藤優氏は以上のように述べているが、天皇が若くて健康なら多少の無理も利くだろう。しかし病み上がりの高齢の老人に対する思いやりの心が佐藤氏には無いようだ。憲法や法律と一般常識とどちらが上かというのはナンセンスですが、法律に書いていないからといってゴリ押しをするのはヤクザのやり方だ。まさしく小沢一郎はヤクザなのだ。