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2009/12/18(金)
[政治(民主党政権)] 「マニフェスト改変」要望書の狙いは支持拡大
ますます現実味を帯びてきた「衆参ダブル選挙」
「来年夏の衆参ダブル選挙の布石ですよ」
小沢幹事長がマニフェスト改変を盛り込んだ要望書を提出したことについて、民主党関係者はこう解説する。
今回の要望書は、地方への配慮を求める内容になっている。整備新幹線と高速道路の整備を猛烈にプッシュしたり、自民党政権が削った地方交付税相当分の交付金創設を盛り込んだり……。これだけ選挙対策メニューを並べられると、いやがおうでもダブル選挙を連想させられるというのである。
「整備新幹線の推進は、北陸地方の自民党支持層を切り崩す狙いがある。民主党は北陸3県の小選挙区で3勝6敗と負け越しています。北陸新幹線の未着工区間にカネを付けることは保守層取り込みに絶対必要なのです。高速道路も、自民党が強い西日本での要望が大きい。もちろん、こうした地方にカネを回せば、有力支持団体の建設労働者の組合も喜ぶ。こうして地方や団体の声を丹念に拾っていけば、集票力は確実にアップします」(前出の民主党関係者)
そこまでやるか!小沢幹事長
民主党は、中立的なスタンスの日本医師会と日本看護協会の支持をグイッと引き寄せようと、診療報酬の引き上げも盛り込んだ。小沢らしい芸当だ。もちろん、子ども手当に所得制限を設けたり暫定税率の廃止の見直しは選挙にマイナスになる。
「でも、所得制限ではじかれると予想される年収2000万円以上なんて、そうはいない。高所得者層は大都市圏の居住者に多く、民主党の熱烈な支持者になっている。それだけに、子ども手当の一点で自民党に寝返る心配はあまりない。暫定税率廃止は、道路整備の財源がなくなる地方はもともと反対だし、ガソリン価格が落ち着いている今はドライバーの反発も弱い」(政界事情通)
たとえ怒りがあったとしても、来夏まで続く可能性は低い。選挙の障害となる公算は小さいという読みだ。
政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「間違いなく小沢さんはダブルを考えています。参院選と一緒なら選挙費用は安上がりだし、来夏で残り3年となる衆院議員の任期も、選挙で勝てば4年に延長できます。その上、衆院の自民党を壊滅状態に追い込むことも可能。これほどおいしい勝負を逃すはずがありません」
自民党がマニフェスト改変を“敵失”と喜んでいるとしたら大甘だ。
(日刊ゲンダイ 2009/12/18 掲載)
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「ダブル選挙」とは極端な見方であると思いますが、今回の要望書提出については、マスコミは”小沢氏の怒り”とか”やはり小沢政権”だとか、なかには”鳩山首相、小沢氏にひれ伏す"なんてヒドイものもあります。ウルサイです。
で、今回の件については拙なる考察よりはるかに高察なコメントをいただいておりますのでご紹介させていただきます。
<コメント引用>
マスゴミは、小沢氏の党としての「要望」が、マニフェスト修正を強要しただの、公約違反だの、二重権力だのと、相変わらずの条件反射報道で賑やかだ。
しかし、小沢氏が本当に「悪どい」なら、わざわざマスコミの前で、国民に「嫌われるような内容の要望」を出す必要は無い。私利私欲なら、そんな要望など「表」でやるバカはいない。国民に見えない裏で、内閣に圧力をかけていればよい。
ではなぜ、わざわざマスコミや世論から批判されるようなことを「公開」したのかということを、少しは冷静に考えるべき。
内閣側からすれば、自民党政権時代の税収見込みが10兆円近くも減収した。(これこそ財務省の無能か故意か知らないが、犯罪的所業といえる)埋蔵金だけでは苦しい。国債発行も自制したい。財源不足だ。官僚の抵抗もある。
そこで、内閣が単独でマニフェスト修正を挙行したら、すべての批判は内閣に集中する。そんな時、党からも修正案の意見があれば、内閣が予算編成で財源不足を理由に修正を余儀なくされた場合でも「党も承認してくれた」と言い訳でき、批判分散もできる。党全体で決めましたと言えば良い。
一方、今回の党の修正要望を内閣が拒否し「いやマニフェストどおりにやる」といえば、鳩山内閣のリーダーシップが国民に表現できる。「小沢に言われたけど、内閣の独自の方針を貫いたでしょ。二重権力じゃないでしょ」と。
つまり、どちらにしても内閣にとっては「脅し」どころか「助け船」だ。
さらに、小沢氏はそこで「これは、党の要望というより国民の要望だ」と言っている。
実際、2800に及ぶ陳情の中は、地方団体からのものが圧倒的で、道路特定財源の暫定税率を廃止すると、地方へ回る8000億円が減少するという。今の経済状況で、地方財源を切りにくいのは間違いない。
また、子供手当ての所得制限については、アンケートなどによると「国民の一般的感情」として、なぜ大金持ちにも支給する必要があるのかという意見のほうが多いようだ。
修正案としても、それらのことは相当吟味して、できるだけ支障の少ない点に留意してある感じを受ける。
加えて小沢氏は「政治主導で国民から選ばれたが、本当に政治主導になっているか?閣僚の皆さんには、さらに政治主導を発揮して頑張って欲しい」とも言っている。
国民からの「陳情」だという点を強調し、閣僚を「激励」している。併せて官僚への「釘刺し」にもなっている。おりしも羽毛田長官を怒鳴った後でもある。「文句があるなら辞表を出せ」というぐらい、政治主導を発揮しなさいよと。
今回の出来事は、予算編成を控えた内閣支援のために、平気で「悪役」になれる小沢氏の「親心」のようなものを感じる。できることはしたから、後は内閣で頑張れと。
そして、おそらく、小沢氏は政治主導を発揮して内閣が決定したなら、どちらに決まっても文句は言わないだろうと思う。
<引用ここまで>
※Mさんへ〜ありがとうございます。
子ども手当の所得制限については、年収2000万円以上だと対象者は1%ぐらい。1000万円以上でも予算軽減は2000億円ぐらいにしかならないらしい。高所得者からは、別に税加算と徴収すればいいとはいえ、この程度の所得制限であれば、"世間的なウケ”はいいでしょう。暫定税率廃止は個人的には凄く期待していたのですが、あくまで個人的な希望です(笑)。ガソリンが高くなれば、再検討するらしいです。
マスコミは批判的ですが、自民党の密室政治とは違い、政府と党がこういう会合を行なう場面を見たことがあるでしょうか?"独裁"だとか“二重権力”だとか言うのはいい加減にしてくれ。
小沢さんの心配ごとは、官僚主導になりつつあること。政務三役だけでは手が足りないから、官僚主導から抜け出せないでいる。よって、早々に国会法を改正し、与党議員を大幅に増員して(政府に)送り込むから「頑張れ!」という意味もある―、山岡国対委員長の弁です(笑)。でも、選挙で勝ってこそ実現できること。忘れないように。
[新世紀人コメント]
ダブル選挙は話題提供としては面白いが現実的な予測ではないだろう。
非現実性の理由を挙げる必要もないと考える。
しかし、鳩山政権の性格が「調整型」である事が確立しつつあるようだ。
鳩山自身が調整力を備えている事と軌道修正を提言できる有能な政治家達が何人も居る事が「調整型政権」を有らしめているのだ。
この政権の運営の中で、政権側の政治家達は自然淘汰をされてゆく。
そのうちに新陳代謝も始まるだろう。
政治経済の危機は国民と政治を鍛えるのである。
「妨害者達」は「触媒」である。
鋼は危機によって鍛えられる。
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